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5000万で買った家はいくらで売れる?正確な売却価格を知る方法も紹介

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5,000万円で買った家はいくらで売れる?

5,000万円の家といっても、土地込みの場合やマンションの場合などさまざまなケースがあります。ここでは、築年数に伴う減少率について解説したうえで、以下のケースにおいての売却価格を紹介します。

  • 建物が5,000万円の場合
  • 土地・建物の合計が5,000万円の場合
  • マンションが5,000万円の場合

築年数に伴う減少率

家は築年数の経過により価値が減少します。国土交通省が公表している資料によると、木造戸建住宅とマンションの価値は以下のように減少していきます。

住宅の資産価値

住宅の資産価値

国土交通省「既存住宅・リフォーム市場の現状」より

上記のグラフでは木造戸建住宅およびマンションについて、2種類のデータを用いて算出しています。そのうち、減価償却年数(※1)は会計上利用する数値であり、実際の価値とは異なるため、今回はマンションにおいては「ヘドニック法」(※2)、木造戸建住宅は「(財)不動産流通近代化センターのマニュアルに基づく試算」を参照します。

※1:減価償却年数:固定資産が税務上価値を持つとされる年数(法定耐用年数)。
※2:ヘドニック法:財の評価手法のひとつ。財の価格はその財を構成する属性によって説明されるという概念に基づき、重回帰分析を用いて価格指数が計測される。

木造戸建住宅の価値を見ると、築15年までは毎年5%程度減少しています。築10年を超えると価値が半分以下になり、築20年になると10%程度です。

一方、マンションは築2年で急激に価格が下がったあとは、ほとんど一定の割合で価値が下落しています。築25年あたりで価格は半分になりますが、築35年でも30%程度の価値が残ります。

これは構造による差だと考えられます。木造の減価償却年数は22年であるのに対し、マンション(鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄筋コンクリート造)は47年です。そのため、マンションは木造戸建住宅よりも耐久力が高く、価値の減少率も緩やかです。

建物が5,000万円の場合

建物価格が5,000万円の家の売却価格を試算してみましょう。実際には土地もセットで売却することが多いですが、ここで紹介する予想売却価格は建物のみです。土地代金は別に得られると考えてください。

築年数ごとの売却価格(木造戸建住宅)
築年数 減少率(%) 売却価格(万円)
築1年 5 4,750
築3年 15 4,250
築5年 25 3,750
築10年 55 2,250
築15年 75 1,250
築20年 85 750

築10年になると減少率が55%程度になるため、価値が半分以下の2,250万円まで下がります。木造戸建住宅は築15年までは価値の減少率が著しいです。そのため、築15年以内の木造戸建住宅を高く売却するには、少しでも早く売りに出すことが重要です。

土地・建物の合計が5,000万円の場合

建物と土地を合計して5,000万円で購入した場合の売却価格がいくらになるのか求めてみましょう。ここでは建物3,000万円、土地2,000万円の計5,000万円で買った家を売るときの売却価格を試算します。なお、土地価格は変化しないものとします。

築年数ごとの売却価格(木造戸建住宅、建物3,000万円、土地2,000万円)
築年数 減少率(%) 建物価格(万円) 土地価格(万円) 合計(万円)
築1年 5 2,850 2,000 4,850
築3年 15 2,550 2,000 4,550
築5年 25 2,250 2,000 4,250
築10年 55 1,350 2,000 3,350
築15年 75 750 2,000 2,750
築20年 85 450 2,000 2,450

建物部分の価値は築年数に応じて下がりますが、土地価格は変化しないため、建物だけのケースと比較すると、資産価値が高くなります。

築10年が経過しても、合計で3,350万円の価値があると予想できます。ただし、地価が下がっているエリアであったり、水害にあったりしたエリアなどであれば、土地価格が大きく減少することもあります。

マンションが5,000万円の場合

近年値上がりを続けるマンションは、郊外であっても5,000万円以上するものは多く存在します。5,000万円で買ったマンションを売るときの売却価格を試算してみましょう。

築年数ごとの売却価格(マンション)
築年数 減少率(%) 売却価格(万円)
築1年 10 4,500
築3年 15 4,250
築5年 20 4,000
築10年 25 3,750
築15年 35 3,250
築20年 40 3,000
築25年 50 2,500
築30年 60 2,000

マンションは、減価償却年数が長いため、価値の減少が木造戸建住宅と比べて緩やかになります。木造戸建住宅は築10年で価値が半分以下になるのに対して、マンションの価値が半分になるのは築25年です。

正確な売却価格を知る方法

築年数である程度の物件価値はわかります。しかし、築年数で試算した価格と実際に売却できる価格が大きく異なるケースもあります。

たとえば、購入時と売却時で相場が大きく変わっていれば、築年数だけで売却価格を判断するのは危険でしょう。ここでは、正確な売却価格を知る方法について紹介します。

自分で相場を調べる

不動産会社に査定を依頼する前に、まずは自分の家がどの程度の価格で売れそうか把握しておきましょう。

簡単なのは、不動産ポータルサイトにアクセスし、自分が所有している物件とエリア・築年数・間取りが類似している物件の販売価格を調べることです。もちろん、販売価格=売却価格ではありませんが、ある程度の相場感をつかめます。

また、実際の取引事例から調べる方法もあります。不動産流通機構が運営している「レインズマーケットインフォメーション」では、実際の取引情報を閲覧できます。自分の家と似た条件の家がいくらで売却されているか調べると参考になるでしょう。

そして、国土交通省が発表している「不動産情報ライブラリ」でも、不動産取引情報を調べられます。

このようにして、インターネットで少し調べるだけでも、ある程度の知識を得られます。不動産会社に相談する際に、重要な交渉材料になるため、事前に調べておきましょう。

査定価格を左右する要素

ある程度の相場感をつかんでいても、実際に査定を行うと思ったより安い価格が提示され、「なぜ?」と思うことがあるかもしれません。

売却価格はエリアや築年数、間取りだけではなく、さまざまな要素で決まるため、同じような条件の家でも売却価格が大きく変わることがあります。

たとえば、査定価格を決める要素は家の状態だけではなく、周辺環境も含まれます。エリアの利便性や住みやすさはもちろんのこと、日当たりや騒音なども大きく関わってくるためです。

査定価格を左右する主な要因をまとめると以下のようになります。

査定価格を左右する主な要因
物件および土地の状態 周辺環境
  • 外壁の状態
  • 雨漏りの有無
  • 設備の状態や経過年数
  • 配管の状態
  • 土地の形状
  • 日当たりのよさ
  • 騒音
  • 交通の利便性
  • ゴミ置き場や駐車場の状態
  • 周辺施設の充実度
  • 嫌悪施設(ゴミ焼却場や墓地など)の有無

一括査定サイトを利用する

売却価格を正しくつかむためには、複数の不動産会社に査定を依頼をしましょう。複数の査定結果を比較することで、より正確な相場感がつかめます。

とはいえ、不動産会社を複数件探してそれぞれにコンタクトを取り、その都度自分や家の情報を伝えるのは手間がかかります。

そこで活用したいのが一括査定サイトの「リビンマッチ」です。リビンマッチでは、一回の入力で複数の不動産会社に同時に査定依頼ができるので非常に便利です。査定価格だけではなく、営業担当の対応や自身との相性も比較しながら、信頼できる不動産会社を探せます。

インターネットから依頼できるため、24時間いつでも好きなタイミングで査定を依頼できる点も大きなメリットです。

5,000万円の家を高く売るためのコツ

一口に5,000万円で購入した家といっても、エリアや築年数、土地の比率、設備や状態によって売却価格は大きく変わります。

家を少しでも高く売るためには、どのような点に気をつければよいのでしょうか。そのコツを3つ紹介します。

家の強み・弱みを知る

家は個別性が高く、同じような条件の家でも細かい点で評価が変わります。自身の家の強みを知り、積極的にアピールすることで高く売れる可能性が高まります。

先述の査定価格を左右する要因を参考にしながら、自身の家のよさを整理しましょう。また、弱みや欠陥を知ることも重要です。設備の故障や汚損を報告しないまま売却してしまうと、契約不適合責任によりペナルティを負うおそれがあるためです。

弱みの部分を伝えると査定価格が下がってしまうため隠したいと思うかもしれませんが、後々のトラブルを避けるためにも必ず不動産会社に報告しましょう。

家の管理状況だけではなく、近隣住民との関係や騒音、日当たりといった周辺環境についても包み隠さず報告しましょう。不動産会社はその中から説明すべき事項をピックアップして買主に伝えてくれるため、買主との齟齬やトラブルが生じるのを防げます。

内覧対策をする

問い合わせが多くても、家を内覧して気に入ってもらえなければ契約に至りません。なかなか契約が決まらなければ、値下げを検討する必要もあります。早期に売却するためには、内覧対策をしっかり行いましょう。

掃除や整理整頓をするだけでも、家の印象は大きく変わります。とくに汚れが目立ちやすい玄関や水回りは重点的に掃除をしておきましょう。汚れが激しい場合は、ハウスクリーニングを依頼するのもひとつの手段です。

ただし、リフォームまで行う必要はありません。リフォームには多額の費用がかかりますが、その分の売却価格を上げることは難しいからです。


販売力の高い不動産会社を選ぶ

ほとんどのケースにおいて、家の販売は不動産仲介会社に一任します。そのため、不動産会社の販売力が家の売却価格を左右するといっても過言ではありません。

一括査定サイトを利用して複数の不動産会社とコンタクトを取り、不動産会社を選ぶ際には以下のような点に注目し、信頼できる不動産会社を見極めましょう。

  • 公式サイトに実績が掲載されている
  • 査定価格にしっかりした根拠がある
  • 不明点、疑問点に明確に回答してくれる

また、不動産会社に丸投げするのではなく、こまめに連絡して、コミュニケーションの構築に努めることも重要です。

この記事の編集者

リビンマッチ編集部 リビンマッチ編集部

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