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空き家オークションってなに?空き家問題を解消する取り組みを紹介

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空き家オークションってなに?空き家問題を解消する取り組みを紹介

高齢化や人口減少の影響で空き家が増加しており、所有者にとっては管理の負担や固定資産税の支払いが悩みの種となっています。こうした背景から、空き家を売却する方法のひとつとして近年「空き家オークション」などの取り組みが行われています。

空き家オークションの仕組みや、そのほかの空き家を売却する取り組みについて、不動産の一括査定サイト「リビンマッチ」が詳しく解説します。

空き家オークションとは?

空き家オークションとは千葉県建築士会・夷隅支部で取り組んでいる、空き家を売買する仕組みのことです。通常の空き家売買では売主が価格を提示しますが、千葉県建築士会の空き家オークションではYou TubeやSNSなどをとおして購入希望者を募り、購入希望額を提示する仕組みになっています。一般的なオークションと異なるのは、最高額の人が必ずしも購入できるとは限らないことです。売主が購入希望者との相性が悪いと感じたら、売却しないこともできます。

また、空き家オークションは成功報酬型の仕組みになっているため、空き家の所有者は売り出す際に金銭的な負担を負うことはありません。

空き家オークションの取り組みは、千葉県建築士会で独自に行われているものですが、日本各地でさまざまな空き家売却促進の取り組みが行われています。どのような取り組みが行われているのか見ていきましょう。

オークション以外の空き家売却の取り組み

空き家活用の取り組み

空き家の問題は地方だけでなく、都市部でも起こっている日本全体の課題です。各地の自治体や団体の空き家問題を解消する取り組みを解説します。

空き家バンク

空き家の活用としてもっとも一般的なのは「空き家バンク」です。空き家バンクとは自治体が運営する、空き家・空き地の所有者と、空き家の活用を希望する人を結びつけるマッチングサービスのことです。空き家バンクは、地域の活性化や移住促進を目的としていて、多くの自治体で導入されています。

基本的な仕組みは空き家・空き地を売却・賃貸したい所有者が、自治体に物件情報を提供し、自治体はその情報をWebサイトなどで公開して希望者が閲覧できるようにします。登録料や利用料は基本的に無料です。取り引きは個人売買になることもあるため、不動産の個人売買に不慣れな人は、契約トラブルなどに注意が必要です。

また、不動産会社のように宣伝活動は行われないため、実際に売買が成立するまで時間がかかります。売買が成立しないことも多いため、スムーズに空き家を売却したい方は不動産会社に仲介を依頼したほうがよいでしょう。

空き家マッチングサービス

自治体が主体となって運営する空き家バンクと異なり、「空き家マッチングサービス」は民間企業やNPO団体などが運営しています。空き家バンクが自治体単位で情報を提供しているのに対して、空き家マッチングサービスはより広域の空き家情報を提供しています。そのため、幅広いエリアの人たちが、サービスを通じて買主の候補になるのです。利用料は無料や成果報酬など、サービスによって異なります。

空き家マッチングサービスも空き家バンクと同様に、個人売買が基本です。そのため、トラブルが起こることは少なくありません。しかし、売買契約のサポートを不動産会社へ依頼できるサービスも行っており、手厚いサポートを期待できます。ただし、そういったサポートは有料サービスになるため、コストがかかることを理解しておきましょう。

自治体による空き家への補助金制度

多くの自治体では、空き家の有効活用や解体を促進するため、さまざまな補助金や助成金制度を設けています。これらの制度は、地域の活性化や移住促進を目的としており、空き家の改修費用や解体費用の一部を補助するものが一般的です。

たとえば、空き家の解体費用を補助する自治体では、解体にかかった費用に対して数十万円を支給しています。老朽化した空き家によって、近隣の住環境が悪化することを防ぐことが目的です。

空き家のリフォームに対して、補助金制度を設けている自治体もあります。地元の施工会社への依頼を適用条件としていることが多く、空き家の利活用の促進と同時に、地域経済の活性化を目的としています。そのほかにも、空き家を利用して起業した人に対して補助金を支給するなど、充実した空き家対策を行っている自治体がほとんどです。

空き家に対するさまざまな助成制度
自治体 制度 内容
東京都墨田区 老朽危険家屋除却費等助成制度 老朽化した家屋の除去費用を上限50万円まで助成
山形県遊佐町 遊佐町移住推進空き家利活用支援事業補助金 空き家バンクに登録した空き家を賃貸住宅として活用するリフォーム費用を補助
鳥取県岩美町 岩美町空き家家財道具等整理補助金 空き家バンクに登録した空き家に入居者があった場合、家財道具の処分費用を一部助成
岐阜県白川村 空き家等購入費補助金 空き家と付随する土地の購入費用の3分の1以内・上限100万円までを補助
佐賀県鹿島市 空家等改修補助 空き家バンクで購入した家屋の改修費用の5分の1・上限30万円までを補助
奈良県宇陀市 宇陀市空き家空き店舗等活用事業者支援事業補助金 空き家・空き店舗を活用した事業を行う業者へ、改修費用等を補助
福岡県久留米市 空き家活用リフォーム助成事業補助金 空き家への居住にかかった対象のリフォーム工事費用の50%・上限30万円までを補助
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このように自治体ごとに、さまざまな助成制度が用意されています。空き家の所在する自治体でどのような制度があるか調べてみましょう。

空き家を売却する方法

空き家オークションや空き家バンクは、空き家を売却する方法のひとつですが、必ずしも最適な手段とは限りません。空き家の状態や立地などによっては、オークション以外の方法のほうがスムーズに売却できることもあります。空き家オークションや空き家バンク以外の売却方法を紹介します。

不動産会社に仲介を依頼する

空き家オークションや空き家バンクなど空き家関連のサービスは、空き家を探している人しか見つけられません。空き家を探している人の多くは古い物件を探しているため、マッチングすればスムーズに取り引きを進められるでしょう。しかし、そういった空き家を探す人たちは、決して多くないのが現状です。

そのため、空き家ではなく、戸建て住宅として売り出すのもひとつの方法です。不動産会社に仲介を依頼すると、買主を探して契約手続きをサポートしてくれます。一方で、仲介手数料が発生する点や、買主が見つかるまでに時間がかかることにも考慮する必要があります。特に、住宅の需要の低いエリアでは売却が長期間にわたることもあるため、不動産会社に査定を依頼し、売却期間の見込みを確認しておくことが大切です。

不動産会社に買い取ってもらう

空き家を不動産会社に直接買い取ってもらう、「不動産買取」という取り引き方法もあります。仲介と異なり、不動産会社が買主となるため、スピーディーに現金化できることが大きなメリットです。ただし、市場価格よりも6〜8割程度の低い金額で買い取られることが一般的です。

売却価格が安くなることはデメリットですが、それでも不動産買取のほうが適しているケースは少なくありません。長期にわたって放置されていた空き家は、傷みが生じていることが多く、売り出してもなかなか買主が見つからないことがあります。一方で、修繕可能な傷みであっても、不動産の知識がない人には判断が難しいのです。しかし、不動産のプロである不動産会社であれば、空き家の持っている価値を的確に見抜くことが可能です。

いつ見つかるかわからない買主を待ち続けるよりは、空き家を早期に売却できる不動産買取には一考の価値があるといえるでしょう。

買い取り希望はここから申し込めます!

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空き家を解体して更地で売り出す

老朽化が進んだ空き家であれば、解体して更地にすることで売却しやすくなることがあります。更地にすることで、さまざまな用途に利用できる土地になるためです。ただし、解体には費用がかかるうえに、建物を解体して更地にすると固定資産税の住宅用地特例が適用されなくなるため税額が上がってしまいます。また、再建築不可な土地であれば、解体後に建物を建てられなくなるリスクもあります。

空き家を解体するときは自分で判断せず、不動産会社などの専門家に相談してから進めましょう。建物の状態によっては、そのまま売却できる可能性もあります。

一括査定サイトで不動産会社を探す

空き家を売却する際は、不動産会社を探すだけでも手間がかかります。特に自宅から離れた場所にある空き家の場合、土地勘がないため信頼できる不動産会社を見つけるのは難しいでしょう。

そういった手間を省けるサービスが、一括査定サイトのリビンマッチです。空き家の情報を一度入力するだけで、対応できる複数の不動産会社をご紹介します。それぞれの不動産会社に査定を依頼して、自分に合ったところを選ぶだけです。お申し込みは無料ですので、まずはリビンマッチで不動産会社を探してみましょう。

この記事の編集者

リビンマッチ編集部 リビンマッチ編集部

リビンマッチコラムでは、むずかしい不動産の事をできる限りわかりやすく、噛み砕いて解説しています。不動産に対するハードルの高いイメージ、とっつきにくい苦手意識を少しでも取り除いて、よりよい不動産取引のお手伝いをさせていただきます。
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