【2024年最新】武蔵小杉駅周辺のマンション売却!相場や高く売るコツを解説
マンションを売却する際、できるだけ高く売りたいという方も多いでしょう。マンション売却では、相場をしっかりと把握することが重要です。
本記事では、武蔵小杉駅周辺のマンションの売却相場やマンションを高く売却するコツなどについて詳しく解説します。武蔵小杉駅周辺のマンションを売却したいと考えている方はぜひ参考にしてください。
※本記事は2023年6月21日時点の情報です。
もくじ
武蔵小杉のマンション売却相場はどれくらい?
武蔵小杉は神奈川県川崎市中原区にあります。武蔵小杉のマンション売却相場は、武蔵小杉駅から徒歩5分圏内のエリアで約7,360万円です。(※)売却相場は上昇傾向にあり、武蔵小杉周辺のマンションの人気が高まっています。マンションの売却を考えている場合には売り時だといえるでしょう。
※参考:レインズ・マーケット・インフォメーション「不動産取引情報提供サイト」
特に、駅から近いマンションは通勤や通学などがしやすいという面からも人気が高く、武蔵小杉に限らず売却価格は高額になる傾向です。また武蔵小杉駅周辺は利便性が高く、川崎市の中でも売却相場は高めだといえるでしょう。
武蔵小杉のマンションの売却相場が高い理由とは?
武蔵小杉のマンション売却相場が高い理由は主に3つあります。ここでは、それぞれの理由について解説します。
武蔵小杉は都心にアクセスしやすい位置にある
武蔵小杉駅は都心にアクセスしやすい位置にあり、複数の路線を利用できるため通勤や通学で都心へと出る人に人気があります。武蔵小杉に乗り入れている路線は、以下に挙げる7路線で、都心へのアクセスはもちろん横浜方面や千葉方面、埼玉方面へのアクセスも抜群です。
- 南武線
- 横須賀線
- 湘南新宿ライン
- 相鉄線
- 埼京線
- 東横線
- 目黒線
また武蔵小杉から都心までの所要時間の目安は、以下のとおりです。
駅 | 所要時間の目安(分) |
---|---|
新宿駅 | 21 |
渋谷駅 | 15 |
東京駅 | 19 |
品川駅 | 11 |
池袋駅 | 27 |
このように、品川駅までは11分、池袋駅までは27分と、都心まで約20~30分となっておりアクセスのよさが分かります。都心のさまざまな駅まで乗り換えなしで出られるため、通勤や通学はもちろん、プライベートで出かける際にも便利です。
治安がよい
武蔵小杉は治安のよさも魅力の1つです。武蔵小杉駅前は賑わいがあり利便性の高いエリアですが、賑わいがある割には犯罪が少なく治安がよいという特長があります。そのため、子どものいる子育て世帯はもちろんのこと、一人暮らしをする単身者などさまざまな方にとって、暮らしやすい地域でしょう。地域全体で防犯意識が高く、街灯が整備されているため、夜でも明るく帰りが遅くなる場合でも安心感があります。
また病院や教育施設などの多さも魅力でしょう。子どもが遊んだり勉強したりできる「小杉こども文化センター」や「地域子育て支援センターなかはら」などの施設も充実しているため、子どものいる世帯にとっても暮らしやすい街です。
大型商業施設が多い
武蔵小杉駅周辺には、大型商業施設が多くあります。そのため、ショッピングや外食などにも困りません。休日に子どもと出かけられる施設も多いです。武蔵小杉駅で人気の商業施設とその特徴を以下にまとめました。
商業施設 | 施設の特徴 |
---|---|
グランツリー武蔵小杉 |
|
ららテラス武蔵小杉 |
|
武蔵小杉東急スクエア |
|
Kosugi 3rd Avenue |
|
武蔵小杉のマンション売却におすすめのタイミングとは?
ここからは、武蔵小杉のマンション売却におすすめのタイミングを解説します。
売却相場が上昇しているタイミングで売却するのがおすすめ
マンションを売却する際には、売却相場が上昇している時期を見極めるとよいでしょう。武蔵小杉の売却相場は上昇傾向にあります。国土交通省が運営している「土地総合情報システム」によると、2020年7~9月の平米単価が91万円なのに対し、2022年4月~6月の平米単価は105.4万円と上昇しています。(※)
※参考:国土交通省「不動産情報ライブラリ」
また、国土交通大臣指定の不動産流通機構が運営・管理している「レインズ・マーケット・インフォメーション」によると、武蔵小杉駅周辺におけるマンションの売却価格は以下のとおりです。(3LDKの場合)
成約時期 | 間取り | 専有面積(m²) | 売却価格(円) |
---|---|---|---|
2020年12月~2021年2月 | 3LDK | 70~75 | 4,900万 |
2021年3月~2021年5月 | 3LDK | 75~80 | 7,100万 |
2021年6月~2021年8月 | 3LDK | 75~80 | 6,800万 |
2021年9月~2021年11月 | 3LDK | 75~80 | 6,800万 |
2021年9月~2021年11月 | 3LDK | 85~90 | 8,400万 |
2022年3月~2022年5月 | 3LDK | 90~95 | 9,000万 |
2022年6月~2022年8月 | 3LDK | 90~95 | 9,200万 |
2022年9月~2022年11月 | 3LDK | 85~90 | 9,400万 |
2022年9月~2022年11月 | 3LDK | 70~75 | 9,900万 |
2023年3月~2023年5月 | 3LDK | 90~95 | 1億 |
※参考:レインズ・マーケット・インフォメーション「不動産取引情報提供サイト」
このように、3LDK物件の売却価格は上昇傾向です。ただし、価格上昇がいつまで続くかは分かりません。今後も変わらずに売却相場が上昇し続けるとは限らないため、売却相場の相場を見ながら価格上昇が頭打ちになる前に売却するのがおすすめです。
将来的な価格上昇は期待できない状態
武蔵小杉は人気のあるエリアではありますが、将来的な価格上昇は期待できないといわれています。これには、川崎市の人口が関係しています。マンションの需要には、エリアとしての魅力だけでなく人口が大きく関係しているためです。川崎市の直近5年の総人口をまとめたので、参考にしてください。(※)
年別 | 川崎市の総人口(人) | 増加人口(人) |
---|---|---|
2019年 | 153万457 | 1万3,974 |
2020年 | 153万8,262 | – |
2021年 | 154万340 | 2,078 |
2022年 | 154万890 | 550 |
2023年 | 153万9,747 | -769 |
※参考:川崎市「川崎市の世帯数・人口、区別人口動態、区別市外移動人口(令和5年2月1日現在)」
このように、川崎市の増加人口は2019年には約1万4,000人と大幅に増加していました。しかし2021年の増加人口は約2,000人と大幅に減少していて、その後も減少傾向にあり総人口としては大きく増えてはいません。2023年のデータは2月時点のものではありますが、減少に転じています。川崎市は人口の多い地域ですが、ここ数年は大きく増加しておらず人口はすでにピークを迎えつつあるといえるでしょう。
人口がピークを迎えつつあるということは、マンションに対するニーズも落ち着く可能性があります。そのため、現状はマンションの売却価格は高い傾向にあるものの、今後の増加は期待できません。マンションの売却相場が上がっている今のタイミングで売却するのがよいでしょう。
住宅ローンの金利は低い
住宅ローンの金利が低いうちが売り時だといえます。金利が低い状態だと金利による負担が軽く済むため、住宅ローンを組みやすい状態です。マンションを購入したいという人も増え、売却相場は高くなると予想されます。
なお、住宅ローンは長く低金利が続いていました。しかし、2023年1月から大手銀行が全体的に固定金利型住宅ローンの金利引き上げを発表しています。そのため、固定金利型ローンを新規に借り入れする場合には、これまでと比べると金利の負担が重くなってしまいます。
変動金利型ローンに関しては、引き上げはされず据え置き状態のため、金利は低いです。住宅ローン利用者の多くは変動金利型ローンを利用しているため、固定金利型ローンの金利引き上げはそこまで大きな影響はないといえます。しかし、変動金利型ローンの低金利がいつまで続くかは分からないため、低金利が続いている今のうちにマンション売却を検討したほうがよいでしょう。
武蔵小杉のマンション売却を成功させるポイントとは
武蔵小杉のマンション売却を成功させるにはどうすればよいのでしょうか。ここでは、3つのポイントを解説します。
売却相場を知っておく
マンションの売却を検討する場合にまずはどの程度の価格で売れるのか、売却相場を把握することが重要です。売却相場が分からないと、不動産会社などによる査定の結果が妥当なのかどうか判断できません。売却相場を調べる方法としては、以下の3つの方法が挙げられます。
- レインズ・マーケット・インフォメーションを利用する
- 土地総合情報システムを利用する
- 一括査定サービスを利用する
詳細について見ていきましょう。
レインズ・マーケット・インフォメーションを利用する
レインズ・マーケット・インフォメーションでは、実際に取引されたマンションの売却価格だけではなく、物件の間取りや築年数、成約時期なども掲載されています。そのため、売却を考えている武蔵小杉のマンションと類似した物件の情報を探すことができ、ある程度の売却相場を確認できます。
※参考:レインズ・マーケット・インフォメーション「不動産取引情報提供サイト」
土地総合情報システムを利用する
土地総合情報システムとは、国土交通省が運営している不動産取引価格の情報検索サイトです。実際に不動産の売買を行った人からのアンケートを基にしたデータベースを公開しており、不動産取引価格の情報も掲載されているため、売却相場の把握に役立ちます。
※参考:国土交通省「不動産情報ライブラリ」
一括査定サービスを利用する
不動産の一括査定サービスとは、インターネット上で売却を検討している物件の一括査定ができるサービスです。物件情報などを入力して依頼をすれば、複数の不動産会社に一括で査定をもらえます。複数の不動産会社から提示された査定価格を比較すれば、売却したいマンションのある程度の相場を調べることが可能です。
※参考:リビン・テクノロジーズ株式会社「リビンマッチ」
スケジュールに余裕を持つ
売却スケジュールを立てる際には、余裕を持ったスケジュールにすることも大切です。一般的には、マンション売却にかかる期間は約3~6カ月が目安だといわれています。マンション売却にはさまざまな手続きが必要となり、時間や労力を使います。また、予想外のことが起こる可能性もあるため、売却スケジュールには余裕を持ちましょう。
売却スケジュールに余裕がないと、相場よりも安く売らなければならなくなる可能性もあります。マンションの売却は、初めに売り出した価格で売却できるケースが少なく、購入希望者から価格交渉を持ちかけられて、お互いに納得できる価格で売却するという流れが一般的です。しかし、売却期間に余裕がない場合は十分な交渉の時間が取れない、新しい買主を見つける時間がないなどの理由から値下げしなければならず、結果として相場よりも売却価格が安くなってしまう可能性もあります。できるだけ高く売りたい場合には、買主を見つける時間や交渉のための時間などを十分に取れるように、余裕を持った計画を立てましょう。
相場の1割高めの売り出し価格がねらい目
マンションを高く売りたい場合には、相場の1割ほど高めの売り出し価格を設定するのがおすすめです。相場よりも高すぎる売り出し価格だと買主がつきにくいですが、約1割高い価格であれば買主が見つかる可能性も十分にあります。
前述したとおり、マンションの売却では買主からの価格交渉が持ちかけられるケースが多いです。初めから相場どおりの売り出し価格にしてしまうと、そこから値引き交渉が始まって結果として相場よりも安く売却するという事態にもなりかねません。そのため、価格交渉があることを前提として、少し高めの売り出し価格を設定しておきましょう。
中には、相場よりも安い売り出し価格をすすめてくる不動産会社もいます。相場よりも安く設定をするのは、購入希望者との価格交渉の手間が省ける、交渉がまとめやすいなど不動産会社の都合によるものであるため注意が必要です。売り出し価格の決定権は売主にあるため、しっかりと相場を調べた上で不動産会社とすり合わせましょう。
武蔵小杉のマンション売却における注意点を解説
武蔵小杉のマンションを売却する際には、注意したいポイントがいくつかあります。ここでは、売却の際の注意点について詳しく解説します。
査定は複数の不動産会社へ依頼する
マンションの査定を不動産会社へ依頼する際には、必ず複数の不動産会社に依頼しましょう。不動産会社によって査定価格は異なります。これは、各不動産会社によって査定基準や営業エリア、規模、得意分野などが異なるからです。査定価格が大きく異なるケースもあるため、1社だけでは売却価格の相場や査定価格が妥当かどうかなどは分かりません。査定価格の妥当性や相場を理解するためにも、複数の不動産会社に依頼しましょう。
また複数の不動産会社へ依頼するのは、不動産会社との相性を見極めるという目的もあります。不動産会社によって得意な物件や売却実績などは異なるため、複数の不動産会社に依頼して自分の条件や希望に合っているかどうか、担当者はしっかりと話を聞いて提案してくれるかどうかなどを確認しましょう。
一括査定サービスをうまく活用しよう
複数の不動産会社に査定依頼をしたい場合には、前述した一括査定サービスを活用するとよいでしょう。通常、不動産会社に1社ずつ査定の依頼をするとなると、手間や時間がかかってしまいます。しかし一括査定サービスであれば、一気に複数の不動産会社に依頼できるため手間がかかりません。パソコンやスマートフォンなどのインターネットにつながるデバイスがあれば、いつどこからでも査定の依頼ができます。複数の不動産会社に出向く時間がない、なるべく手軽に査定価格や相場を確認したいという場合に特におすすめです。
また一括査定サービスを利用する場合には、「リビンマッチ」がおすすめです。リビンマッチは、手続きが簡単で利用しやすい一括査定サービスです。売却したいマンションの情報などをWebサイトで入力するだけで、スピーディーに手続きできます。入力作業は最短45秒で済むため、忙しい方でも気軽に利用可能です。最大6社に一括で査定の依頼ができるため、売却価格の妥当性や相場を調べるのにも役立つでしょう。
査定価格の根拠を確認する
査定結果が出た後は、査定価格の根拠を確認しましょう。なぜそのような査定価格になったのか、不動産会社に確認することが大切です。不動産会社は売主に対して、査定の根拠を示さなければいけないというルールがあります。ただし、どのようなポイントを根拠とするかは決められておらず、不動産会社によって根拠は異なります。そのため、何を根拠として査定価格が出されたのかを確認して、査定が妥当かどうかを判断しましょう。
たとえばマンションの販売方法や、類似条件のマンションと比較した際の条件などによって査定価格が変わるケースがあります。これらの根拠について具体的な説明をもらうようにしましょう。査定価格の根拠について納得できる説明を行ってもらえるかどうかは、信頼できる不動産会社を選ぶためにも必ず確認しておきたいポイントです。
また、マンション売却に関する不安や疑問に丁寧に答えてくれるか、売却実績の豊富な担当者がいるかなども、不動産会社選びで重要です。詳しい説明や親身な対応などを行ってくれる不動産会社を選びましょう。
高額な査定価格に気をつける
相場からかけ離れた、高額な査定価格を提示された場合には注意が必要です。前述したとおり、マンションの売却では、事前の査定価格のまま売れるというわけではありません。買主からの価格交渉などを経て売却価格が決定するケースがほとんどのため、査定価格はあくまでも目安です。
もちろん、さまざまな予測を根拠に高額すぎる価格で査定している不動産会社もいるかもしれません。しかし実際には売れないことを想定していながら、高額すぎる査定価格を提示する不動産会社もあります。
高額な査定価格を提示することで、売主に期待を持たせるという目的があります。媒介契約を結ぶために、他社よりも高額な査定価格を提示している可能性も高いです。
あまりにも高額な査定価格を提示する不動産会社を選んでしまうと、なかなか買主が見つからない、早期に売れる機会を逃すなどのおそれがあります。結果として相場よりも値下げしなければならなくなっても、売却できれば不動産会社は仲介手数料を得られるため、売主側だけが損をする場合もあるでしょう。
媒介契約の違いを理解しておく
マンションを売却する際には、不動産会社との媒介契約の違いを理解することも重要です。媒介契約には以下に挙げる3種類があります。
- 一般媒介契約
- 専任媒介契約
- 専属専任媒介契約
ここからは、それぞれの契約内容について詳しく解説します。
一般媒介契約
一般媒介契約とは、複数の不動産会社に対して同時に売却を依頼できる契約です。
一般媒介契約のメリットは、1社だけに依存せずに幅広く依頼できることです。複数の不動産会社がマンションを売り出すため、多くの人の目に触れやすくなります。
一方で、一般媒介契約は不動産会社に販売活動の優先度を下げられやすいというデメリットがあります。複数の不動産会社に依頼するため、販売活動を行っても他社で買主が見つかってしまう可能性もあります。その場合、他の不動産会社は販売活動にかけた労力が無駄になってしまうリスクがあるため、優先度が低くなってしまいがちです。
また一般媒介契約では、契約した不動産会社は売主に対して定期的に報告する義務がありません。売却状況がどうなっているのかは売主側から確認しなければならないケースもあります。
一般媒介契約は、後述する専任媒介契約で買主を探したがうまくいかなかったという人におすすめです。複数社に依頼することで多くの購入希望者の目につく可能性があります。
専任媒介契約
専任媒介契約とは、1社の不動産会社のみと契約するものです。専任媒介契約の場合には、2週間に1回は売主に販売状況を報告しなければならないというルールが定められています。また不動産会社に任せるだけでなく、売主自身が買主を探すことも可能です。
専任媒介契約のメリットは、一般媒介契約と比較して積極的に販売活動を行ってもらえる点にあります。ただし、1社のみと契約するため売却がうまくいくかどうかは、不動産会社の力量に左右されます。
専任媒介契約は売主自身が買主を探せるため、買主に心当たりがある、自分で買主を見つけられる可能性があるという人におすすめです。
専属専任媒介契約
専属専任媒介契約とは、専任媒介契約と同様に1社の不動産会社のみと契約するものです。専属専任媒介契約の場合には、1週間に1回、売主に販売状況を報告することが定められており、3つの媒介契約の中でもっとも高頻度での報告を受けられます。ただし、売主自身が買主を探すことは認められていません。
専属専任媒介契約のメリットは、専任媒介契約同様に優先的に販売活動を行ってもらえる点です。売主自身が買主を見つけられない点からも、専任媒介契約よりも不動産会社はさらに優先度を上げて販売活動を行ってくれるでしょう。ただし、高い価格で購入してくれる買主が現れたとしても、不動産会社を介さずに売却することはできません。
専属専任媒介契約は、買主に心当たりがない、できるだけ早く売却したいという人におすすめです。販売活動を積極的に行ってもらえる可能性が高いため、買主が見つかりやすくなります。
マンション売却には費用がかかる
マンションの売却にはさまざまな費用がかかります。たとえば、税金や仲介手数料、引越し費用など、多くの費用が発生します。ここからは以下の3つに分けてマンション売却にかかる費用について、それぞれの特徴や相場などを解説します。
- 必ずかかるお金
- 状況によって発生するお金
- 戻ってくることがあるお金
必ずかかる費用
マンション売却の際に必ずかかる費用は、以下のとおりです。
- 仲介手数料
- 印紙税
仲介手数料とは、マンション売却の際に不動産会社に支払う成功報酬を指します。一般的にマンションを売却する場合には不動産会社に依頼して、前述した媒介契約を結び販売活動を行ってもらいます。マンションを売却できた場合には、販売活動の中で行われるさまざまなサポートに対する報酬として仲介手数料を支払わなければなりません。マンション売却の手数料は法律によって上限が定められており、上限を超える仲介手数料の請求は違反です。売却価格が400万円を超える場合、仲介手数料の上限額の算出方法は以下のとおりです。
たとえば、売却価格が5,000万円だった場合には、以下の計算式となるため、仲介手数料の上限額は、171万6,000円です。
ただし、これはあくまでも上限額です。ほとんどの不動産会社が上限で仲介手数料を設定していますが、中には上限額よりも仲介手数料を安く設定している場合もあります。そのため、複数の不動産会社を比較しながら仲介手数料の安い不動産会社を探したり、仲介手数料が安くならないか交渉したりするのも選択肢の一つです。
仲介手数料は、売買契約時に50%、引き渡し時に50%と分けて支払います。また仲介手数料は売却が成立した際の成功報酬として支払うため、買主が見つからない場合には発生しません。
印紙税とは、売買契約書に対して課される税金のことです。印紙税は2024年3月31日までに作成された契約書であれば、軽減税率が適用されるため本来の税額よりも安くなります。印紙税の額は以下のとおりです。(※)
売却価格 | 税額(円) | 軽減税率適用後の税額(円) |
---|---|---|
100万円超、500万円以下 | 2,000 | 1,000 |
500万円超、1,000万円以下 | 1万 | 5,000 |
1,000万円超、5,000万円以下 | 2万 | 2万 |
5,000万円超、1億円以下 | 6万 | 3万 |
1億円超、5億円以下 | 10万 | 6万 |
5億円超、10億円以下 | 20万 | 16万 |
※参考:国税庁「不動産売買契約書の印紙税の軽減措置」
このように売却価格によって印紙税は異なり、売買契約書を作成する際に支払います。売買契約書は売主用と買主用に作成されるケースが多く、自分用の契約書の印紙代を支払うのが一般的です。
状況によって発生する費用
マンションの状況や売主の状況によっては、費用が発生する可能性もあります。具体的には以下のとおりです。
- クリーニング費用
- リフォーム費用
- 広告費
- 引越し費用
- 抵当権抹消登記費用
- ローン返済手数料
- 譲渡所得税、住民税
- 消費税
まずは、クリーニング費用です。マンションを売り出す際には、できるだけきれいにしておくことが大切です。広告用の写真撮影をしたり購入希望者の内見を受け入れたりするため、きれいな状態にしておけば高値での売却につながりやすくなります。もちろん、マンションのクリーニングは義務ではないため、目立った汚れがない場合には行わなくても構いません。しかしマンションの印象をよくしておけば、買主も見つかりやすくなるため、できればクリーニングしておいたほうがよいでしょう。クリーニングの内容にもよりますが、費用の相場は約5万~10万円です。
次にリフォーム費用です。たとえば、売却したい物件が劣化していてすぐに住める状態ではない、築年数が古いなどの場合には、リフォームすれば買主すぐに住める状態になるため、買主が見つかりやすくなります。リフォームは内容や規模によってかかる費用が大幅に異なります。水回りなど一部のリフォームのみであれば数十万円、全面リフォームの場合には約400万~600万円が相場です。
追加の広告費がかかる場合もあります。基本的に、ポータルサイトへの登録や店頭での紹介、チラシなどの一般的な広告費用については不動産会社が負担します。しかし、売主が特別に追加で宣伝したいという場合には、費用がかかります。売主から依頼しない限り、費用はかからないので広告について特に不満がない、追加での広告依頼をする予定がない場合には気にしなくてよいでしょう。
現在住んでいるマンションを売却する際には、引越し費用がかかります。マンションの売買契約が成立し、物件の引き渡しが行われるまでに引越しをしましょう。直前だと引越しの予約が取れない、料金が高くなるといったケースもあるため、買主が決まった後はできるだけ早めに引越し業者に見積もりを取ったり予約をしたりしてください。引越し費用の目安は世帯にもよりますが、約10万~30万円です。
抵当権抹消登記費用とは、その名のとおり抵当権を抹消するための費用です。一般的に住宅ローンを組む際には、抵当権を設定します。抵当権とは住宅ローンの返済ができなくなった場合に銀行が抵当権のついた家を競売に出し、残債を回収する権利のことです。住宅ローンが残っている場合には抵当権がついていますが、売却する際には住宅ローンを完済して抵当権抹消手続きを行う必要があります。一般的には司法書士に依頼するケースが多いため、所有権と移す際にかかる費用と司法書士への報酬が必要です。費用目安としては約1万~2万円を考えておきましょう。
住宅ローンが残っている場合にはローン返済手数料も必要です。前述したとおり抵当権が設定されている場合は抵当権を外さなければなりませんが、その際には住宅ローンを完済する必要があります。一定期間の支払いが残っている住宅ローンを一括返済するときには、費用がかかります。金融機関との契約内容によってローン返済手数料の額は大きく異なりますが、相場としては約3万円といわれています。事前に金融機関との契約内容をよく確認してみましょう。
譲渡所得税と住民税は、マンション売却で売却益が出た場合に支払う税金です。売却した翌年の確定申告で、納付しなければなりません。ただし、さまざまな特別控除が用意されており、特別控除が適用される場合には最終的に譲渡所得税などがかからないケースもあります。譲渡所得税については、物件の所有期間によって税額が異なります。所有期間が5年を超える場合には税率が20.315%、5年以下の場合には39.63%です。(※1~2)
※1 出典:国税庁「No.3211 短期譲渡所得の税額の計算」
※2 出典:国税庁.「No.3208 長期譲渡所得の税額の計算」
消費税は、売主が消費税の課税事業者に該当している場合にかかります。課税事業者とは、前々年度の年間もしくは前年度の上半期の課税売上が1,000万円以上ある個人・法人のことです。一般個人と非課税事業者の場合には、土地・建物どちらに関しても非課税です。しかし、課税事業者の場合には建物部分の消費税を買主から預かり、翌年の確定申告で納付しなければなりません。この際、買主から消費税を預かっていない場合でも納付義務があります。個人事業主として課税事業者に該当している場合には特に注意が必要です。
戻ってくることがある費用
マンション売却によって戻ってくる可能性がある費用もあります。戻ってくる可能性のある費用は以下のとおりです。
- 固定資産税、都市計画税の清算金
- 管理費、修繕積立金などの清算金
- 火災保険料
- ローン保証料
- 所得税
固定資産税と都市計画税は、1月1日時点のマンション所有者に対して1年分の納付請求書が発行されます。そのためマンションを売却した場合には、残りの期間の固定資産税と都市計画税を買主から返金してもらうことが可能です。たとえば、固定資産税が12万円で6月1日にマンションを引き渡したとしましょう。その場合には、以下の計算式で戻ってくる固定資産税が求められるため、7万356円が戻ってくるという計算です。
管理費、修繕積立金などの清算金とは、マンションの管理費などの費用です。一般的には当月に翌月分を支払うことになっているため、引き渡し時点で管理費や修繕積立費などが1月分支払われているケースが多いでしょう。引き渡し日から月末までの日割り金額は、決済時に清算されて買主から売主に支払われます。
火災保険への加入は住宅ローンの利用条件となっており、ほとんどの場合火災保険に加入しているでしょう。火災保険の場合、契約期間分を一括払いしているケースが多いです。マンションを売却する際には契約期間が残っていると、その分が無駄になってしまいますが、残りの年数分の火災保険料を返金してもらえます。どの程度の金額が戻ってくるかについては、契約した保険会社に問い合わせてみましょう。
住宅ローンの残債があるマンションを売却する場合には、一括返済した時点で残っている期間に応じてローン保証料が返金されます。ローン保証料とは、住宅ローンを組む際に必要となる保証会社の利用料のことです。住宅ローンの場合には、一般的に借り入れ総額の1~3%の保証料を支払うケースが多いようです。売却する時期にもよりますが、約数十万円の保証金が返金されるケースも珍しくありません。実際に戻ってくる費用は未経過期間や支払った保証料によっても異なるため、住宅ローンを組んだ金融機関に問い合わせてみるとよいでしょう。
マンション売却で売却益がマイナスとなった場合には、確定申告時に給料などの所得からマイナス分を差し引けます。所得額が少なくなるため、結果として所得税が減るという仕組みです。ただし、確定申告を行わなければ還付されないため、売却益のプラス、マイナスにかかわらずしっかりと確定申告を行うようにしましょう。
まとめ
武蔵小杉駅周辺は都心へのアクセスがよく、賑わいがありながら治安もよいため人気のあるエリアです。売却相場は高くなっていますが、今後も上昇を続ける見込みは少ないため、今が売り時だといえます。マンションを売却する場合には、マンションの売却相場をしっかりと確認しましょう。
売却相場を確認したい場合には、一括査定サービスのリビンマッチの利用がおすすめです。リビンマッチでは最短45秒で売却したいマンションの情報を入力するだけで、最大6社の不動産会社に査定や相談の依頼ができます。無料で手間や時間をかけずに査定価格や相場の確認ができるため、武蔵小杉のマンション売却をお考えならぜひご利用ください。
この記事の編集者
リビンマッチ編集部
リビンマッチコラムでは、むずかしい不動産の事をできる限りわかりやすく、噛み砕いて解説しています。不動産に対するハードルの高いイメージ、とっつきにくい苦手意識を少しでも取り除いて、よりよい不動産取引のお手伝いをさせていただきます。
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