マンションの1階は売れないのか!購入したい層を集めるポイントとは?
マンション選びで、多くの人が上層階を目指すのは周知の事実。眺望の良さや日当たりの良さから、上層階ほど人気が高く、価格も上がる傾向にあります。
その反面、1階は「日当たりが悪い」「プライバシーが心配」といったイメージが先行し、敬遠されがちです。しかし、1階ならではの魅力や、賢い購入者が狙うポイントもあるんです。
- なぜ1階が敬遠されがちなの?
- 意外と知られていない1階のメリットとは?
- どんな人にとって1階が理想的な選択肢になるの?
- 売却を成功させるための秘訣は?
どうすれば1階の良さを最大限に引き出し、購入者の心をつかめるのでしょうか。売主も買主も、ここでマンションの1階に対する見方を再確認しておきましょう。
もくじ
マンションの1階が売れにくい理由とは?
ここでは、マンションの1階が売れにくい理由を解説します。理由を把握することで、適切な売却に役立ちます。
洪水被害や防犯面のリスクが高い
近年、想定外の大雨による水害が多く発生していますが、マンションの1階は水害による浸水リスクが高くなります。
特に河川や海が近い地域は水害のリスクがあるため、1階のマンションは敬遠されるでしょう。
また、1階は上階よりも防犯面のリスクが高いといえます。マンション全体のセキュリティやオートロックなども、1階の場合はベランダ側から簡単に侵入しやすいので空き巣の標的になりやすくなります。
景観や日当たりが悪い
マンションの1階は、隣の建物によって景観が悪く日当たりも悪いケースが多くあります。
また、外から部屋の中が見えやすく人の目が気になるため、カーテンを開けっ放しにできません。
日当たりの悪さに加えて、カーテンも閉めっぱなしにすることで、部屋はずっと暗い状態です。
マンションは上階だと眺望や日当たりが良いのが魅力で、部屋が明るく開放的であるため、多くの人が好む選択肢です。
1階はその魅力が劣ってしまうので、せっかくマンションを買うなら1階は避ける傾向があります。
虫に侵入されやすい
虫嫌いで、虫が侵入しにくい上層階のマンションを選択する購入者は少なくありません。
上層階だと蚊やゴキブリの侵入リスクは減りますが、地面や草木が近いので1階は虫の侵入がなかなか防げません。
害虫駆除や虫よけ対策を講じることで、ある程度の侵入は防げても、上層階に比べると虫が侵入しやすいのは仕方ありません。
そのため、虫嫌いの購入者は1階の部屋を敬遠する傾向があります。
1階を購入したい層の特徴
1階のマンションにはデメリットだけでなく、魅力やメリットも存在するため、購入したいという方もいます。
どのような人が1階に魅力を感じて購入しているのでしょうか。
ここではマンションの1階のメリットや、購入したい層の特徴を解説します。売却のアピールポイントとして活用してください。
足音に気を使いたくない人・小さい子どもがいる方
マンションは共同住宅ですので、隣人との騒音問題が気になることがあります。下の階の入居者からうるさい!と注意を受けた経験がある方もいるでしょう。
特に小さい子どもがいる家庭では、子どもが走り回る足音やおもちゃを落とす音で、下の階の方からクレームが来るのではないかと心配されるかもしれません。
そのため、足音を気にされる方や小さい子どもがいる方にとって、下の階のない1階は魅力的な物件です。
そのため、マンションの1階限定で探している方もいます。
室内へ早く出入りしたい人・足腰の弱い方
マンションの1階は室内への出入りが楽です。重たい荷物などを運ぶときも、上階よりも移動距離が短く便利です。
また、マンションの上層階に住むとエレベーターを利用します。
朝の通勤・通学の時間帯はエレベーターが混雑して、5分以上エレベーター待ちをしなければならないこともあります。
しかし、1階の場合はエレベーターを利用する必要がないので、すぐに外に出かけられます。
停電や点検でエレベーターが使えないようなときも、すぐに外に出られ、部屋に帰るときも階段で大変な思いをすることはありません。
特に足腰の弱い高齢の方にとって、階段を使わなくていいのは安心です。
専用庭でガーデニングなどを楽しみたい方
マンションによりますが、1階の部屋に専用庭が付いているマンションが多くあります。
マンションに住みながら自由に使っていい庭があるので、ガーデニングや家庭菜園などを楽しみたい方には魅力です。
小さい子どもがいる家庭なら庭遊びや、夏はプールを出して水遊びもできます。これは、上階にはない1階ならではの特権です。
お手ごろな価格でマンションを購入したい方
マンションの場合は上層階に行くほど人気があり、価格も上層階に行くほど高くなります。
そのため、1階は比較的お手ごろな価格で購入できるメリットがあります。
価格がお手ごろで、さらに上層階にはない専用庭や専用駐車場が付いていれば、お得に感じる購入者もいます。
このように、なるべく購入費用を安く抑えたい方には、1階は魅力的な物件になるでしょう。
1階のマンションの価値を高めるポイント
マンションの1階を敬遠する購入者もいる一方で、1階を魅力に感じる購入者層も一定数います。
そのため魅力を最大限アピールして、適切な売却戦略を立てれば1階でも売れる物件になるはずです。
ここでは、1階のマンションの価値を高めるポイントをまとめましたので、売却の参考にしてください。
リフォームでバリューアップをする
1階のマンションでもリフォームでバリューアップをすれば、上層階の部屋よりも魅力的に映る可能性があります。
ただし、全面的にリフォームやリノベーションをしてしまうと高額な工事代がかかってしまいます。
水栓やガスコンロ、トイレのウォシュレット交換など、一部の設備交換だけなら、それほど費用をかけずにバリューアップが可能です。
また、日当たりが悪く暗く感じる1階の特に暗い部分に、照明を追加するのもポイントです。
専用庭や専用駐車場をアピール
マンションの1階だけの特権である、専用庭は売却のアピールポイントです。
専用庭が付いているという表記だけではなく、以下のように専用庭で何ができるかをアピールすることで、より一層魅力が増します。
- ガーデニングで好きな花を育てられる
- バーベキューで家族団らん
- 夏は庭のプールで遊べる
また、1階の部屋に専用駐車場が付いている物件もあります。
専用駐車場はエントランスを通ることなく車に乗れたり、買い物の荷下ろしも部屋の前で行えたりと便利です。
専用駐車場付きの1階の場合は大きなメリットになるので、ぜひアピールしてください。
売却の際は専用庭の草木の剪定や、草刈をして美しく整えておくことで、1階の魅力をアピールできるでしょう。
1階のデメリットをしっかり伝える
マンションの購入を検討している方にとって、1階のデメリットは大きな不安材料です。
しかし、デメリットを隠そうとすると余計に不安が大きくなるので、1階のデメリットはあえて正直に伝えることが大切です。
また、そのデメリットに対しての対策や実際の経験を共有することで、購入者の安心感につながるでしょう。
たとえば、以下のように住んでいた人のリアルな感想を聞くと、購入者も過度な不安を持たずに済みます。
アピール力のある会社に依頼する
1階のマンションを売却する際には、アピール力のある不動産会社に依頼することが重要です。実績のある不動産会社であることも確認しましょう。
マンションの1階というだけで敬遠する購入者が多くいるため、マンションの1階は売りにくいと考える不動産会社の担当者も多くいます。
しかし、マンションの1階にも魅力はあり、探している購入者もいます。1階の魅力やメリットを最大限アピールすれば、売却は決して難しいことではありません。
「1階だから売れません」という不動産会社ではなく、「1階の魅力をアピールして売りましょう!」という不動産会社に売却を依頼しましょう。
この記事の編集者
リビンマッチ編集部
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