マンションの売却は内覧なしでもできる?成功のポイントとリスクを徹底解説!

マンション売却の内覧は、成約の決め手になるほど大切なイベントです。
しかし、マンションの販売活動が始まると、内覧の申し込みがいつ入るか分からないため、室内の整理整頓やスケジュールを常に気にしなければいけません。ほかにも「居住していないマンションであれば、内覧の度に移動が必要」「室内の案内や質問に対応する」など、内覧には面倒な部分があるのも事実です。
内覧なしでマンションを売却できれば手間が省けますが、可能なのでしょうか。結論からいえば、内覧なしでもマンションの売却は可能です。ただしリスクもあるため、確認しておきましょう。
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内覧なしでマンションを売却する方法
マンションを内覧なしで売却するには、次の方法があります。
- Web内覧で室内を確認してもらう
- 不動産買取を利用する
それぞれの方法について確認しておきましょう。
Web内覧で室内を確認してもらう
Web内覧とは、室内の様子をオンラインで確認できるサービスです。インターネットに接続できる環境であればどこでも利用できるため、購入希望者は実際に室内に入らなくても状況を確認できます。
内覧の目的は、購入希望者に室内を見せて購入するかどうか判断してもらうことです。つまり、実際に室内に入らなくても、Web内覧で室内の状況が分かれば購入する可能性があります。
Web内覧には、ビデオ通話を利用する方法と、動画共有サイトを利用する方法の2通りがあります。どちらか一方だけでもよいですが、両方の方法を並行して行うことで売却につながる可能性が高まります。
ビデオ通話でWeb内覧を行う
ビデオ通話を利用する方法は、ZoomやSkypeなどのアプリを使い、購入希望者にリアルタイムで室内の様子を配信します。購入希望者と直接コミュニケーションが取れるため、確認した場所を聞きながら進めたり、アピールポイントを伝えたりすることができます。複数人の購入希望者と同時に行えるため、一般的な内覧のように日程がバッティングすることがほとんどありません。
ただし、ビデオ通話でのWeb内覧は、現状の室内の様子を観られてしまいます。室内が片付いていなければ購入希望者の印象が悪くなり、売却につながらないおそれがあります。また、複数の購入希望者がいて、希望日時がバラバラの場合、それぞれの日程に合わせるため、スケジュール調整の手間がかかることがあります。
ビデオ通話での内覧は、不動産会社の担当者が主となって案内するため、アピールしたいポイントなどあれば事前に伝えておきましょう。
動画共有サイトを使いWeb内覧を行う
動画共有サイトを利用する方法は、室内の様子を事前に撮影しておき、YouTubeなどに投稿した動画を購入希望者に視聴してもらいます。
一度、室内の整理整頓をしてきれいな状態で撮影してしまえば、そのあとは内覧の度に部屋を片づける必要がありません。内覧希望者とコミュニケーションは取れませんが、曜日や時間帯に関係なく室内を確認できます。バッティングなども起こらないため、多くの購入希望者に見てもらえます。
また、2Kや4Kといった高画質な規格に対応している動画共有サイトも多いため、室内の状況をより正確に伝えられます。さらに、360度カメラで撮影をすれば、部屋の広さや天井の高さなども把握しやすいため、実際に内覧をしているのと近い状態で確認できます。
なお、動画の撮影や投稿にはインターネットの知識や専用の機材が必要です。対応している不動産会社に依頼しましょう。
不動産買取を利用する
マンションを内覧なしで売却するもう一つの方法が、不動産買取です。
不動産買取は、不動産会社が直接不動産を買い取る方法です。不動産買取でマンション売却をする流れは次のとおりです。
- 不動産会社に相談をする
- 買取査定を依頼する
- 価格交渉を行う
- 売買契約を結ぶ
- 決済・引き渡し
不動産買取は、買主が不動産会社なので、売却までの期間が仲介よりも短いです。また、引き渡しまでのスケジュールも調整がきくため、住み替え先を探す時間や引っ越しの時間がつくれます。
ただし、不動産買取は、仲介で売るときに比べて、売却価格が2~3割安くなります。マンションを少しでも高く売りたい場合は仲介を選びましょう。
不動産買取の詳細は関連記事をご確認ください。
不動産会社の訪問査定だけで売却できる
不動産買取では、不動産会社の担当者が売却価格を算出するための訪問査定が必要ですが、基本的に1回で終わります。提案してきた売却価格に納得できればそのまま売買契約へ進むため、買主が見つかるまで何度も内覧に対応する必要はありません。
マンションを内覧なしで売却するリスク
マンションを内覧なしで売却する場合、下記のリスクがあります。
- 購入希望者が見つかりにくい
- 売却価格が相場より下がる
購入希望者がマンションを内覧せずに購入すると、設備が想像よりも老朽化していたり日当たりが悪かったりと、外見だけでは分からないリスクがあります。
また、内覧なしで売却するのは売主にもリスクがあるため、確認しておきましょう。
購入希望者が見つかりにくい
マンションの売却を内覧なしで行う場合、購入希望者が見つかるまでに時間がかかることがあります。マンションは、長期の住宅ローンを組んで買うことがほとんどのため、一度購入したら簡単に手放すことができません。
そのため、マンションを購入しようとする人は、物件に関する情報を集めてリスクを少しでも減らそうとします。内覧ができないマンションは、室内の傷や傷み、臭いなどが分からないため候補から外される可能性が高いのです。
また、内覧ができないマンションは、不動産会社にとって売りにくい物件です。売却するマンションが、築浅か立地がよいなど、買主が見つかりやすい条件でなければ、売れやすい物件を優先するため、積極的な販売活動をしてもらえない可能性もあります。
内覧なしでマンションを売却する場合、長期戦を覚悟したほうがよいでしょう。
売却価格が相場より下がる
内覧ができないマンションは、売り出し価格が相場よりも安くなる傾向があります。マンションの販売活動をする場合、不動産会社が築年数、エリア、間取りだけでなく、室内の状況や設備なども考慮して査定価格を算出します。その査定価格をもとに売主が売り出し価格を設定します。
しかし、内覧なしでマンションを購入することに不安に感じる人が多いため、内覧なしのマンションの売り出し価格が相場と同じであれば、内覧のできる方を検討します。
そこで購入希望者の目を引くために必要になるのが価格の安さです。売り出し価格が相場よりも安ければ、ターゲット層が広がるため売却につながる可能性が高くなります。
たとえ最新設備が整っていて傷や傷みが少なくても、内覧なしのマンションは売却価格が下がるおそれがあるため注意が必要です。
マンションの売却価格の相場については関連記事をご確認ください。
内覧が負担であれば不動産会社に相談してみる
内覧なしでマンションを売却することは可能です。しかし、購入希望者が見つからずいつまでも売れなかったり、値下げによって売却価格が安くなったりとリスクもあります。
もし、マンションを売却したいけれど、内覧の対応をしたくない場合は不動産会社に任せることも検討してみましょう。
信頼のできる不動産会社に内覧を任せる
内覧の日程調整が難しい場合や、購入希望者と顔を合わせたくないときは、不動産会社にすべて任せてしまう方法があります。
内覧は、不動産会社の担当者と購入希望者だけで行えるため、売主が必ずしも立ち会う必要はありません。誰も住んでいないマンションであれば、不動産会社にスペアキーを預けておけば、売主がいなくても内覧を進めてもらえます。
また、居住中のマンションであっても、内覧対応をしたくない場合は内覧のタイミングで外出するなどの対応も可能です。
マンションのアピールポイントやマイナスポイントなどがあれば、不動産会社の担当者に事前に伝えておくことで、内覧中に購入希望者へ説明してもらえます。
不動産会社は複数社を比較して選ぶ
不動産会社に内覧を任せる場合、担当者との相性が大切です。売主の希望や要望を反映してくれる担当者に依頼しましょう。
相性のよい担当者を見つけるなら、複数の不動産会社に相談をすることが大切です。ただし、不動産会社に1社ずつ相談するのは、手間も時間もかかるため、一括査定サイト「リビンマッチ」を利用しましょう。
リビンマッチは、売却予定のマンションの情報を入れることで、最大6社に査定を依頼できます。相性のよい担当者が短期間で見つかる可能性が高いため、ぜひご活用ください。

2022年からリビンマッチのコラム記事の執筆・編集を担当しています。不動産の財産分与に関する記事執筆が得意です。住宅設備機器の専門商社に6年間従事した知識と経験を活かして、不動産に関する知りたかったこと、知っておいた方がいいことをわかりやすく伝えられるように心がけています。
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