移住するなら静岡県湖西市。自然豊かな住み続けたいまちの魅力と支援制度

静岡県湖西市は静岡県最西端の市で、西は愛知県、東を浜松市に接しています。浜名湖の西側に位置していて、南は遠州灘、愛知県の県境には湖西連峰と、湖と海と山に囲まれた自然豊かなまちです。

令和5年度の湖西市市民意識調査では、湖西市にこれからも住み続けたいと答えた人が8割以上と、市民が暮らしに満足していることがうかがえます。移住先として湖西市は、非常に期待できるまちといえるでしょう。湖西市にはどのような魅力があるのか、また住むにあたって役立つ支援制度を紹介します。

静岡県湖西市の特徴

「これからも住み続けたい」という人が多い湖西市には、どのような魅力があるのでしょうか。湖西市の魅力に迫ります。

豊かな自然を利用したアクティビティができる

湖西市は温暖な気候のため、1年をとおしてとても過ごしやすい地域です。愛知県との県境にある湖西連峰は標高100〜400メートルの山々で、自然歩道が整備されて年間数万人が訪れるハイキング・トレッキングの名所です。

展望台からは浜名湖や遠州灘も見渡せ、天気のよい日には富士山も見られる景勝地です。また、遠州灘や浜名湖ではフィッシング、マリンスポーツ、サーフィンができる場所や海水浴場があるため、夏場のレジャーを堪能できます。

歴史的な施設が残っている

湖西市は歴史ある施設や、建物が多く残っている地域です。なかでも一番有名なのが、1600年に徳川家康によって創設された新居関跡で、全国で唯一、建物が現存している関所です。また、東海道の宿場町として栄えた新居宿や白須賀宿があり、新居宿旅籠紀伊国屋資料館やおんどや白須賀など、江戸時代の雰囲気や風情を体感できます。

また、室町時代に建てられたとされる茅葺屋根の本堂を持つ本興寺は、国の重要指定文化財に指定されており、江戸時代の文化財が数多く所蔵されています。

県内トップクラスのモノづくりの町

湖西市はモノづくりの町です。なかでも自動車関連産業が非常に多く集まり、市内にある工業系の事業所の半分以上は自動車産業関連で占めています。製造品出荷額に関しても、静岡県内では静岡市、浜松市に次ぐ3位です。

トヨタグループ創業者の豊田佐吉翁の出生地でもありますので、モノづくりの礎が湖西の発展の助けになっているのかもしれません。

新鮮な海産物が獲れる

湖西市は遠州灘や浜名湖の近くなので、新鮮な海産物に恵まれています。なかでも浜名湖うなぎは全国的にも有名で、浜名湖のうなぎの養殖は100年以上続いています。湖西・新居観光協会が「湖西うなぎ処MAP」を作成しており、うなぎを食べられるお店を紹介しています。また、遠州灘で獲れたシラスやカツオは、新鮮な生の状態で堪能できます。

静岡県湖西市のおすすめスポット

湖西市にはさまざまなおすすめスポットがあります。移住してからは散歩やレジャーを楽しむ場所として活用できます。ぜひお気に入りのスポットを見つけてください。

今切体験の里 海湖館

浜名湖と太平洋がつながる今切口にある、新居弁天地区にある海に関連した体験施設です。海にある貝や流木を使用して工作をしたり、隣接した施設でバーベキューを行ったりできます。夏には「うなぎつかみ＆かば焼き体験」や「しらすの釜揚げ体験」など、産地だからこそできるユニークなイベントが開催され、休日には家族連れをはじめとした多くの人でにぎわっています。

浜名湖パークビレッジ

今切体験の里 海湖館と同じく新居弁天地区にあり、2024年3月にオープンしたばかりのキャンプ場を主とした複合施設です。海水浴場や海釣り公園が近く、心地よい海風を感じながらキャンプを楽しめます。ペット同伴でキャンプをすることも可能です。

また、足湯やサウナ、BBQ場、カフェ、美容院も併設されていて、日帰りでも楽しめる施設もあります。湖西の新たなにぎわいを創出する場所として期待されています。

新居関所史料館

新居関跡は日本で唯一建物が現存する場所で、国指定特別史跡として昭和30年に認定されました。関所史料館が併設されていて、関所にまつわる資料や街道・交通史の資料が展示されています。また、江戸時代にいるかのような雰囲気を味わえる、VR体験もできます。

ゴールデンウイークや長期休みには、こどもたち向けに江戸時代にまつわるイベントや講座が開かれていて、歴史を学ぶ貴重な機会を得られます。

道の駅 潮見坂

国道1号線のバイパス沿いにあり、愛知県と静岡県の県境に近い場所にあります。湖西や浜松、愛知県の特産物や新鮮な農産物が販売されており、休日には混雑するほど県内外から多くの人が訪れます。

また、無料で足湯を利用でき、ドライブの息抜きとして太平洋を眺めながらリラックスした時間を過ごせます。

静岡県湖西市の支援制度の紹介

湖西市では職住近接をキーワードにして、まちづくりを進めています。市民への支援制度を充実させているため、湖西市への移住を検討している人はぜひ確認しておきましょう。

子育て支援

住み慣れない土地での子育ては、誰しもが不安を抱くものです。それだけに、安心して子育てできることは、移住先として重要です。湖西市の子育て支援の制度を見ていきましょう。湖西市はライフステージに応じた、切れ目のない支援を行うことで、子育て環境を充実させる取り組みを行っています。

幼児教育・保育の無償化の内容について

幼稚園、保育所、認定こども園などを利用する住民税非課税世帯の0～2歳児クラスまでのこどもと3歳児から5歳児クラスまでのこどもの保育料が無償です。

加えて、湖西市独自制度として、同一世帯内のこどものうち、第2子以降の0歳児から2歳児の保育料が無償化されています。市外の保育園に通う場合でも適用されるため、家計の負担軽減に大きく貢献するでしょう。ただし、認可外施設や一時預かりは対象外です。

参考：湖西市「幼児教育・保育の無償化の内容について」

湖西市産前産後ホームヘルプサービス利用費助成金制度

湖西市では妊娠届を提出した翌日から出産後1年までの期間に、市内在住の妊産婦が民間の家事代行サービスを利用する場合、その費用の一部が助成されます。助成金は最大2万円で、費用の2分の1以内が対象です。体調の悪いときなど、どうしても家事ができないときの助けになるでしょう。

参考：湖西市「湖西市産前産後ホームヘルプサービス利用費助成金制度」

子育て支援センター「のびりん」

湖西市新居地区にある「のびりん」は、市内の子育て世帯を支援する拠点施設です。ここでは、子育てに関する相談を受けつけたり、親子が一緒に遊べるスペースを提供したりしています。また、育児に関する講座やイベントも定期的に開催されており、地域の子育て世帯が気軽に集まり交流できる場になっています。

令和6年度には新所幼稚園跡に発達相談支援機能を備えた、新しい子育て支援センターが開設される予定です。さらに市内西部地区にも、もう1カ所の設置を予定しています。

参考：湖西市「子育て支援センター「のびりん」」

こども医療費の助成

湖西市に住む0歳から18歳のこどもは、医療費受給者証を提示することで、保険診療の自己負担分や入院時の食事療養費標準負担額が全額助成されます。これにより、医療費の負担を軽減し、安心して子育てができるでしょう。

参考：湖西市「こども医療費の助成について」

中学生給食費無償化

令和6年10月から湖西市では、市立中学校および特別支援学校中等部に在籍する生徒の給食費が無償化されます。保護者の所得に関係なく適用されるこの制度は、部活動や塾などで経済的負担が増える中学生の家庭を支援するために導入されました。

参考：湖西市「学校給食費保護者負担軽減事業について」

就業支援制度

移住者向けの就業支援の制度としては、東京圏から移住した人へ「移住就業支援補助金」を用意しています。家族で移住する人には、特に手厚い補助金が支給されるため、移住後の生活の大きな助けになるでしょう。

移住就業支援補助金

東京圏からの移住を促進し、市内企業の人手不足を解消するために、移住して就業または起業した人を対象に補助金を交付しています。単身の場合は60万円、家族での移住には100万円が支給されます。さらに、18歳未満のこどもがいると加算があり、ひとりにつき100万円です。

参考：湖西市「移住就業支援補助金」

移住・住宅支援制度

移住や住宅に関する支援制度も整っています。移住するにあたって重要な、住宅などの支援制度を見ていきましょう。

湖西市空き家バンク

所有者が賃借または売買を希望する空き家を活用して、定住促進による地域の活性化を図るために湖西市空き家バンクを運営しています。希望者はホームページ等で情報を検索することが可能です。

参考：湖西市「「湖西市空き家バンク」について」

住もっか「こさい」定住促進奨励金

市内に住宅を新築・購入し、市の定める条件を満たした人に対し、最大100万円の奨励金が支給されます。奨励金は新築戸建てや中古住宅、マンションの購入が対象で、市内在住者だけでなく、市外からの移住者も対象です。湖西市での新生活を検討している人にとって、大きな助けとなるでしょう。

参考：湖西市「住もっか「こさい」定住促進奨励金」

新婚さん「こさい」へおいでん新生活応援金

若い世代の定住を促進するため、湖西市では「KOSAI（湖西）でSAIKO（最高）の新婚ライフを」というキャッチフレーズのもと、結婚を機に市内に転入した新婚夫婦に新生活応援金10万円を交付しています。夫婦のうちどちらか一方が転入した場合でも対象で、条件を満たすと支援を受けられます。

参考：湖西市「新婚さん「こさい」へおいでん新生活応援金」