間違った不動産屋選び?良い事ばかりの不動産屋に注意!
不動産の売却を不動産会社に依頼する際、どのような不動産会社に売却を依頼すればいいのでしょうか。お客様にとって良い不動産会社と悪い不動産会社にはどういった違いがあるのでしょうか?
リスト サザビーズ インターナショナル リアルティ 岩岡様に、不動産会社選びのポイントについてお伺いいたしました!
良い不動産会社とは
―――― リビンマッチをご利用される方の多くが初めて不動産売却をされる方だと思うのですが、そういった場合どのような会社が良い不動産会社なのか教えてください。
最初に相談する入り口の部分では正直何が良いのかわからない方が多いと思うのですが、まずは対応が早かったり、きちんと条件を聞いてくれる会社さんが良いと思います。
売却や査定の目的、ニーズというのはさまざまです。実際「売りたい」と考えていたり、「不動産の価格を知りたいだけ」という方までいらっしゃいますので、要望を聞いて応えてくれる不動産会社が一番だと思います。
―――― 例えば、不動産の売却関連の書籍などを読めば、「売る目的をハッキリさせておくべき」といったことが書いてあると思うのですが、それほど売る目的というのは重要なのですか?
不動産の売却を検討される方には多種多様な方がいらっしゃいます。例えばお住み替えなど、広さや部屋数を増やす目的でマンションから戸建てにステップアップすることなどがあります。その場合はプラス方向の売却理由ですよね。
しかし、例えば離婚されて売却を検討される場合やお金に困っていらっしゃる方が売却するといったケースは、決してプラスではない目的が伴ってきます。そういったマイナスのファクターを持たれている方も実際多くいらっしゃいます。
ですので、プラスであってもマイナスであっても、売却という大きな行動をする際は理由や目的が必要になるんです。
最も重要なのは、売主様の売却理由・目的をしっかり把握して対応できる不動産会社を選ぶということではないでしょうか。
―――― 実際にそこから売却検討される方が何社かに依頼されて、不動産会社によってさまざまな提案があると思うのですが、そういった提案という部分で良い不動産会社を見極めるのはどういった点なのでしょうか。
私たちも売主様とお話しするうえで特に心掛けているのですが、「言いづらいことを言ってくれる不動産会社」が良い会社なんじゃないかと思います。
―――― 言いづらいことを言うのですか?
「良いことを言うのは非常に簡単」です。例えばリビンマッチなど一括査定で依頼を受けた不動産会社は複数の会社から選ばれる立場なので、「高い金額で売れますよ」「この金額なら大丈夫ですよ」と、根拠もない提案で契約を勧めてくる会社も中にはいます。
あまり良いことばかり言う不動産会社は逆に信用できないのではないかと思います。
売却を検討される方は「高く売りたい」という希望があります。もちろん、売主様の希望に沿った金額で販売することは容易なことですが、数多くの取引経験や不動産動向、市況をしっかり把握し、根拠を持ってきちんと伝えてくれる不動産会社さんは誠実だと思います。
信頼できない不動産会社とは
―――― では逆に、信頼できない不動産会社というのはどういった対応をするのでしょうか?
今「囲い込み」が問題になっていますよね。
囲い込み問題とは
通常、不動産の売却の依頼を受けた不動産会社は、その物件の情報を多くの不動産会社に情報共有し、迅速・円滑に不動産の売買を進めなくてはなりません。
しかし、仲介手数料を売主と買主双方から受けようとする不動産会社は、そういった情報を共有せず、「囲い込み」をしてしまうケースが近年問題視されています。
これは、不動産会社の利益損失だけではなく、売主の売却機会の損失に繋がる可能性があります。
大切な物件をお預かりしたにも関わらず情報を公開しなかったり、売却活動をしなかったり。
特に一戸建ての場合、建物の構造など目に見えない部分を調べなくてはいけないのに、ずさんな調査しか行わないで、良いことばかりのみを伝えて査定価格を伝えるというのも気をつけた方が良いと思います。
―――― 信頼できる会社なのであれば、そういうところもきちんと調べられるのですね。
そうです。
不動産査定サイトの利用について
―――― ということでしたら、リビンマッチの査定サービスを利用していても、最初に査定した価格と、訪問してしっかりと調べてからの価格では差があるのですか?
当然あります。一戸建ての場合、雨漏りなどがあると大きく変わる可能性があります。今、インスペクション(住宅診断)制度というもので診断してもらうと大体わかるようになっています。ただ「目には見えないところ」は業者でも見つけることができません。
―――― では「目には見えないところ」はどうやって見つけるのでしょうか?
コミュニケーションです。きちんと売主様とコミュニケーションがしっかりと取れれば、「目には見えないところ」も話の中でわかってきたりするんですよね。
最初にニーズを聞いて、どのような目的のために売却するのかということや、どのような売却活動を実施していくかといったことも話し合うことが大切だと思います。
―――― 例えば、リビンマッチのような一括査定サービスは、利用されるユーザー様の方には一括で複数の不動産会社に話が聞けるというメリットがある半面、不動産会社側から考えれば、複数社との競争という形になると思います。そんな中で、他の会社が高い値段を出していたにもかかわらず、誠実に対応して委託を受けるケースというのはあるのでしょうか?
もちろんあります。売却を検討される方の中には、あらかじめ自分で下調べしている方も多いです。無理な査定額を提案されても、逆に「この会社は無理なことを言っているな」ということがわかっている方もいらっしゃるみたいです。
―――― では逆に、売却検討される方の心構えとして、誠実で信頼できる不動産会社との上手な付き合い方というのはあるのでしょうか?
そうですね…やはり協力的な方ですね。例えば、売却の委託を受けた後、あとは不動産会社に任せっきりの方もいらっしゃいます。しかし、いざ本気で売却を成功させようとすると、売主様にもお部屋のお掃除をしてもらったり、案内や打ち合わせで予定を空けてもらわなければなりません。
一緒に同じゴールに向かってくれる方というのはありがたいと思います。あとは隠し事をしない方ですね。中にはマイナスな部分を言わないで売却しようとする方もいらっしゃいます。しかし、そういった事が後々に明るみに出ると大変です。可能な限りお話して頂きたいと思っています。
―――― ではリビンマッチから売却の依頼があった場合に、ユーザー様に何か心掛けていることはありますか?
念頭に置いているのは「期待値を超える」ということです。これは先輩から教えてもらったことですが、お客様が思っている以上の行動で返すということを心掛けています。例えば一週間で良いよと言われたことを3日でやる。
御見積りや査定書などをお作りするとき、「早い」というのはそれだけでお客様の期待を上回れるチャンスです。できるだけお待たせさせない。
ユーザー様の予想以上の期待に応えるというのは重要だと思います。
―――― ありがとうございました。
企業名 | リストインターナショナルリアルティ株式会社 |
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住所 | 神奈川県横浜市中区尾上町4-47 リスト関内ビル |
事業内容 |
|
氏名 | 岩岡 卓志 |
資格 | 宅地建物取引士、住宅金融普及協会住宅ローンアドバイザー |
不動産業界歴 | 8年 |
得意な不動産業務 | お住み替え提案、売却業務 |
座右の銘 | 人は人のために在る |
(りびんまっちこらむへんしゅうぶ)
リビンマッチコラムを制作・執筆・編集を行う、リビン・テクノロジーズ株式会社の編集チームです。
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この記事の編集者
リビンマッチ編集部
リビンマッチコラムでは、むずかしい不動産の事をできる限りわかりやすく、噛み砕いて解説しています。不動産に対するハードルの高いイメージ、とっつきにくい苦手意識を少しでも取り除いて、よりよい不動産取引のお手伝いをさせていただきます。
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運営会社:リビン・テクノロジーズ株式会社(東京証券取引所グロース市場)
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