愛知県常滑市への移住で新生活をはじめよう!まちの魅力や支援制度を紹介
愛知県常滑市は知多半島の西海岸に位置し、古くから焼き物の産地として知られています。一方で、市内にある中部国際空港の周辺では再開発が進むなど、利便性が高いエリアでもあります。常滑市への移住を考えている人に向けて、新旧の文化が融合する常滑市の特徴、おすすめスポット、支援制度を解説します。
もくじ
常滑市の特徴
常滑市は「常滑焼」の産地として全国的に有名です。また、市内には中部地方の空の玄関口・中部国際空港があるほか、鉄道では名古屋駅まで約30分と、国内外へのアクセスに優れています。そのほかにも、常滑市にはさまざまな特徴があります。どのような特徴があるのか見ていきましょう。
開発が進む、空港のあるまち
中部国際空港の空港島の東側と対岸は「中部臨空都市」と定められ、愛知県と常滑市が企業誘致を積極的に行っています。空港島には物流施設やホテルのほか、2019年には愛知県国際展示場「AICHI SKY EXPO」がオープンしました。空港対岸部には「イオンモール常滑」「コストコ 中部空港倉庫店」「めんたいパークとこなめ」といった大規模施設をはじめ、結婚式場や飲食店などが立地しています。
伝統が受け継がれる、焼き物のまち
常滑焼の産地は「日本六古窯」のひとつで、6つのうち最大規模であったといわれています。現代の急須の形の基礎となる「朱泥急須」は、江戸時代に常滑で生まれました。ほかにも、東京駅や帝国ホテルでも、常滑焼のレンガが使用されていました。やきもの散歩道は、レンガ造りの煙突や窯、焼き物を使った道や壁など、独特の雰囲気と景観で、多くの観光客が訪れるスポットになっています。また、常滑市は招き猫の生産量が日本一で、市内の各所で招き猫が見られます。
交通が便利なまち
常滑市は空港、鉄道、高速道路、バス、船などの交通手段がそろっており、各方面へのアクセスが便利です。また、自動運転バスの実証実験や一般試乗を行うなど、最先端の取り組みを実施しています。市の中心の常滑駅から名鉄名古屋駅までは、30分ほどでアクセスできます。市域の東西には高速道路の知多横断道路と中部国際空港連絡道路(セントレアライン)、南北には国道155号と国道247号が通っており、車での移動も便利です。
伊勢湾を望めるまち
常滑市は伊勢湾に面しており、世界最古の海水浴場といわれる「大野海岸」や人工の砂浜「りんくうビーチ」などがあります。市内各所にある海岸では、夕陽のビュースポットやマリンスポーツ、潮干狩りなど、それぞれ違った魅力を楽しめます。また、丘陵地帯にある「桧原公園」の展望台からは、知多半島の西側にある伊勢湾だけではなく、東側の三河湾も見渡せます。そのほか、バーベキュー場や体験農園がある「小脇公園」や水辺の環境と親しめる「前山ダム公園」など、自然を満喫できることも魅力です。
常滑市のおすすめスポット
常滑市には、焼き物、空港、海といったエリアの特色を活かしたスポットが数多くあります。伝統と新しい文化が共存しているため、それぞれの場所で違った魅力を感じられるでしょう。ここでは、常滑市のおすすめスポットを紹介します。
やきもの散歩道
市街地からほど近い小高い丘にあるやきもの散歩道は、常滑焼の歴史や雰囲気を感じられるスポットです。常滑焼の展示や販売をしている「常滑市陶磁器会館」がスタート地点で、コースの途中にはレンガ造りの煙突や、江戸時代の住宅を復元・整備した「廻船問屋 瀧田家」、坂の両脇に土管が並んだ「土管坂」、明治時代に築かれた「登窯」などがあります。
また、高さ3.8m、幅6.3mの巨大招き猫「とこにゃん」は、橋の上から撮影できるフォトスポットとして人気です。道路沿いのコンクリート壁に約50体の招き猫が埋められた「とこなめ招き猫通り」もあります。
INAXライブミュージアム
「INAXライブミュージアム」は焼き物の世界を見て、学んで、体験できる施設です。「窯のある広場・資料館」「世界のタイル博物館」「土・どろんこ館」「陶楽工房」「やきもの工房」「建築陶器のはじまり館」から構成されています。オリジナルグッズなどを販売するミュージアムショップや、薪窯で焼いたピザやパスタを味わえるレストランもあり、1日中楽しめるでしょう。展覧会やワークショップなどのイベントも開催されています。
セントレア(中部国際空港)
中部国際空港はセントレアという愛称で親しまれ、空港としての機能以外にも、観光スポットとして人気です。展望デッキで離着陸する飛行機を見られるほか、館内のレストランでは知多半島の名店の料理を味わえ、ショッピングも楽しめます。ボーイング787初号機がシンボルになっている「フライト・オブ・ドリームズ」では、本物のコックピットを見学したり、航空や空港について楽しく学んだりでき、飛行機を間近に見ながらフードコートで食事も味わえます。
めんたいパークとこなめ
めんたいパークとこなめは、福岡の明太子の老舗「かねふく」のテーマパークです。明太子について楽しく学んだり、明太子の製造工場を見学したりできます。できたての明太子や明太子の関連商品を購入できる直売所や、明太子のおにぎりや明太ソフトなどを味わえるイートインコーナーもあり、大人から子どもまで楽しめる人気スポットです。
りんくうビーチ
りんくうビーチはセントレアの対岸部にある人工の砂浜で、全長約630mと東海地区で最大級の人工海浜です。RINKUのモニュメントはフォトスポットとして人気で、ビーチでは空港から離着陸する飛行機を眺められます。ビーチ内には、テラス席のあるカフェやグランピングスタイルのBBQ施設、アウトドアサウナを楽しめる施設があり、BBQや海水浴で夏を満喫できます。
常滑市の移住支援制度
常滑市は目指すまちの姿を「とことん住みたい 世界とつながる 魅力創造都市」と定め、住民サービスの向上に取り組んでいます。移住者が利用できる、子育て支援、就業支援、住宅支援などの制度を紹介します。
子育て支援
常滑市では子育て施設が充実しており、「待機児童ゼロ」を達成しています。保育料も「無償」。ここでは、常滑市の子育てをサポートする支援制度を紹介します。
子育て総合支援センター
子育て総合支援センターは安心して子育てができるように、子育て世帯を総合的にサポートしています。「ふれあいルーム(とこはあとルーム)」では、親同士・子ども同士が交流したりや情報交換したりでき、子育て相談や子育て講座も開催されています。子育て総合支援センター以外にも、市内には地域子育て支援センターを開放している保育園やこども園があります。
参考:常滑市「子育て総合支援センター」
児童育成クラブ
児童育成クラブは児童館や小学校などを開放し、放課後も小学生の子どもたちが安心して過ごせる環境を提供しています。保護者が仕事などの都合で、日中、自宅にいない家庭でも安心です。
参考:常滑市「令和6年度 常滑市児童育成クラブ」
保育料無償
常滑市では、3~5歳児クラスの子どもの保育料が無料です。また、中学生以下の子どもが3人以上いる世帯は、第3子以降の保育料・給食費が無料です。
参考:常滑市「保育園について」「第3子以降保育料・給食費無償化事業【常滑市独自施策】」
高校生3年生までの医療費を助成
常滑市では高校生3年生相当までの通院・入院の医療費が無料です。2024年4月診療分から、助成の範囲が中学3年生までから、高校生3年生相当までに拡充されました。
参考:常滑市「子ども医療(令和6年4月診療分から)」
病児・病後児保育事業
子どもが病気になったとき、家庭で面倒を見れなくても、保育士・看護師・医師が日中、子どもを預かってくれます。対象は生後6カ月~小学3年生ですが、そのほかの年齢でも相談が可能です。
参考:常滑市「病児・病後児保育事業」
就業支援
常滑市は焼き物のまちならではの制度を含めて、就業に関する支援を実施しています。ここでは、常滑市の就業支援を3つ紹介します。
とこなめ陶の森 陶芸研究所 研修生募集
とこなめ陶の森 陶芸研究所では、焼き物をゼロからはじめる人に対して研修を実施しています。研修期間は2年間です。1983年から技術指導をスタートさせ、160名以上の研修生を輩出しています。
参考:常滑市「とこなめ陶の森 陶芸研究所 研修生募集」
創業支援
常滑市では市や商工会議所、金融機関が連携して、相談窓口や創業支援セミナーの開催などの創業支援を実施しています。証明書の発行を受けると、会社設立時の登録免許税の軽減や新規開業支援資金の貸付利率の引き下げといった支援も受けられます。
参考:常滑市「創業支援」
ママ・ジョブ・あいち出張相談in常滑市
ママ・ジョブ・あいち出張相談では、再就職を考えている女性が、選任カウンセラーによる個別相談を受けられます。相談中には、ママ・ジョブ・あいち(あいち子育て女性再就職サポートセンター)が指定するベビーシッターに無料で未就学児を預けることも可能です。
参考:常滑市「ママ・ジョブ・あいち出張相談in常滑市」
住宅支援
移住にあたって、住まいは重要なポイントです。常滑市では住まいをサポートする制度を用意していますので、移住するときの参考にしてください。
住まい手サポーター制度
住まい手サポーター制度は住宅の建築やリフォームなどを検討している人に対して、住まい手サポーターと呼ばれる建築士・大工・インテリアコーディネーターなどの専門家を紹介する制度です。基本的な相談は無料で、客観的な立場からアドバイスが受けられます。
参考:常滑市「住まい手サポーター制度について」
常滑市空き家バンク
常滑市は常滑市空き家バンクを開設し、市内の空き家の情報を掲載おり、専門家への電話相談もできます。
参考:常滑市空き家バンク
空家の利活用改修費補助
常滑市では空き家バンクに登録されている住宅を対象に、空き家を使用するための改修費用の一部を補助しています。補助金額は一般住宅の場合は費用の2分の1(50万円が上限)、地域活性化の場合は3分の2(100万円が上限)です。
参考:常滑市「空家の利活用改修費補助」
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