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川沿いの家が売りにくいのはなぜか?理由と対策を解説

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川沿いの家が売りにくいのはなぜか?理由と対策を解説

河川が運んでくる栄養豊富な土壌は、農作物が育ちやすいことから、川沿いの地域では農業が盛んに行われてきました。また、河川は物資を運ぶ役割もあったことから、川沿いには河川港かせんこうとして都市が発展しました。

その結果、多くの人が川沿いに家を建て、その家を代々受け継いできた人も少なくありません。しかし、時代の変化で人々の生活拠点が変わったことで、川沿いの家の売却を検討する人もいます。

川沿いの家は一般的に売りにくいといわれていますが、その理由と売るための方法について解説します。

川沿いの家とは

川沿いの家は、その名のとおり河川に沿った土地に建てられた家屋のことです。

「沿った」という基準は、法律で決まっているわけではありません。川に近い土地の呼び方であって、他の土地と扱いは同じです。

川沿いの家を判断するひとつの基準としては、河川法で定められている河川保全区域または、河川保全区域との境目に近い家ほど川沿いに該当しやすくなります。

川沿いの家に該当する目安

川沿いの家に該当する目安

川沿いの家が売れにくい理由

川沿いの家は、一般的に売りにくいといわれています。
理由としては次の4つがあります。

  • 虫が多い
  • 悪臭が発生する
  • 湿気が多い
  • 浸水の危険性が高い

不動産の売買では、物件の瑕疵かし(欠陥や不具合)があった場合、買主に報告する義務があります。瑕疵を伝えずに売却しても、売主に瑕疵担保責任があるため、あとから発覚した場合は売主が責任を持って対応する必要があります。

虫が多い

川沿いの家が売れにくい理由の一つが虫の多さです。川辺は自然が豊かで、多種多様な生物のすみかになっています。暖かい季節になると、蚊やハエ、クモ、ムカデ、ゴキブリなどのいわゆる害虫も発生しやすく、一部は川辺を離れて近くの家屋のなかに侵入することもあります。

侵入する虫の種類によっては、人間やペットに危害を及ぼすため、虫の多い川沿いの家は避けられる傾向があるのです。

また、それらの虫を餌にするカエルやヘビ、トカゲなどの生息数も多く、同じように近くの家屋に侵入することがあります。虫は忌避剤きひざいや殺虫剤などを使うことである程度の効果は見込めますが、自然環境が生み出すものなのでゼロにするのは難しいでしょう。

悪臭が発生する

川沿いの家が売れにくい理由にあるのが、河川の悪臭です。夏になると河川から悪臭が発生することがありますが、原因のひとつにあるのが貧酸素ひんさんそとよばれる現象です。河川の水には、さまざまな栄養素や有機物が多く含まれていて、水中の微生物が酸素を消費しながら分解します。

水温が高くなると、微生物の活動は活発になりますが、反対に水中の酸素量が減少し続けるため、酸素を消費して有機物を分解する微生物が活動できなくなります。その結果、悪臭の原因となる物質が発生しやすくなるのです。

また、夏になると雨量が増え、川の水量が一時的に増加することも悪臭の原因です。川の水量が増えると、上流から多くの土が運ばれてきます。雨が落ち着いて水量が減ると運ばれた土が日光に当たり、有機物が腐敗して悪臭が発生します。

湿気が多い

川沿いの家は湿気が多く、カビやシロアリが発生しやすい環境にあります。湿度が高くなる原因は、川から吹く湿気を帯びた風です。川沿いの家はこの風に常日頃からさらされているため、湿度が上がりやすい環境になっているのです。

カビは湿度が70%以上になると繁殖し、シロアリも湿気が上がると発生しやすくなります。放置すれば家の耐久性や人体にも悪影響を与えます

適切なメンテナンスを行っていれば防げますが、高額な費用がかかることから実際に対策をしている家は多くありません。そのため、家の耐久性が低下するため、川沿いの家が売りにくい原因になっています。

水害に遭いやすい

川沿いの家が売りにくい理由に、水害の危険性が高いことがあります。大雨や台風などで河川が氾濫はんらんした場合、川沿いの地域から被害が広がります。

河川に近いほど水量も流れも多いため、被害が拡大するおそれがあります。家が浸水すると、外壁や断熱材、床材などすべての張り替えが必要です。

また、給湯や空調の設備なども浸水によって故障していれば交換が必要になるため、高額な修繕費がかかってしまいます。洪水による被害は、火災保険に付帯されている水災補償の対象ですが、保険商品によって補償内容が異なるため、補償されない損害がでるおそれもあります。

川沿いの地域は景観が変わりにくく、日当りがよいメリットがありますが、一方でこのようなリスクがあるため売りにくい原因となっています。

川沿いの家を売るための方法

川沿いの家は、先述したようなリスクがあるため、売ろうとおもっても買主が見つかりにくい傾向があります。そのため、川沿いの家を売るには、下記の方法を試してみましょう。

  • ホームインスペクション(住宅診断)をおこなう
  • 売出価格を下げる
  • 売却に強い不動産会社に依頼する

対策をすれば売却できる可能性が高くなるため、確認しておきましょう。

ホームインスペクション(住宅診断)をおこなう

ホームインスペクションは、専門家が住宅の状態を診断するものです。家の基礎や屋根、壁、給排水設備、電気設備など普段見ることのない部分も診断されます。

家の状態に全く問題がない場合、ホームインスペクションをすることで、正確で詳細な情報を購入希望者に提供できるため、安心感を与えられます。その結果、売却につながる可能性が高くなります

また、ホームインスペクションで問題が発覚した場合も、修復しておくことで、購入希望者の不安を軽減できます。

売出価格を下げる

川沿いの家は、設備に問題がなくても虫や悪臭など環境が原因で売れないことがあります。売出価格を周辺の相場に合わせても買主が見つからない場合は、値下げを検討しましょう。

川沿いのエリアは、護岸工事によって洪水のリスクが減少している場所も多く、公園や遊歩道が整備され、人気のエリアになっている場合もあります。また、景観が変わる可能性が低く、風通しがよいというメリットもあるため、値段だけ合えば購入したいという人もいるかもしれません。

不動産は、年月が経つごとに価値が下がります。値下げ対応をせず希望する価格で売れるのを待つよりは、多少の値下げに応じて早い時期に売却をしたほうが、結果的に高く売れる可能性が高いです。

売却に強い不動産会社に依頼する

川沿いの家を売るなら、不動産会社選びが大切です。家を売却する場合、不動産会社に依頼をして買主を探してもらう仲介が一般的ですが、実は得意分野は会社によって違います。

たとえば、マンションの仲介を得意とする会社に一戸建ての仲介を依頼しても、ノウハウや実績が少なく買主が見つからないこともあります。また、一戸建ての仲介を得意としている不動産会社であっても、担当者の知識が少なく、連絡がスムーズにいかないという場合もあります。

そのため、仲介を依頼する不動産会社を選ぶには、必ず複数社を比較することが大切です。複数の不動産会社に相談をするなら、不動産の一括査定サイト「リビンマッチ」を利用しましょう。リビンマッチなら物件の情報を入力すると最大6社の不動産会社に一括で相談ができるため、不動産会社を探して1社ずつ問い合わせをする手間がありません。無料で利用できますので、ぜひこの機会にご活用ください。

この記事の編集者

リビンマッチ編集部 リビンマッチ編集部

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