マンションはデメリットだらけ!?買わなきゃよかったと後悔しない住まい選び
充実した施設や設備、静かな周辺環境など、マンション暮らしには多くのメリットがあります。ところが、「マンション暮らしはデメリットだらけ!」と後悔する人もなかにはいます。「買わなきゃよかった」というほど後悔するのはなぜでしょうか。
マンション暮らしのさまざまなデメリットと、購入するときの注意点を紹介します。後悔する前にチェックしてください。
もくじ
こんなに!?マンション暮らしはデメリットだらけ!
マンションにはマンションならではの欠点があるため、それを知らずに購入してしまうと「デメリットだらけだった…」と後悔するかもしれません。購入前に知っておきたい、マンション生活のデメリットを9つ紹介します。
- 上の階の騒音が気になる
- 隣人とトラブルになりやすい
- 管理規約でいろいろ制限される
- 理事会への参加が面倒くさい
- 住人同士のコミュニケーションが少ない
- エレベーターの移動が面倒で出不精になる
- 家族全員分の駐輪スペースがない
- 子どものベランダからの転落が気がかり
- 管理費用・修繕積立金が別途かかる
それぞれのデメリットについて解説します。
上の階の騒音が気になる
騒音トラブルは、マンション特有の問題です。特に上の部屋が小さな子どものいる家庭なら、昼夜問わず子どもの遊ぶ声が聞こえたり、走り回る音が響いたりします。
ときには、テレビの音もよく聞こえないこともあるでしょう。落ち着いた環境での生活を夢見て高層階を選んでも、上の階に賑やかな家族がいるだけで台なしになってしまいます。
隣人とトラブルになりやすい
隣人とのトラブルも、マンション暮らしでよく起きる問題のひとつです。とりわけ、共用部の使い方には注意しなければなりません。ルールを守った使い方をしていても、隣人の迷惑になればクレームを受けるおそれがあります。
たとえば、ベランダで家庭菜園を楽しもうと思っていても、植物のニオイや虫の発生などをめぐって隣人とトラブルになるかもしれません。
管理規約でいろいろ制限される
マンションは管理規約でルールが定められており、購入したからといって自分の好き勝手にはできません。中古物件を購入後、リフォームやリノベーションを施して暮らしやすくしようと思っていても工事ができない場合もあります。
また、マンション生活には工事関係以外にも複数のルールがあります。ペットの飼育の可否や楽器の演奏時間、ベランダの使用用途など、内容はさまざまです。ペットとマンションライフを楽しもうと思っても、規約で禁止されていれば実現できません。
理事会への参加が面倒くさい
理事会へ参加しなければならない点も、マンション暮らしのデメリットです。マンションでは、定期的に理事会が開催されており、役員に選抜されたら会合へ参加する必要があります。
仕事や家庭があるなか、自分の時間を削ってまで理事会へ参加しなければならないのは面倒です。役員の選抜は、正当な理由があれば辞退もしくは拒否が可能なものの、理由なく断ればほかの住民から反感を買ってしまうおそれがあります。
住人同士のコミュニケーションが少ない
マンションは異なるライフスタイルの人々が1カ所に集まって生活しているため、住民同士のコミュニケーションが少ない傾向にあります。同年代の子どもを持つ家族以外、顔を合わせる機会はほとんどなく、隣人のことさえ知らないケースも珍しくありません。
コミュニケーションが希薄だと、何か起こったときに声をかけられないことがあります。地震や火災などが起こったとき、隣人への声かけができないと、避難に遅れるなどの事態が起こるかもしれません。
エレベーターの移動が面倒で出不精になる
エレベーターで移動しなければならないことも、マンション特有の欠点です。特に、タワーマンションの上層階で暮らす場合、エレベーターの到着や各階での乗り降りに時間がかかってスムーズに外へ出られません。
そういった面倒から通信販売に頼った生活になり、出不精になることがあります。外出の機会が減ると運動不足に陥り、体調不良につながりやすいため注意が必要です。
家族全員分の駐輪スペースがない
マンションによっては、一世帯あたりの自転車の駐輪台数が決められています。人数の多い家族だと、全員分の駐輪スペースを確保できないこともあるでしょう。
自転車を止める場所がなければ、室内に保管するしかありません。すると、自転車を持って室内と外を行き来することになったり、玄関のスペースが狭くなったりといった弊害が生じます。
子どものベランダからの転落が気がかり
マンションには、子どもがベランダなどから転落するリスクがあります。実際、幼児が柵をよじ登って転落する事故は少なくありません。
子どもの転落やものの落下を防ぐために、ネットや柵をつける方法もあります。しかし、ベランダは共用部のため、個人が好き勝手に改修はできません。
管理費用・修繕積立金が別途かかる
マンションで生活する限り、管理費や修繕積立金の支払い義務が生じます。物件購入後も、住まいにかかわる費用が発生し続けることは、マンションならではの欠点です。
また、管理費や修繕積立金の金額は、ずっと同じというわけではありません。マンションを購入して間もなく、値上げされることもあります。
ただし!マンションで暮らすメリットは大きい
たくさんのデメリットを並べましたが、マンションにはマンションならではのメリットがあります。
引っ越し先にマンションを検討している人は、マンション暮らしのデメリットだけでなく、メリットも把握し、よく比較検討しましょう。
マンションで暮らすメリットには、次のものがあります。
- 防犯対策がしっかりしていて安心して暮らせる
- 戸建てよりマンションのほうが売却しやすい
- 通勤・通学がしやすい立地のよい場所にある
- 耐震性が高く地震へ備えやすい
- 共用設備や施設がある
それぞれのメリットについて解説します。
防犯対策がしっかりしていて安心して暮らせる
戸建てと比べたときの大きなメリットは、防犯対策がきちんと講じられていることです。マンションによりますが、オートロックや防犯カメラなどの設備を導入しており、不審者の侵入を防いでくれます。
こういった防犯設備は、戸建てで導入するにはハードルが高く、マンションならではといえるでしょう。
戸建てよりマンションのほうが売却しやすい
資産価値を優先して物件を購入するなら、戸建てよりマンションのほうがおすすめです。鉄骨鉄筋コンクリート造であばマンションは一般的な木造の戸建ての22年より耐用年数が47年と長く、築年数が経過しても資産価値が落ちにくいため、多少古くてもスムーズに売却できます。
いずれ売却して住み替えるつもりであれば、売却しやすいマンションのほうが戸建てよりも有利といえるでしょう。
通勤・通学がしやすい立地のよい場所にある
マンションはできるだけ多くの人に住んでもらうため、駅から近いなど、立地のよい場所に建っているものが多いです。
複数路線を利用できるマンションであれば、より通勤・通学がしやすく、快適に生活ができるでしょう。
耐震性が高く地震へ備えやすい
耐震性が高く、地震による倒壊のリスクが少ないことも、マンションに暮らすメリットです。マンションのような住宅は、地震や強風などによる揺れへの対策として、免震構造や耐震構造、制震構造といった揺れに強い構造が採用されています。
地震の多い地域に暮らす場合、こういった耐震性の高いマンションの安心感は大きなメリットです。
共用設備や施設がある
住人全員が共用で使える設備、施設があることもマンションの魅力です。宅配ボックスやトランクルーム、24時間ゴミ置き場といった共用部は、戸建てではなかなか得られない、マンションならではの有利なポイントといえます。
後悔しないマンション選びのポイント
デメリットだらけに思えるマンションでの生活も、選び方に気を配れば快適な住空間になります。分譲マンションを購入するときは、次の5つのポイントに注目しましょう。
- 売却するときのことをよく考える
- 隣人の情報を把握する
- 資金計画をよく練る
- 周辺環境を確かめる
- 管理状況をチェックする
マンションを購入するにあたって、後悔しないためにチェックしておきたいポイントについて解説します。
売却するときのことをよく考える
マンションを購入するときは、売却するときのことも考えて選びましょう。自身にとって便利というだけでなく、ほかの人にとっても魅力的に感じられると資産価値の高いマンションといえます。
資産価値の下がりにくいマンションのポイントには、立地がよいことや共用部が充実していることなどが挙げられます。
隣人の情報を把握する
せっかく購入したのに、隣に迷惑な住人が住んでいたら、どんなによいマンションでも台なしです。マンションを見学するときは、室内や共用部はもちろんのこと、隣人の情報も把握しましょう。
しかし、購入するかわからない段階の物件見学で、隣の部屋を訪ねることは非常識でしょう。そのため、売主からの情報や不動産会社が持つデータだけで把握する必要があります。
資金計画をよく練る
物件の購入前に資金計画をきちんと立てておけば、住宅ローンの返済や諸費用の支払いに困らずに済みます。
ここでのポイントは、将来的に必要だと思われる費用まで細かく計算することです。大まかな計算では、物件の購入後に想定外の出費があると、資金計画に狂いが生じるおそれがあります。
周辺環境を確かめる
マンションの周辺環境は資料だけでなく、自分の目で確かめることが重要です。間取りや共用部が理想的なマンションでも、繁華街が近くて騒々しかったり治安が悪かったりと周辺環境が悪ければ快適な生活は送れません。
ライフスタイルに適した環境かどうか、自分の目で見て確かめたり、駅から実際に歩いてみたりしてからマンションを購入しましょう。
管理状況をチェックする
物件全体の管理状況をチェックすることも大切です。管理の行き届いていないマンショだと、管理組合が正常に機能していないおそれがあります。
管理状況をチェックするときは、ゴミ置き場や駐車場などの共用部の状態を見てみましょう。そのほか、管理組合が開催する総会の議事録を見るのも効果的な方法です。議事録が詳細に残されていれば、管理状況のよいマンションといえます。
マンションを売却して住み替えられる
マンション暮らしを続けてきたものの、デメリットが気になって仕方ないのであれば、売却して住み替えるのもひとつの方法です。簡単に決断できることではありませんが、マンション暮らしのストレスを抱えて生活することを思えば、前向きに検討したいところです。
マンションの売却代金を住み替えの費用にあてるのであれば、できるだけ高く売却しましょう。少しでも高くマンションを売るのなら、不動産会社選びが重要です。
不動産会社を選ぶポイントは次のとおりです。
- マンションの売却を得意としている
- 査定価格の根拠を明確に説明できる
- 担当者の人柄がよい
不動産会社でもマンション売却の経験が少なく、不得意な会社もあります。どれくらいマンションの取り引きをしているか確認しましょう。また、契約ほしさに市場価格より大幅に高い査定価格を提示されることもあります。納得のできる査定価格の根拠を求めてください。そしてなにより、担当者の人柄が大切です。大切なマンションを任せられる担当者であることは必須といえます。
複数の不動産会社に査定を依頼するときは、一括サイトの「リビンマッチ」が便利です。売却するマンションの情報と連絡先を入力するだけで、複数の不動産会社に査定を依頼できます。まずはマンションがいくらで売れるのか、試してみましょう。
「いますぐマンションを売りたい!」のなら、不動産買取という方法もあります。不動産買取はマンションを不動産会社に買い取ってもらう方法で、買主を探す手間がかからないので早く売却できます。
デメリットとして、市場価格よりも売却価格が安くなってしまうことを挙げられます。不動産会社が再販売するために、リノベーションなどの手間をかけるため、その費用が差し引かれるためです。一般的に市場価格の約8割といわれています。
不動産売却と不動産買取のどちらがよいか検討して、リビンマッチから申し込んでください。
マンション暮らしのよくある質問
- マンション暮らしのデメリットは?
- 騒音、隣人トラブル、管理規約の制限、理事会への参加など、さまざまなものがあります。なかには、家族分の駐輪場がないことに不便を感じる人もいます。
- 後悔しないマンション選びのポイントは?
- 売却するときの資産価値に注目しましょう。不要になったら売却して住み替える資金になるため、ほかの人にとっても魅力的なマンションを選んでください。
この記事の編集者
リビンマッチ編集部
リビンマッチコラムでは、むずかしい不動産の事をできる限りわかりやすく、噛み砕いて解説しています。不動産に対するハードルの高いイメージ、とっつきにくい苦手意識を少しでも取り除いて、よりよい不動産取引のお手伝いをさせていただきます。
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