課税標準

（カゼイヒョウジュン）

課税標準は、税額を計算する際に適用される税率を乗じるための価額を指し、評価額とも呼ばれます。この標準は、不動産に関連する税金、たとえば登録免許税、不動産取得税、固定資産税・都市計画税などで用いられ、これらの税金は国が定める固定資産評価基準に基づいて決定されます。

課税標準は租税を課する上での基本的な要件の一つであり、課税物件を金額や数量で示したものです。固定資産税の場合、課税標準は一定期日に固定資産課税台帳に登録された価額となり、所得税では一年間の収入金額から必要経費を差し引いた所得金額が該当します。固定資産税は課税標準に税率を乗じて税額が算出され、所得税は所得金額から所得控除を行った後の金額に税率を適用して税額を求めます。また、不動産取得税、固定資産税、都市計画税では、住宅用地の確保や住宅建築の促進を目的とした課税標準の特例が設けられています。