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円安でいま話題の海外出稼ぎ!ほんとに稼げる?その実態と注意点を解説

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円安でいま話題の海外出稼ぎ!ほんとに稼げる?その実態と注意点を解説

円安の影響から海外へ出稼ぎに行く日本人が増えています。実際オーストラリアなどでは、日本で正社員として働くより接客業などのアルバイトをしたほうが稼げるケースがあります。

そこで本記事では、今後日本から海外に出稼ぎする労働者が増加する理由海外出稼ぎで稼げる人と想定より稼げない人海外出稼ぎを成功させるポイントを解説します。

前提!日本から海外に出稼ぎする労働者が増加する理由

JNTO(日本政府観光局)が発表した「訪日外客数(2024年4月推計値)」によると、2023年(1月~12月)に日本を出国した日本人数は962万4,158名でした。前年2022年(1月~12月)の出国日本人数は277万1,700名のため、600万名以上増えています。

2020年に流行が始まった新型コロナウイルス感染症の流行にともない、ビジネスや観光目的で出国する日本人数は大きく減少しました。しかし、2022年1月の「自主隔離期間を10日から7日間へ短縮」、同年3月の「空港からの公共交通機関の使用可能」など、徐々に制限が緩和。緩和によって日本を出国する人が増えてきたと考えられます。

出国日本人数には観光や出張目的の人が含まれているため、海外出稼ぎを目的とした日本人の正確な数はわかりません。しかし、一部の留学やワーキングホリデー向けのセミナーには海外就職の問い合わせが急増しており、今後も増え続けることが予想されるでしょう。

日本から海外へ出稼ぎする労働者が増えている理由は、主に次の2つです。

円安の影響

急激な円安によって、海外へ出稼ぎに行く日本人は少なくありません。

2022年の初めは1ドル=115円台でしたが、FRB(米連邦準備制度理事会)による大幅な利上げを受けて「円売り・ドル買い」が進みました。一時は1ドル=150円台までに下がり、1990年8月以来の円安水準となったのは記憶に新しいでしょう。

2023年1月27日時点では1ドル=130円前後のため、1ドル=150円のときと比べると円高です。しかし、2022年初頭と比べると円安なのは同じです。

円の価値が安くなると、輸入品の価格が高騰します。日本の食料品や衣類といった生活必需品は海外から輸入しているものも多く、生活コストが大きくなってしまうでしょう。賃金が必ずしも上がるわけでないため支出だけが増えて、人によっては生活が苦しくなります。

円の価値が安くなる=外貨の価値が高くなります。そのため、海外で働いて現地の通貨・外貨で給料をもらえると、日本円に対する価値が高くなります

たとえば、アメリカで月3,000ドルの給料を得たとしましょう。1ドル=115円では日本円に換算して34万5,000円ですが、1ドル=150円の場合は45万円です。もらえる外貨の額は同じでも、円の価値によって賃金に大きな影響が出ます。

また同じような理由から、外国人労働者の日本離れも懸念事項です。日本よりも条件が優れた、他国へ移る外国人が増えています。


平均賃金が横ばい

OECD(経済協力開発機構)が発表した調査によると、2021年における日本の平均賃金は3万9,711ドル。2011年は3万9,037ドルだったため、日本は10年間で674ドルしか賃金が上昇していないことがわかります。物価が上がっても賃金が上がらなければ、生活はどんどん苦しくなる一方です。

一方でアメリカの平均賃金は2011年に6万3,349ドルでしたが、2021年には7万4,738ドルと1万ドル以上も増加。隣の韓国は2011年に3万6,835ドルでしたが、2021年には4万2,747ドルで5,000ドル以上も増加しています。

また、2022年におけるOECD加盟国の平均賃金は5万3,416ドルですが、日本の2022年の平均賃金は4万1,509ドルと、1,798ドル低い結果となりました。

2022年における日本の平均賃金はOECD加盟国38カ国中25位と低く、より高い賃金を求めて海外へ出稼ぎに行く人がいます。

世界的に見た日本の平均賃金

世界的に見た日本の平均賃金

画像引用:OECD「平均賃金 (Average wage)

ほんとに海外で稼げる?稼げる人と想定より稼げない人

働く国にもよりますが、円安の現在は日本よりも稼げる国がたくさんあります。しかし、海外で稼げるかどうかは人によって異なるため注意が必要です。

海外で稼げる人の特徴と想定より稼げない人の特徴を、以下でそれぞれ紹介します。

稼げる人

稼げる人の特徴は主に次の3つです。

  • 現地で節約できる
  • 英語力がある
  • IT系のスキルを持っている

それぞれの詳細を以下で見ていきましょう。

現地で節約できる

現地で節約した生活を送れる人は稼げるでしょう。たとえば、外貨の価値が高い国はその分、物価も高い傾向にあります。そのため、現地生活で節約できる人は、しっかり手元にお金を残せます。

節約のポイントはいくつかありますが、代表的なのが自炊です。特に外食費が高い国では外食の頻度を減らして、できるだけ自炊を心がけましょう。国によって日本よりも高い食材・安い食材が異なるため、いろいろと比較しながら購入することも大切です。

また、シェアハウスを利用する方法もあるでしょう。アパートに一人暮らしするよりも、複数の部屋があるアパートを複数人でシェアしたほうが家賃をセーブしやすいです。

英語力がある

英語力があると就ける仕事の幅が広がり、より高い給料をもらえる可能性が高まります。現地の人たち向けのレストランやカフェ、ホテルのほか、海外企業のスタッフとして働けるチャンスも広がるでしょう。

あまり英語力が高くなくても日本食レストランや寿司店、ゲストハウス、工場、農場などの日本人客が多いところや仕事範囲が限定される場所、肉体労働がメインの場所で働くことも可能です。しかし、雇用までのハードルが低い分、給料はあまり高くないのが実情です。

転職サービスのdodaの調査によると、TOEIC(トーイック、トイック)700点台の平均年収は459万円、800点台は487万円、900点台は534万円でした。あくまでも日本における平均年収ですが、英語力の高さが年収に比例することがわかります。

IT系のスキルを持っている

システムエンジニアやWeb(ウェブ)エンジニア、インフラエンジニア、Webデザイナーといった職業は、どのような国でも求められています。人材が慢性的に不足している国もあるため、スキルがあれば国籍を問わずに雇ってもらえる可能性があるでしょう。

日本でスキルを身につけてから海外で仕事を探すのが一般的ですが、中には海外でスキルを身につけて就職先を探す日本人もいます。

想定より稼げない人

想定していたよりも稼げないと感じる人の特徴は、次のとおりです。

  • 日本と同じ感覚でお金を使ってしまう
  • 英語力の向上を怠る
  • 完璧さを求める

詳細を以下でチェックしていきましょう。

日本と同じ感覚で自由にお金を使ってしまう

日本と同じ感覚で自由にお金を使ってしまうと稼げません。特に物価が高い国では外貨の価値が高くても、その分支払う金額も大きくなります

国にもよりますが「毎日レストランで食事する」「タクシーを頻繁に利用する」「会社の同僚と頻繁に飲みに行く」などを続けると、お金は一向に貯まらないでしょう。

英語力の向上を怠る

英語力の違いで、雇用先のシフトに入れる時間が変わるケースがあります。英語力が低くてシフトに入れる時間が少ないと、稼げる金額が小さくなってしまうでしょう。

しかし、英語力が高ければ待遇のよい仕事に就けるチャンスが広がります。

完璧さを求める

物事に完璧さを求める人も、想定よりも稼げない人の特徴です。海外では多種多様な考え方を持った人たちが一緒に働き、生活しています。

短期間でも自分とは違った価値観や文化を持つ人たちと一緒に働き続けるには、柔軟性や許容する力が欠かせません。

海外への出稼ぎを成功させるための注意点

海外への出稼ぎを成功させるための注意点を紹介します。

働きたい国の情報をリサーチする

働きたいと思っている国の情報を、事前にリサーチしておくことが欠かせません。仕事の種類や待遇、求められるスキル・英語力の程度のほか、国の文化や生活環境についての情報も集めましょう。

海外で働くことは、海外に住むことでもあります。たとえば、仕事の内容や条件が一致していても、食事や風習、文化などが合わないと、出稼ぎにきてもすぐ帰国することになるかもしれません。

出稼ぎに行く国は慎重に選びましょう。

できる限り英語力を高めておく

より条件の優れた仕事に就くためだけでなく、海外生活をスムーズに送るためにも英語力はできる限り高めておきましょう。日常会話レベルの英語力があれば、部屋探しや各種の契約、買い物などがスムーズに進みやすく、トラブルに見舞われたときも適切に対処しやすいです。

英語学習の教材がたくさん出回っているため、自分に合ったものを選んで勉強しておきましょう。

複数の求人サイトに登録する

海外出稼ぎに適した短期間の仕事を探すには、複数の求人サイトに登録するのがおすすめです。サイトによって得意とする国や職種が異なり、また掲載されている求人も異なります。

求人サイトへの登録は大半が無料でできるため、気になったところは積極的に利用しましょう。

出稼ぎできるビザを検討する

海外へ出稼ぎするにはビザが必要です。基本的に観光ビザでは海外で仕事に就けないため、国ごとに適したビザを検討する必要があります。海外出稼ぎで考えられるビザは次の3つです。

  • 学生ビザ
  • ワーキングホリデービザ
  • 就労ビザ

学生ビザで働ける国もあります。ただし、労働条件に制限が設けられているおそれがあるため、国によっては大きく稼げないかもしれません。

ワーキングホリデービザは18歳~30歳を対象に、日本と協定を結んだ国で働けるものです。就労期間に上限を設定している国がありますが、申請のとおりやすさは魅力です。期間を限定して、多くのお金を稼ぎたい人に向いています。

就労ビザは海外に働くときに利用される、一般的なものです。取得要件は国ごとで異なりますが、出稼ぎのような短期間では利用が難しいかもしれません。

英語で求人情報を検索してみる

日本の求人サイトは日本語で検索できるのが魅力ですが、より幅広い求人情報を見つけたい場合は、英語で求人情報を検索してみましょう。

日本の求人サイトには掲載されていない、好条件の仕事が見つかるかもしれません。

出稼ぎが成功したら?日本に帰国しない人も

海外で仕事が見つかって出稼ぎが成功したあとは、どのような道があるのでしょうか。主な道は次のとおりです。

  • 帰国して別の仕事に就く
  • フリーランスとして働く
  • 帰国せずに海外で働き続ける

当初の目標額を稼いだり、海外生活に十分満足したりした人の中には、帰国して別の仕事に就く人がいます。仕事の内容はさまざまですが、海外経験や英語力を活用できる仕事を選ぶ人もいるでしょう。

特定の職場に所属せず、フリーランスとして働くケースもあります。過程より結果を重視する海外企業の働き方に慣れて、実力主義で稼ぐためにフリーランスになる人も珍しくはありません。

最後は帰国せずに海外で働き続ける道です。海外での仕事や海外生活にすっかり順応し、そのまま同じ国に在住し続けるほか、他国へ移って新しく仕事を探す人もいます。

外務省が発表した「海外在留邦人数調査統計」によると、2022年における海外在留邦人数は長期滞在者と永住者を合わせて合計130万8,515名でした。出稼ぎ労働者以外も含まれている数ですが、長期に渡って海外に住んでいる日本人は少なくありません

日本に見切りをつけるなら、日本にある家は売却がおすすめ

日本に家を置いたまま海外で就職すると、住んでいないにもかかわらず固定資産税が課せられます。また長く手入れをしないとカビが生えたり、水回りから悪臭が発生したりして、資産価値の低下にもつながるでしょう。このまま海外で生活して稼ぐ生活を送りたい場合は、日本の家は売却するのがおすすめです。

なお、海外からでも売却は可能ですが手続きが複雑ですし、直接家を確認できないため面倒です。できれば、いったんは日本へ帰国してから売却活動を進めましょう。

海外からでも日本からでも持ち家の売却の第一歩は、不動産の一括査定サイトの利用です。複数社に査定依頼を出せば他社と比較検討できるため、優良会社を見つけやすくなります。査定額や電話での営業担当者の対応をもとに、売却を任せられそうな会社を絞るのがよいでしょう。

持ち家の価値は時間がたつほど下がるものです。できるだけ早めに動いて、なるべく高値で売却してくれる会社を見つけましょう。

この記事の編集者

リビンマッチ編集部 リビンマッチ編集部

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