天袋
(テンブクロ)
天袋とは、和室の押入の上部や部屋の天井に接して設けられた戸棚のことです。一般的には押入れの上部空間を利用した形で設置されます。
元々、天袋は書院造りや伝統的な日本家屋において、部屋の装飾や機能性を高めるために設けられた収納スペースです。床の間の上部に設置されることもあり、美しい木材や化粧板を用いたデザイン性に富んだものも多く存在します。天袋に対して地袋もあり、床から比較的低い位置に設けられる収納スペースを指します。
天袋はその設置位置のため、日常的に頻繁に使う物を収納するのには不向きで、季節物やあまり使用頻度の高くない物、価値のある品々などを保管するのに適しています。また、奥行きが比較的深いため、大きめの物や長尺の物の収納にも利用されます。
押入れの内部の上部に設けられる小さな棚のことは枕棚と呼び、日常的に手に取る小物や衣類などを収納するのに適しています。
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