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マンションの最上階は「やめとけ」が正解な人と不正解な人!あなたはどっち?

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マンションの最上階は「やめとけ」が正解な人と不正解な人!あなたはどっち?

マンションの最上階は日当たりの良さや眺望、上の階の音が気にならないといった魅力があります。ところが、「最上階はやめておいたほうがいい」という意見も少なくありません。

マンションの最上階にはデメリットが存在するため、合う人合わない人がいるのです。

本記事ではマンション最上階のメリットとデメリット、最上階が向いている人と向いていない人の特徴を具体例を交えて解説します。

「最上階はやめとけ」が正解なのか不正解なのか、あなたにとっての答えを見つけてください。

マンションの最上階を選ぶメリット

マンションの最上階は、見晴らしや日当たりが良く、ステータスも感じられるなど人気があります。ここでは、マンションの最上階を選ぶメリットを5つ紹介します。

夜景など見晴らしがよい

マンションの最上階の多くは周りを遮るものがないため、遠くの景色まで見えて開放感があります。自宅にいながら、スカイツリーなどの見ごたえのある建造物や海や川などの眺望、打ち上げ花火が見られるなど、特別感を味わえるでしょう。

また、最上階は日当たりが良く、日中は照明がなくても十分に採光が取れます。

低層階にありがちな、時間帯によって「近隣のマンションの陰になり薄暗い」「日陰になってしまい洗濯物が乾きにくい」などのトラブルが起こりにくくなります。

ゴキブリなど虫との接触を避けやすい

マンションの最上階は、ゴキブリやハエなどの害虫に遭遇しにくいこともメリットの1つです。ハエや蚊などの害虫が到達できる高さは、地上から10m程度(4階相当)といわれています。

ただし、コバエなどは階数に限らず発生するため、ゴミや汚れをためず清潔にしておきましょう。また、古いマンションでは配管などを伝って害虫が登ってくるリスクも、わずかながらあります。

プライバシー性が高い

高層階では外から室内が見えにくいため、プライバシーが保たれます。

またエレベーターなどで最上階まで上がってくる人は、住人以外にはほとんどいないため安心して過ごせるでしょう。

低層階でありがちな、向かいのマンションの人と目が合うなども起こる心配はほとんどありません。

また、警察庁の「データで見る侵入犯罪の脅威」によると、マンションの高層階は防犯面でも安全性が高いという結果が出ています。

令和5(2023)年における、侵入窃盗(空き巣など)の発生場所認知件数が、3階以下の共同住宅が7.3%に対して、4階以上の共同住宅は3.8%と半分程度です。

上階からの騒音が少ない

マンションの最上階であれば、上階の住人はいないため、足音などの物音や騒音はありません。共同住宅では周りの住人の生活音などが気になるため、騒音が少ないのは大きなメリットです。

ただし、鉄筋コンクリート造で壁の厚さが15cm以下の場合や、鉄筋コンクリート造以外の構造の場合は、遮音性が十分でなく、左右の部屋などから生活音が聞こえるおそれがあります。

また、屋上に設置されたエアコンの室外機やアンテナが強風などで揺れると、ガタガタと音がする場合があります。

風通しがよい。服などにカビが発生しにくい

マンションの最上階はプライバシーが守られることから、窓が多く設置されることが多く開放感があります。

窓を開けると風通しが良いのも特徴です。風通しが良いと湿気を逃してくれるため、カビの発生を防ぎやすいでしょう。

さらに日当たりも良いため、ジメジメとした湿気を抱え込まず、カビの発生を抑えてくれます。

マンションの最上階を選ぶデメリット

マンションの最上階にメリットを感じて住み始めたものの、住み始めてから夏の暑さやエレベーター待ちに耐えられず後悔する人も一定数いるようです。

つづいては、マンションの最上階に住むデメリットを5つ紹介します。

低層階より暑い

日当たりが良い点はメリットですが、裏を返せば気候の影響を受けやすく、夏は暑すぎる、冬は寒すぎるといったデメリットにもなります。

特に夏の暑さへの不満は無視できません。屋上からの熱が部屋へ伝わったり、屋根のコンクリートが熱をためこんだりと、空調が効きにくいためです。

厚生労働省の「住宅内での熱中症対策に関する検討事例」では、戸建てに比べ集合住宅は「朝まで暑い」ことが判明しています。昼間の温度上昇が少ない代わりに、低下もしにくくなっているのです。

戸建てと集合住宅の気温差

戸建てと集合住宅の気温差

画像引用:厚生労働省「住宅内での熱中症対策に関する検討事例

さらには、最上階の天井面は夜まで高温とのデータも出ています。

最上階の昼と夜における気温差

最上階の昼と夜における気温差

画像引用:厚生労働省「住宅内での熱中症対策に関する検討事例

入居前には、次のような点を確認するのがおすすめです。

  • 屋根との間に断熱材が入っているか
  • 窓ガラスは遮熱性が高いものが使われているか

また、遮光カーテンやすだれ、グリーンカーテンなどでの暑さ対策は欠かせません。

設計上天井が低い場合が多い

建築基準法で居室の天井高は2,100mm以上と定められていますが、最近は開放感を感じる2,500mmの天井高が多く見られます。

しかし、築年数が古い物件は、最近の建築物よりも天井が低い傾向にあります。

また、最上階は屋上からの熱で夏は暑くなりやすいため、断熱材で遮熱していることが大切です。

ただし、断熱材を厚く入れることで、最上階の天井高が低くなってしまうケースもあります。

地震時に揺れを感じやすい

マンションによっては構造に弾力を持たせて、マンションが折れないように揺れを逃すつくりになっていることがあります。振り子の原理も働くため特に上階の揺れは大きく、揺れる時間も長くなります

そのため、大きな揺れに恐怖を感じるだけでなく、家具の転倒などの被害が大きくなりやすいでしょう。

揺れ対策として、家具を固定するなどの対策が必要です。

意外と空き巣リスクがある

マンションの最上階であれば、室内へ侵入しにくく空き巣など狙われにくいと思われがちです。しかし、高層階にはお金持ちが住んでいるというケースが多く、意外と空き巣に狙われやすいようです。

「4階建て以上の共同住宅は、3階建て以下の共同住宅に比べて空き巣の件数が低い」という調査結果が出ています。

しかし、4階建て以上の共同住宅への侵入窃盗の発生確率は全体の3.8%あり、ゼロではありません

高層階へは屋上からバルコニーを伝っての侵入が多いため、ベランダなどの戸締りも怠らないようにしましょう。

エレベーター故障時に不便

マンションの最上階に住んでいる場合は、エレベーターが故障したときに階段で登り降りをする必要があります。

また、故障時だけでなく、災害時もエレベーターが停止します。

大地震など大きな災害ではなくとも、揺れを感知して緊急停止するエレベーターもあるので、エレベーターを使えなくなるリスクについて知っておきましょう。

そのほか、エレベーターはたいてい1階で待機しているため、日常的にエレベーターの待ち時間が長いなど、忙しい朝や忘れ物をしたときには特に不便に感じる人が多いようです。

最上階用のエレベーターや高層階用、低層階用のエレベーターが分かれているマンションなら、このような悩みを解決できますが、その分、家賃や分譲価格は高くなるでしょう。

引っ越し費用が高め!荷物の搬送などに時間がかかる

マンションの最上階への引っ越しや、最上階からの引っ越しは、一戸建てやマンションの低層階に比べて費用が多くかかります。

引っ越し用トラックなどの駐車位置から部屋までの距離が長く、作業スタッフも通常より多めに必要なためです。部屋の広さや物の量にもよりますが、大まかな引っ越し費用は次のとおりです。

  • 低層階(1〜10階)の引っ越し費用の平均は約10〜20万円
  • 中層階(11〜20階)の引っ越し費用の平均は20〜30万円
  • 高層階(21階以上)の引っ越し費用の平均は30〜50万円

また、高層マンションになるほど共用部も広く高級感があるため、物件の養生範囲が広くなり、より手間がかかります

エレベーターの待ち時間があるため搬送に時間がかかることも、引っ越し費用が高額になる一因です。

あなたに最適な階を見極めるポイント!最上階は正解?不正解?

マンションの最上階に住むメリットがデメリットを上回る場合や、解決や許容できるデメリットの場合、マンションの最上階を選択しても後悔は少ないでしょう。

ここでは、デメリットを感じるシーン別に、最適なマンションの階数を決めるポイントを解説します。

外出派?在宅派?エレベーター待ちは気にならない?

マンションの最上階が合っているかどうかを判断するときに欠かせないのが、エレベーターを待てる時間的余裕があるかどうかです。

子育て世帯や共働き世帯で、遅刻しないように家を出る必要があったり、忘れ物を取りに行く必要があったりする場合は、エレベーターの待ち時間に耐えられないおそれがあります。

また、災害時や故障時など突然のエレベーター停止のときにも、階段で登り降りをできるかも見極めるポイントです。

高齢者や小さい子どもがいるときは、避難がしにくく、避難が遅れて命に関わる危険もあります。

節約派?投資派?どこまでお金をかけられる?

マンションの最上階は、見晴らしが良く日当たりも良い分、暑さ対策や揺れ対策が必要です。

暑さ対策では、通常より価格が高めの遮光カーテンやすだれ、グリーンカーテンなどで対策する必要があり、手間やお金がかかるでしょう。

あらかじめ施工会社が屋根や窓ガラスの断熱・遮熱処理を行っているかどうかや、屋上のコンクリート部分に遮熱効果のある塗装がされているかなどをチェックしてください。

また、揺れによる家具の転倒を防ぐため、家具に固定器具やを滑り止めを付けたりと、揺れへの対策も必要です。

一方で最上階は低層階と比較して資産価値が高く、希少性もあって中古でも高値で売れやすい傾向があります。

屋上テラス、サンルームなど特別仕様になっているケースもあり、投資用として購入する人も多数います

眺望と快適性、あなたの優先順位は?騒音と風の影響は?

マンションの最上階は周囲の目が気にならないため、窓が多く眺望が良い反面、夏の暑さや雨音・風の音の影響を受けやすいなど、意外な騒音に悩まされることもあります。

そのほか、上階の住人からの騒音はないものの、屋上にまとめて設置されているエアコン室外機の騒音や、屋上に設置されたアンテナが強風でガタガタ音がするなど、別の騒音が発生するケースもあります。

「眺望や日当たり、プライバシーを優先」して、「屋上からの騒音や災害時の揺れ、エレベーター待ちを許容できるか」優先順位に沿って決めると良いでしょう。

出勤の必要がないテレワークやフリーランスの1人世帯なら、エレベーター待ちはさほど気にならないかもしれません。

また、仕事で夜勤が多いなど、多くの人と生活スタイルが異なる場合、エレベーターの待ち時間が軽減される可能性もあります。

しかし、家族が多く洗濯物を外に干したい場合は、最上階は向いていないかもしれません。

風の影響を受けやすいマンションの最上階では、強風で洗濯物が飛んでしまい、外干しできないこともあるので、洗濯物を干すスペースに困ってしまうことがあります。

また、内覧時などに壁の厚さを確認し、鉄筋コンクリート造の場合は最低15cm以上の壁厚があれば、騒音は気になりにくいでしょう。

日当たりや眺望と暑さ・騒音などの快適性のバランスを考えて、自分に合ったマンションの階数を選ぶことが大切です。


この記事の編集者

リビンマッチ編集部 リビンマッチ編集部

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