移住したいまち、奈良県五條市の魅力を解説！自然豊かな土地ではじめる穏やかな暮らし

更新日：2024年10月8日

奈良県の五條市は、かつて大阪と和歌山を結ぶ交通の要所として栄えたまちです。江戸時代の伝統的な町家がいまも残る、豊かな自然に囲まれたこの地では、忙しさとは無縁の穏やかな暮らしを楽しめるでしょう。農作物の生産が盛んで、特に柿の一大生産地として知られています。自然を感じながらのんびりと過ごしたい人にぴったりの五條市での暮らしをご提案します。

1 【自然と共に生きるまち】五條市ならではの特徴とは？
2 【学びも遊びも充実】五條市のおすすめスポットを紹介
3 【知って得する】五條市の移住支援制度

【自然と共に生きるまち】五條市ならではの特徴とは？

五條市は豊かな自然に囲まれた田舎町です。川のせせらぎや鳥のさえずりが、日常の風景として溶け込んでいます。静かで穏やかな環境は、創作活動やリモートワークに最適で、自然のなかで子どもをのびのびと育てたい人には理想的でしょう。そんな五條市の特徴をご紹介します。

野山に囲まれ、自然に癒される暮らし

五條市では川や渓谷、滝など、自然の魅力が広がっています。四季折々の風景が楽しめるこの地では、ハイキングやカヤックといったアウトドアアクティビティが充実しており、自然のなかで心も体もリフレッシュできます。

豊かな土壌と清らかな水に恵まれた五條市では、農産物の生産が盛んで、新鮮で美味しい食材が手軽に手に入ります。

日本一の柿の生産地！奈良の名物は五條から全国へ

柿は五條市が誇る特産品のひとつで、広大な果樹園が広がる五條市では、西吉野町を中心に、出荷時期や味わいが異なる3種類の柿を生産しています。そのまま柿を出荷するだけでなく、さまざまな商品へ加工しています。奈良の伝統的な郷土料理「柿の葉寿司」は五條市が発祥と云われ、市内には柿の葉寿司の専門店が点在、本場ならではの味わいを楽しめます。

奈良県有数の温泉地五條でゆったりリラックス

五條市は温泉地としても知られており、泉質はナトリウム－塩化物泉で神経痛や筋肉痛、関節痛、冷え性、疲労回復に効果的。日々の疲れを癒し、心身のリフレッシュに最適です。自然の美しさを感じながらゆっくりと過ごせ、日帰り利用もできる温泉施設がいくつもあり、地元の人々にも親しまれています。施設によっては五條市在住者対象のお得な割引制度も用意されています。

【学びも遊びも充実】五條市のおすすめスポットを紹介

五條市には歴史ある寺院や古い町家が残るノスタルジックなエリアや、自然を満喫できるスポットが数多くあります。観光客の少ない穴場もあり、ゆったりと過ごせるでしょう。知る人ぞ知る、五條市のおすすめスポットを紹介します。

賀名生（あのう）梅林

2月の終わりから3月終わりごろには賀名生梅林が一番の見ごろを迎え、訪れた人に一足早く春の到来を知らせてくれます。2万本ともいわれる梅が山肌を紅白に染め上げる様子は圧巻です。梅林はゆっくり回れば1周3時間ほどの道のり。梅の香りに包まれながらの散策は、まだ厳しい寒さのなかにも暖かな春の気配を感じるひとときになるでしょう。

五條新町

五條市はかつて大阪から紀伊への交通の要衝として栄えました。五條新町には江戸時代の建物がいまでも多く残り、当時の宿場町・商家の街なみを感じられます。2010年には、国の重要伝統的建造物群保存地区にも指定されました。日本最古の民家といわれ、国の重要文化財に指定されている栗山邸や、元民家を改修してつくられたまちなみ伝承館、江戸後期の建物に泊まれる旅館など見どころ満載です。

吉野川

吉野川周辺では、四季折々の自然を楽しめます。特に夏のラフティングやカヌー、鮎釣りはおすすめです。清流と雄大な景観を存分に堪能できます。

1年のうちでも特に盛り上がるのが8月15日の「吉野川まつり」です。およそ100店の夜店が出店し、花火が打ち上げられます。有名な掛け声の「たまや、かぎや」はそれぞれ江戸時代の花火屋の屋号ですが、実は五條市は鍵屋の花火師「鍵屋弥兵衛」の出身地です。その縁もあり、毎年豪華な花火が夏の夜空を彩ります。

榮山寺

奈良時代に創建された静かな古刹の榮山寺（えいさんじ）は、弘法大師が修行した由緒ある寺院です。このお寺には多くの貴重な文化財が伝わっており、特に八角形のお堂「八角堂」と美しい細工が施された梵鐘（ぼんしょう）は国宝に指定されています。この梵鐘は、京都の神護寺や宇治の平等院と並んで、平安三絶（さんぜつ）の鐘（かね）として名高い名品です。

温泉金剛乃湯

地下1,300mから組み上げられた天然温泉を100％使用している温泉施設です。リバーサイドホテル内の施設ですが、日帰り入浴も可能で、地元の方も多く利用しています。館内には露天風呂やサウナ、ジェットバスがあり、日ごろの疲れを癒してくれるでしょう。営業時間は23時までなので仕事帰りにも立ち寄れます。

【知って得する】五條市の移住支援制度

五條市では移住者に向けて、さまざまな支援制度を整えています。ここからは五條市の支援制度について、子育て、就業・創業、住宅の３つの観点から解説します。移住者にとって嬉しい制度ばかりなので、申請方法や支援対象となる条件を事前に確認しておきましょう。

子育て支援制度

五條市は子育て支援が充実しています。小中学校の給食無償化、満1歳までの乳児のいる家庭へのオムツ配布（月1回）、第2子以降の保育料の無償化など、手厚いサポートが魅力です。ここからは子育て世代の強い味方になる制度を紹介します。

五條市子育て支援センター「はっぴぃ」

五條市子育て支援センターは、小学校入学前の乳幼児とその保護者の子育て支援を行う施設です。子育てに関する相談室や親子で利用できる遊び場があり無料で利用できます。仕事や病気など、家庭の事情がある場合には、一時預かり事業「にこにこルーム」（有料）もあります。子育て支援センターはスーパーのイオン五條店と同じ建物内にあり、買い物も合わせて済ませられるので、子育て家庭はぜひ活用したいスポットです。

参考：五條市「五條市子育て支援センター「はっぴぃ」」

一時預かり事業

五條市内にあるきぼうこども園で実施されている一時預かり制度です。対象条件を満たすことが必要ですが、4時間800円から利用できます。利用申請は前日まで受け付けているので、急な用事がある場合にも嬉しい制度です。

参考：五條市「一時預かり事業（一般型）」

出産・子育て応援給付金事業（伴走型相談支援）

妊娠から出産後までを心理的にも経済的にも支援する制度です。妊娠中から出産後4カ月ごろまでに計3回の面談を通して、専門スタッフが様々な相談に応じ、情報の提供、支援サービスの案内などを行います。また、予約制のオンライン面談も実施しています。スマホ一台あればどこからでも相談可能という気軽さが魅力です。さらに妊娠時と出産後にそれぞれ5万円の給付金を支給し、子育てに関わる経済的負担を軽減します。

参考：五條市「出産・子育て応援給付金事業（伴走型相談支援）」

すこやか親子事業（産後健診等の公費負担）

産後の体調や乳児の健やかな成長・発育のために、各種検診にかかる費用の一部を五條市が負担する制度です。対象となるのは新生児聴覚検査、産婦健康診査、生後1カ月児健康診査で、五條市内に居住している人であれば県外の医療機関でも対象になります。

参考：五條市「すこやか親子事業（産後健診等の公費負担）について」

就業・創業支援制度

ここからは五條市の就業・創業支援制度を解説します。移住をきっかけに農業を始はじめたい人や起業をしたい人にはチャンスのあるまちです。就農・創業を目指す人にとって心強い支援制度を紹介します。

五條市新規雇用就農者応援補助金

農業が盛んな五條市では将来的に本市で自立就農を目指す雇用就農者等を対象とした支援制度があります。年齢などの条件を満たせば、農作業に必要な機材等の購入費や資格取得にかかった費用に対して、30万円を上限に予算の範囲内で補助金が支給されます。

参考：五條市「五條市新規雇用就農者応援補助金」

起業家支援施設「大野屋」

江戸情緒あふれる町家が並ぶ五條新町の一角にある起業家支援施設です。実際に使われていた民家を改修し、和モダンな雰囲気がおしゃれな多目的スペースに生まれ変わりました。調理器具のそろった調理場や展示スペースがあり、食堂や展示会などを行えます。レトロな空き家を生かして新事業をはじめるなら、ぜひ利用したい施設です。

参考：五條市「起業家支援施設「大野屋」について」

住宅支援制度

五條市では移住者向けの住宅支援が充実しています。各種支援金や空き家の紹介システムがあり、住まい選びを手厚くサポートしています。移住を検討している人向けに、短期間の移住生活を体験できる、お試し移住も可能です。

移住支援金

東京23区に居住または通勤していた方から五條市へ移住し、県内で働く人を対象とした移住支援金制度です。単身の移住で60万円、ふたり以上の世帯では100万円が支給され、経済的負担軽減につながります。条件を満たせば、18歳未満の家族ひとり当たり100万円の支援金が上乗せされるので、対象となる可能性がある場合は条件をよく確認しましょう。

参考：五條市「移住支援金」