「2階のマンションが売れない…」その理由と打開策を徹底解説
不動産市場において、マンションの2階は売りにくいと言われています。数あるフロアの中でも、「2階」が避けられてしまうのはなぜでしょうか。
この記事では、マンションの2階が売れない理由と、売るための具体的な打開策を解説します。また、高く売るためのポイントも紹介しているので確認しておきましょう。
もくじ
マンションの2階が売れにくい理由
マンションの2階は、便利なフロアと思われがちですが、実際は販売時に多くの人が避けがちなフロアです。その理由には以下のものがあります。
- 日当たりや眺望が悪い
- 防犯上のリスクが高い
- プライバシーの懸念
- 外の音が気になる
- 虫が侵入しやすい
これらの理由から、マンションの2階は売れにくいフロアとなってしまう傾向にあるのです。それぞれの理由について詳しく解説していきます。
日当たりや眺望が悪い
マンションの2階が売れない理由の一つが日当たりや眺望の問題です。一般的に、マンションでは高層階ほど日当たりが良く、開放感ある眺望です。対照的に、2階の住戸は周囲の建物や樹木の影響を受けやすく、日光が室内に届きにくくなります。
そのため、2階の住戸は昼間でも暗く感じられることがあり、部屋全体が暗くなってしまいます。眺望が悪ければ開放感が損なわれ、窮屈で圧迫感を感じることもあるでしょう。
さらに日当たりの悪さは、冬場の暖房効率の低下や、部屋の湿気対策において不利に働くこともあります。こうした点が、購入希望者にとって2階の住戸を避ける理由となっているのです。
防犯上のリスクが高い
マンションの2階の住戸には特有の防犯上のリスクがあります。
まず、低層階であることで外部から侵入がしやすく、狙われやすいという問題です。たとえば、バルコニーや窓が近隣の建物や樹木に近いと、そこを足がかりとして不法侵入されるリスクが高まります。
また、通行人に生活の様子が知られやすいという点も懸念されます。これらの防犯上の問題点が購入希望者にとっての障害となり、結果として2階の住戸が売れにくい原因になっているのです。
プライバシーの懸念
マンションの2階の部屋が売れにくい理由の一つに、プライバシーの懸念が挙げられます。一般的に地上に近い階層のマンションは、歩行人や隣接する建物からの視線を遮ることが難しい場合があります。
このため、自分のプライバシーが守られていないと感じる人は、2階を避けてより高い階の物件を選ぶ傾向にあります。
外の音が気になる
マンションの2階は、外の音が室内に入りやすい傾向があります。通行人の声や車の騒音など、1階よりは高い位置にあるものの、高い階にある部屋と比べると、低い階の部屋は周りの騒音をより多く受けやすい状態です。
そのため、静かな住み心地を求める人は、音が入りにくい部屋を選ぶようになります。
虫が侵入しやすい
住宅を選ぶ際、多くの人が気にするのが、虫の侵入です。マンションは、地面からの距離が近い階ほど、虫が壁などを伝って室内に侵入しやすくなります。
また、虫が自力で飛行できる高さは、一般的に約10mと言われており、マンションの2階は3階以上と比べるとベランダや窓から虫が侵入してくるリスクも高くなるのです。
特に夏場は、虫の活動が活発になるため頻度が高くなり、不快感だけでなく食品の汚染や衛生面でのトラブルにもつながりかねません。
このような理由から、マンションの2階の住戸は避けられる傾向にあり、その結果、売れにくくなっているのです。
どうすれば2階のマンションが売れるのか?
さまざまな理由から避けられることの多いマンションの2階ですが、下記の方法を実践することで売れる可能性が高くなります。
- 購入希望者に良く見える工夫をする
- 不動産会社と相談をして販売方法を変えてみる
- 内覧で住みやすさをアピールする
- 買取も選択肢に入れる
マンションの2階が売れ残ることは、不動産市場において少なくありません。しかし、これらの課題を克服し、さらにそれ以上の魅力を感じてもらえることで、売却につながる可能性が高くなります。
不動産会社と相談をして販売方法を変えてみる
マンションが売れない場合は、不動産会社の担当者に相談をして販売方法を変えてみるのも一つの方法です。
たとえば、マンションの販売活動をする際、誰にでも当てはまるアピールポイントではなく、小さな子どもがいる家庭や、高齢者のいる家庭など、特定のターゲット層に絞ることで関心を引きやすくなります。
また、マンションによっては、2階であっても静穏性や安全性が高い場合もあるでしょう。その場合は、アピールポイントとして伝えることが大切です。
どの層に向けてアピールすればいいかわからない、何をアピールすればいいかわからないという場合は、多くの物件を見ている不動産会社の担当者に相談することでよい提案を受けられる可能性があります。
内覧で住みやすさをアピールする
マンションの2階を避けている人の中には、なんとなくの印象だけで避けている人がいます。そのため、内覧を通じて2階の住みやすさを巧みにアピールすることで、その印象を変え、販売を促進することが可能です。
低階層特有のアクセスの良さや、防音対策やセキュリティ面での配慮など、2階であっても快適な居住空間であることを具体的に説明することで、購入希望者の意識を変えることができるかもしれません。
買取も選択肢に入れる
マンションを手放す理由が、財産分与や住み替えなどで早期売却を目指す場合は、買取も検討してみましょう。
買取は、不動産会社に直接マンションを売る方法です。買主を探す必要がないため、査定額に納得すればすぐに売却が可能です。
買取は不動産会社が再販売をして利益を得る必要があるため、売却価格が市場価格より低くなるのが一般的ですが、売れ残りリスクを回避できる可能性が高くなります。
2階のマンションを高く売るためのポイント
売りにくいと言われる2階のマンションはどのような方法で高く売ればよいのでしょうか。
リフォームやリノベで購入希望者の興味をひく
マンションの2階の住戸を高い価格で売るためには、リフォームやリノベーションを検討することが有効です。2階の住戸がなかなか売れない一つの理由は、内覧者がその場所での自分の生活を想像しにくいことにあります。
室内をキレイにして見た目を良くすることで、内覧者がそこでの生活をより容易にイメージできるようになり、購入への意欲を高められます。
しかし、リフォームのしすぎには注意が必要です。高額なリフォームをしたからといって、売り出し価格を相場価格より高くしても買主が見つからない場合があるためです。
そのため、この場合のリフォームは内覧者の関心を引くことが目的です。リフォームにどれくらいの費用をかけるべきかは、不動産会社の担当者と相談しながら決めましょう。
複数の不動産会社に査定を依頼する
2階のマンションが思うように売れない場合、他の不動産会社にも査定を依頼してみましょう。不動産会社と一口にいっても、マンションや戸建てなど、得意とする物件はさまざまです。
また、不動産の市場価値は会社ごとに見解が異なるため、一つの会社の査定額に依存すると、物件の本当の価値を見落とすリスクがあります。
複数の不動産会社に査定を依頼して、結果を比較することでマンションを早く高く売れる可能性が高くなります。複数の不動産会社に査定を依頼するなら、一括査定サイト「リビンマッチ」が便利です。
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2022年からリビンマッチのコラム記事の執筆・編集を担当しています。不動産の財産分与に関する記事執筆が得意です。住宅設備機器の専門商社に6年間従事した知識と経験を活かして、不動産に関する知りたかったこと、知っておいた方がいいことをわかりやすく伝えられるように心がけています。
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リビンマッチ編集部
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