購入したばかりのマンションは査定依頼できる?マンション相場を自分で調べる方法
マンションの査定は、長年住んでいたマンションを売却するとき、相続で取得したマンションを売却するときなどに利用しますが、なかには購入した直後に査定依頼をする方もいます。
購入直後であっても、転勤や離婚などで売却を検討するケースがあり、その際はマンション査定を依頼します。では、売る気がまったくない場合に査定依頼はできるのでしょうか。
購入したマンションの査定について、解説します。
もくじ
購入したばかりのマンションは査定依頼できる?
査定依頼の可否を判断するのは簡単です。売る可能性が少しでもあるなら査定依頼可能で、売る可能性が0なら査定依頼はすべきではありません。詳しく解説します。
売る気0なら査定依頼はNG
売る気がまったくないのに不動産会社へ査定依頼するのはNGです。
不動産の査定は無料で依頼ができますが、その理由は不動産会社にとって査定を通じて売却の依頼を受けられる可能性があるからです。売却の依頼を受けることができれば、成約時には仲介手数料を受け取れます。
まったく売る気のないマンション査定は、不動産会社からすると無駄な時間といえます。つまり、売る気0で査定を依頼することはマナー違反といえます。
また、査定依頼をすることで個人情報が不動産会社に伝わってしまい、営業を受けることになります。売却の依頼を受けたい不動産会社と、売る気0のマンション所有者のやり取りは意味のない時間であるといえます。
しかし、現時点で売る気がなくても、数年後に売る可能性がある場合は、査定依頼をしてもよいでしょう。すぐに不動産を売りたい方ばかりではなく、長期的に売却計画を立てるケースも多いためです。
AI査定なら利用可能
AI査定とは、不動産会社などが無料で提供している査定サービスのことです。入力されたマンションの情報を成約事例などと照らし合わせて、人の力に頼らずAIによって査定価格を算出する仕組みです。
この方法は必要項目を入力してから数秒後に査定価格が表示され、不動産会社の担当者が査定をするわけではないため、売る気がなくとも利用できます。そのため、購入直後のマンション価格を調べる際には、AI査定がおすすめです。
ただし、AI査定は成約事例をベースに算出することから、売却実績が少ないマンションの場合は査定の精度が下がってしまい、1,000万〜2,500万円というように幅が広い査定価格になってしまうことがあります。
AI査定の査定価格はあくまでも参考として扱い、正確ではないことを知っておくべきです。
マンション相場を自分で調べる方法
AI査定を使った場合は査定の精度が低くなってしまいます。そのため、自分でマンションの相場を調べる方法についても知っておく必要があります。
自分でマンションの相場を調べることで不動産会社からの営業を受けることなく、資産価値を正しく把握できます。
レインズマーケットインフォメーション
国土交通省が公開している「レインズマーケットインフォメーション」は、宅地建物取引業者のみが閲覧できるレインズの一部を、一般人でも閲覧できるシステムです。
エリアや物件の条件を入力すれば、成約事例を確認できます。取引のあった不動産の特定はできませんが、周辺相場を確かめる程度なら十分でしょう。
しかし、AI査定と同様にマンションの成約事例が少なければ抽出データも少なくなってしまいます。また、リフォーム済み物件によって高値売却となった事例などは「リフォーム済」という情報を確認できないため、どのデータを参考値にするのかで相場が変わります。
そのため、正しく相場を理解するためには十分な成約事例と、極端な価格の事例を省いて考慮すべきといえます。
不動産ポータルサイト
以下のような不動産ポータルサイトを閲覧することで、現在公開されている物件の価格を調べられます。
- SUUMO
- ホームズ
- アットホーム
- Yahoo不動産
- ニフティ不動産
この方法は価格だけでなく室内やリフォーム内容を確認できることから、価格とマンションの状況を同時に検証することが可能です。
しかし、住宅ローン残債などの関係で相場より高い価格で売り出されているケースもあるため、売り出し価格をそのまま相場とみなさないように注意が必要です。
たとえば、相場が1,000万円のマンションであっても住宅ローンが1,200万円残っていた場合、1,200万円以上の価格で売り出すケースがあります。
このように、不動産ポータルサイトに公開されている物件は売主の事情が色濃く反映された価格になっているため、うのみにしてはいけません。
ネット記事
インターネットでマンション相場に関する記事を確認することも有効です。信頼のあるデータを参照に、各メディアがわかりやすくまとめたものを閲覧できるため、難しいデータを見る必要もありません。
具体的には、利用しているブラウザ上で「マンション相場」「マンション売却相場」などと検索することで、該当記事を確認できます。上位に表示されている記事は基本的には信頼できるメディアが制作した記事であるため、正確な情報である可能性が高いです。
大手住宅メーカーの注文住宅販売や不動産テック企業の仲介業務に4年間携わり、不動産取引にかかわった件数は350件以上にわたります。2021年よりリビンマッチコラムの執筆・編集を担しています。皆さんが安心して不動産取引を行えるよう、わかりやすくリアルな情報を発信します。
この記事の編集者
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