苫小牧市への移住者が増加中!まちの魅力とその理由を徹底的に解説
苫小牧市は北海道の道央エリアに位置する、活気のある港湾都市です。都市圏にありながら、樽前山やウトナイ湖のような北海道らしさを感じる自然豊かな環境に囲まれています。交通の利便性や生活のしやすさもあり、近年他の地域からの移住者が増加傾向にあります。このコラムでは、他の都市と比べた苫小牧市の特徴やまちのおすすめスポット、移住支援制度の詳細について解説します。
もくじ
苫小牧市の特徴
太平洋に面した苫小牧市は、港湾都市でありながら北海道最大の工業都市という側面をあわせ持っています。年間を通して冷涼な苫小牧市は、雪深い北海道のイメージとは対照的に、雪がほとんど降らず雪害の影響が少なく、年間を通して過ごしやすい気候であることもまちの魅力のひとつです。そんな苫小牧市の特徴を見ていきましょう。
自然が豊かでアウトドアやレジャーを満喫できる
工業地帯で有名な苫小牧市の魅力は、都市型の生活のすぐそばに緑豊かな自然があるところです。車で片道30分以内には設備の整ったオートキャンプ場があり、1時間もあれば登山やSUPを楽しめます。
都市型の生活を続けながらも、北海道らしいアウトドアやレジャーを満喫できるところは苫小牧市に移住する強みです。
他地域へアクセスがしやすい
苫小牧市は交通の便に優れていて、生活がしやすいまちです。太平洋側の交通の拠点で、市内を走る高速道路やJRにより札幌や函館、ニセコといった北海道の主要な観光地へアクセスしやすい地理的条件にあります。フェリーが就航しているため本州へのアクセスもよく、名古屋港や関東の大洗港、新潟港や福井県の敦賀港とつながっています。また、新千歳空港も車で30分ほどの距離にあり国内の主要都市はもちろんのこと、韓国や中国、シンガポールのような海外諸国へのアクセスも良好です。
年間を通して過ごしやすい気候
苫小牧市は北海道にありながら気候に恵まれた過ごしやすいことが特徴です。夏は涼しく30度を超えることはあまりなく、冬場は冷え込みますが日照時間は長く、年間平均気温は避暑地である軽井沢とほぼ同じぐらいです。また、積雪量が北海道でも少ない地域で、年間を通して過ごしやすいことも苫小牧市の住みやすさのひとつです。
スポーツを通して、のびのびと暮らせる環境
苫小牧市は昭和41年からスポーツによるまちづくりをしてきました。市内にはスポーツ施設が多く、公営のスケートリンクが5箇所とプールが2箇所あり一般市民に開放されています。青少年の競技スポーツから生涯スポーツまで盛んに行われています。スポーツを通じて子どものコミュニティをつくれることや、運動習慣が定着しやすい環境がそろっているため、健康にのびのびと暮らせる点も苫小牧市に住む魅力といえるでしょう。
苫小牧市のおすすめスポット
活火山である樽前山(ルビ:たるまえさん)を有する苫小牧市は、北海道の魅力が凝縮されているまちで、豊かな大自然を感じさせる景勝地や湖があります。また、雄大な太平洋で育まれた海産物もまちの名物です。ここでは苫小牧市の魅力が感じられるすすめスポットを紹介します。
樽前山
樽前山はまちの西側に存在する苫小牧市を代表する山であり、市街地から1時間足らずで行けます。樽前山は眺望が素晴らしく、眼下に太平洋や支笏湖(ルビ:しこつこ)が広がる雄大な景色を楽しめます。古くから信仰の対象である樽前山は、パワースポットとしても人気です。
樽前山の7合目まで車で行くことが可能で、山頂までは50分程度で登れるため、アウトドア初心者でも気軽に登山できることも魅力のひとつとなっています。
ウトナイ湖
苫小牧市の東部に位置するウトナイ湖は、多くの水鳥が飛来する淡水湖です。水鳥の生息地としての重要性からラムサール条約に登録されているウトナイ湖には、毎年多くのマガンやハクチョウが集団渡来してきます。自然散策路が整備されており、バードウォッチングや自然観察を楽しんだり、隣接した道の駅で地元グルメを味わったりしながらゆったりとしたひとときを過ごせます。
出光カルチャーパーク(市民文化公園)
出光カルチャーパークは、苫小牧市の中心部につくられた総合公園です。園内はとても広く、図書館や美術博物館、多様な植物が植えられたサンガーデン(植物園)のほか、噴水や遊具、カフェなどもあり休日を楽しめる憩いの場として市民に親しまれています。
ぷらっとみなと市場
苫小牧市は漁業も盛んなまちであり、港ではさまざまな海産物が水揚げされています。ぷらっとみなと市場はJR苫小牧駅からほど近い場所にあり、苫小牧市の台所として親しまれています。
市場では当日に水揚げされた海産物や、取れたての旬の野菜を安く買えるほか、海鮮料理や苫小牧市の名物であるホッキカレーを味わえます。季節ごとに旬の味を楽しめる、何度でも訪れたくなる市場です。
苫小牧市の移住支援制度
移住支援に力を入れている苫小牧市は、移住においてネックとなる子育てや、仕事に関する支援が手厚いことが特徴です。ここでは苫小牧市の子育て支援や就業支援、住宅支援の各制度の特色を詳しく紹介します。
子育て支援
苫小牧市は子育て支援に力を入れており、出産から育児までの経済的支援が充実しているだけではなく、育児に関する悩みを相談できる支援サポートが充実しています。ここでは、苫小牧市の子育て支援制度の概要を紹介します。
妊婦一般健康診査・超音波検診費助成
妊婦一般健康診査・超音波検診費助成は、妊娠中の妊婦検診に対して助成を行う制度です。妊婦一般健康診査受診票14枚と超音波検診受診票6枚を交付して検診にかかる費用を助成しています。苫小牧市に住民登録があれば、北海道外での受診の場合、受診票後の申請により助成が受けられます。多胎妊婦の人には妊婦健康診査費用のうち、上限5,000円を最大5回まで助成する制度もあります。
参考:苫小牧市「妊婦一般健康診査・超音波健診(エコー健診)費助成」
産婦健康診査費助成
苫小牧市は産婦の健康状態を確認する、産婦健康診査に対しても助成を行っています。苫小牧市に住民登録があることが条件で、健診費用のうち最大5,000円までの費用を助成する制度です。対象となる内容は、診察や体重測定、血圧測定、尿検査、心の健康の内容に限定されており、それ以外の内容は助成の対象外である点には注意が必要です。
苫小牧市に住民登録があれば、里帰り出産等の理由でほかの地域で受診をしても助成の対象になります。北海道外で受診する場合は母子健康手帳の交付時に申告する必要がありますが、移住者にやさしい制度といえるでしょう。
参考:苫小牧市「産婦健康診査費助成」
出産子育て応援給付金&伴走型相談支援
苫小牧市では、妊娠・子育てをする家庭に寄り添った伴走型相談支援や経済的支援を行っています。伴走型相談支援は苫小牧市の住民である全ての妊婦と0~2歳までの乳幼児を子育てする世帯が対象です。妊娠届出時や妊娠8カ月目、出生後の自宅訪問時の3回を基本とし、アンケートや面談を通して出産や育児における悩みを聞き取り、必要とする支援につなぐ制度です。経済的支援としては、妊婦ひとりあたり5万円が給付される出産応援ギフトや、児童ひとりあたりに5万円が給付される子育て支援ギフトがあります。
参考:苫小牧市「出産・子育て応援事業」
就業支援
移住の際のポイントである就業面でも、苫小牧市は新規就業や創業に対する充実したサポートがあります。また、工業都市としての側面から豊富な求人があり、働きやすいまちといえるでしょう。苫小牧市の就業支援を見ていきましょう。
UIJターン新規就業支援事業
UIJ新規就業支援事業は、東京圏から苫小牧市への移住を促進する制度です。この事業では、単身移住で60万円、世帯移住では100万円が支給され、18歳未満の子どもと一緒に移住した場合にはひとりにつき30万円、また苫小牧市への移住ではオーダーメイド移住支援金として5万円が上乗せで支給されます。支給には就業、起業などに条件がありますが、移住にかかる経済的負担を抑えられます。
参考:苫小牧市「東京圏から移住・就業される方に移住支援金を支給します(UIJターン新規就業支援事業)」
とまジョブ
とまジョブは、苫小牧市で働きたい人に特化したお仕事マッチングサイトです。苫小牧市が運営をしていて、無料で利用できます。気になった企業と直接メッセージのやり取りや、サイトから企業への応募をすることも可能です。遠方からの移住でも安心して利用できます。
参考:とまジョブ
住宅支援
苫小牧市では、住環境をより快適な環境に変えるためのリフォーム支援事業が行われており、リフォーム費用の補助があります。また、移住したあとをイメージできるように、オーダーメイドの移住体験プログラムが設けられています。苫小牧市の住宅支援を見ていきましょう。
苫小牧住宅支援・リフォーム支援事業
苫小牧市では、住宅のリフォームにかかる費用を支援する制度を設けています。増改築や、耐震・省エネ改修、高齢者が快適に過ごすための設備工事などが対象です。事業の概要としては、金融機関との契約利率のうち1.5%を上限に補助するもので、償還期間は10年以内と定められています。
特定の金融機関に融資を受けるなどの条件はありますが、住宅のことでお困りの人に役立つ事業といえるでしょう。
参考:苫小牧市「苫小牧住宅耐震・リフォーム支援事業」
オーダーメイド移住体験プログラム
移住のイメージをより強固なものにするため、苫小牧市ではオーダーメイド移住体験プログラムを実施しています。このプログラムでは事前に電話やメールでヒアリングを行い、個人のニーズに合わせて市内を巡覧します。
オーダーメイド移住体験プログラムのメリットは、移住したい地域や観光地だけではなく、スーパーの品揃えやリアルな物価といった、ネットの情報だけではわからないありのままの姿を見られる点です。このプログラムに参加することで、移住後の暮らしがイメージしやすくなるでしょう。
参考:苫小牧市「苫小牧市 移住体験プログラム」
この記事の編集者
リビンマッチ編集部
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