壁式構造
(カベシキコウゾウ)
壁式構造は、柱や梁を使用せずに壁と床だけで建物を支える鉄筋コンクリート造の一つです。この構造の大きな特徴は、室内空間を広く利用できる点と、地震に対して強いとされる点にあります。壁が荷重を支える面構造であるため、地震力を分散しやすく、耐震性に優れています。
壁式構造では、壁の鉄筋を縦横に配置し、特に開口部の周辺は補強して耐力壁を形成し、地震力に耐えます。しかし、この構造では壁量が一定以上必要になるため、開口部の大きさや空間の自由度に制約があります。主に経済性を追求し、3~5階建ての比較的小規模な建築物に適しており、柱や梁がないため間取りの自由度が高くなりますが、構造的な安全性を確保するためには壁面の量や位置、開口部に制限があるため、大きな部屋を作ることは難しいです。
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