日本から脱出したい!海外移住で生活に困りにくい仕事11選と注意点
日本は海外と比べ治安がよく清潔、医療レベルも高い一方で、少子高齢化の影響で年金問題や経済の衰退、税金の増加などさまざまな問題を抱えています。
一方、海外に目を向けると、税金の安いシンガポールや物価の安いマレーシア、フラットな職場環境で働けるオーストラリア、平均年齢31歳(参考:日本貿易振興機構)で経済の発展が見込めるベトナムなど、よい面ばかりが目につく方もいるでしょう。
どの国にもよい面、悪い面がありますが、日本の未来に嫌気がさして日本脱出を試みる人が増えているのも事実です。
そこで、本記事では日本から脱出したい方へ向け、海外移住しても生活に困りにくい仕事11選と海外で仕事する際の注意点を紹介します。
もくじ
海外移住しても生活に困りにくい仕事11選
大前提として、現地である程度の収入を得たいなら、英語など現地語を話せるようになる必要があります。現地に行く前に日本である程度勉強し、日常会話ができるくらいのレベルになっておきましょう。
ここで紹介する海外移住しても生活に困りにくい仕事11選は次のとおりです。
- 看護師
- 美容師
- 日本語教師
- 保育士
- 調理師・すし職人
- 通訳・翻訳家
- プログラマー
- バイヤー
- 留学サポート
- 人材紹介
- 不動産仲介
興味のある仕事を見つけてみましょう。
看護師
日本の看護師の時給は、比較的高いといわれています。しかし、海外はさらに年収が高く、国によっては日本の約1.4倍の給料をもらえることがあります。
たとえば、オーストラリアでは看護師の平均年収が約710万円($80,101。2022年12月のレートで計算。)です。日本では看護師の平均年収が約499万円(参考:厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」)であるため、年収に約200万円の差があることがわかります。
ただし、日本で取得した看護師免許だけでは海外で看護師として勤務できません。
海外移住して看護師として働くもっともオーソドックスな方法は、海外で看護師資格を取得することです。日常会話で使う現地語はもちろん、医療用語も習得し、現地にある資格取得のための学校に通って看護師資格を取得します。
しかし、現地で看護師免許を取得しても、海外で看護師の仕事を得るのは難しいでしょう。どの国も、現地の看護師や実務経験のある人を優先して採用するケースが多いためです。
スムーズに看護師としての仕事を得るには、経験を日本で積みつつ、現地語を勉強するのがおすすめです。焦らず、徐々に自分の強みにしていきましょう。
美容師
日本で美容師をしている方は、海外でも同じように働けます。仕事内容も日本と海外では、ほぼ変わりません。
しかし、国によっては現地の免許が必要です。たとえば、アメリカでは「コメストロジーライセンス」と呼ばれる美容全般をひとりで担当できる国家資格を取得する必要があります。
勤務したい州の試験に受かると美容師はもちろん、メイクアップアーティストやネイリスト、エステティシャンの求人にも応募できます。
逆にイギリスでは美容師としての経験歴はもとめられますが、免許がなくても受かれば現地で就職できます。また、オーストラリアでは、現地の美容学校を卒業すると免許なしで現地就職が可能です。
海外移住して美容師として働くには、顧客との会話が非常に大切なので、語学力はしっかり身につけておきましょう。
日本語教師
日本語教師の資格を生かして、現地の高等教育機関などで働けます。実は海外で日本語教師になるには資格は必須ではありません。そのため、アルバイトや個人レッスンなどなら無資格でも働ける職場もあります。
ただし、海外移住して就職するとなると、教育能力を証明するための条件が求められるケースがほとんどです。具体的には日本国内と同様、日本語教師養成講座の修了や日本語教育検定試験の合格が求められます。
なお、日本語教師として働くのであれば、東南アジアがおすすめです。東南アジアは日本語教育機関が多いので、求人件数が多いのが特徴です。生徒のほとんどは将来日本で勤務するのを目標に学習しており、モチベーションが高いので、日本語教師としてのやりがいもあるでしょう。
保育士
日本で保育士の経験がある人は、日本の生活習慣や日本語を教えられるため、海外ではニーズがあります。
海外で日本人の保育士を必要としている人のほとんどが海外駐在員の家族です。家族で海外に滞在している駐在員は長期間駐在することが多く、その後日本に戻ることも予想されます。
ある程度日本で生活をすれば、日本の生活習慣に慣れ、日本語に触れる機会も多いでしょう。しかし、保育を必要とするような幼い子どもがいる家庭の場合、日本語すらも話せないケースがほとんどです。
また、いきなり現地の保育施設に通わせるのが不安な方も多いため、海外での日本人の保育士は需要が高いです。
ただし、海外で保育士として働くには現地の保育士関連の資格やライセンスが必要です。
そのため、現地の専門学校や大学に通って資格を取得する必要があります。一部の地域では、日本の保育士資格を生かして、足りない部分を現地で取得することも可能です。
たとえば、カナダでは日本の保育士資格を現地の資格に書き換えられます。しかし、日本の資格をそのまま転用するわけではありません。カナダ各州の資格取得に足りない部分の単位を日本で取得したあと、書き換えるという流れです。
移住先によって資格を取得する方法が異なるため、事前に現地の情報を把握しておきましょう。
調理師・すし職人
特に、日本食の料理人として現地で本物の和食やお寿司を調理できれば、ほかの職種に比べ就労ビザも容易に取れるため、就職に困ることは少ないでしょう。
現在は各国に和食関連の飲食店があるので、特定の国に限定されることがなく、日本よりも高い給料を期待できます。
また、海外で料理人として働くために必須の資格はありませんが、調理師免許を取っておくと採用されやすいです。日本で日本食料理店や寿司屋で経験を積んでおくとさらに評価されるでしょう。
通訳・翻訳家
海外で通訳・翻訳の仕事をするうえで必須の資格はありませんが、語学力を武器とする仕事なので、現地の高い語学力が求められます。
英語であればTOEFL(トフル、トーフル)、IELTS(アイエルツ)などの語学資格、「JTA公認翻訳専門職資格試験」や「ビジネス通訳検定」などの通訳・翻訳の資格を取得しておくのがおすすめです。
また、経験や実績があればフリーランスとしても働けるので、自由なライフスタイルを送りたい人は就職以外の選択も視野に入れておくとよいでしょう。
プログラマー
プログラマーはプログラム言語を使って、いろんなシステムやソフトウエアをつくる仕事です。主にパソコンで行う仕事なので、海外で就職する以外にフリーランスとしても働けます。
プログラマーとして海外で就職するには、IT分野の学位や経験、実績が必須です。しかし、フリーランスの場合、学位は不要です。
また、プログラマーは比較的給与が安定していて高時給なので、海外移住して生活に困ることはまずないでしょう。
バイヤー
バイヤーとは、商品や原料を買い付ける職種のことです。
インターネットの普及とともに、どこにいてもモノを売買できる時代となりました。個人でECサイト(インターネット上で買い物が可能なウェブサイト)を作るほか、メルカリなどのサービスを活用して、自分でメディアを持たなくとも現地のモノを販売できます。
バイヤーは特に難しいスキルは必要なく、基本的に買い物が好きな人であれば、それほど負担になるような仕事ではありません。しかし、収入を安定させるまでに時間がかかるのはデメリットといえるでしょう。
留学サポート
留学サポートは、留学したいと考えている人の相談に乗る仕事です。
留学サポートをするには、ビジネスレベルの語学力や現地での滞在経験、現地語を使用したビジネス経験が求められます。
そのため、現地に行ったことがある人にはおすすめですが、海外経験がない人は少し苦労するおそれがあります。
人材紹介
海外で人材紹介を仕事にするには、日本の人材紹介会社での経験が必要です。
また、人材紹介は求職者と企業をつなぐ仕事なので、スムーズにコミュニケーションを取れるよう、高い語学力が求められるでしょう。
不動産仲介
不動産仲介の仕事内容は日本とほぼ同じなので、日本での経験を生かして仕事できるでしょう。
また、不動産仲介の求人は圧倒的に東南アジアが多いです。東南アジアは土地開発が進んでおり、オフィスビルやマンションの建設が間に合っていないのが現状です。
もし、東南アジアでの移住を考えているのであれば不動産仲介の仕事がおすすめです。しかし、いくら日本で不動産仲介の経験があっても、現地語が話せないと十分に経験を生かせません。不動産用語などの専門的な現地の語学を覚える必要があります。
日本から脱出する(海外で仕事をする)際の注意点
日本から脱出する前に注意点を把握しておきましょう。
治安が悪い国もある
海外は日本に比べて治安が悪い国が多いです。日本は世界でも有数の安全な国。モノを盗まれることが少なく、電車で居眠りしていても盗難にあったり襲われたりすることはほぼありません。
しかし、海外では盗難が多く、治安が悪い国が多いのが現状です。そのため、事前に現地の治安状況を外務省の「海外安全情報」などで調べておくとよいでしょう。
また、海外で街を歩くときは、身の回りのモノが取られないように常に警戒が必要です。特に、財布やスマートフォンを後ろポケットに入れたり、外食中テーブルのうえにモノを置いたりしないようにしましょう。さらに、公共交通機関を利用する際は居眠り厳禁です。
接客がそっけない
海外では日本と違って接客がそっけないことがあります。日本でよく見られる「お客様第一」のような接客ではなく、店員とお客様は平等な立場という考えのもと接客を行うことが多いです。
そのため、接客中にミスをされてもあまり丁寧に謝罪してくれないケースがあります。店員に求める基準が高い方の中には、海外の接客に少し戸惑ってしまう方もいるでしょう。
海外移住するなら、日本での経験にもとづく価値観は海外に持ち込まないほうがよいでしょう。たとえ海外の接客が気に入らなくても、「これがこの国では普通なんだ」と現地の文化を受け入れるようにしましょう。
現地で3カ月間生活できるお金を貯めておく
日本を脱出する際、3カ月分の生活費は貯めておきましょう。海外移住する国によって生活費は異なります。
海外で仕事が決まっていても、突然リストラされてしまったり、その仕事が自分に合わなかったりすることがあります。そうなった場合、いちから仕事を探す必要があります。
その間、3カ月分くらいの生活費があれば、心に余裕を持って仕事を探せるでしょう。そのため、万が一の場合に備えて、海外移住の際はできるだけ多くのお金を貯めておくとよいでしょう。
また、移住する国によっては、アパートの家賃を半年〜1年間分前払いするケースもあります。現地でかかる費用は事前に確認しておきましょう。
特に、海外では何が起きるかわかりません。もしもの場合に備えて、十分なお金を貯めておくことをおすすめします。
移住費は持ち家や実家の売却で!
海外移住する前に日本にある持ち家や実家をどうするか、事前に決めておきましょう。家の価値や売却価格は築年数がたつほど低価格になりやすいので、「いつか手放そう」と思っているのであれば、いま手放したほうが高値で売れ移住資金にまわせるお金も増えるためです。
家を少しでも高値で売るとなれば、ほとんどは数カ月以上の時間がかかります。海外からの売却も可能ですが、代理人を立てる必要があったり手続きが複雑だったりと、想像以上の負担です。家を売るために一時帰国というのも、「いつ高値で売れるかわからない」ことから現実的ではありません。
そのため、移住を検討中の方は日本にいるうちに、持ち家や実家の売却価格を確認して家をどうするか決めておきましょう。売却する場合は、海外で仕事をする際の生活費として有効活用できます。
持ち家・実家の売却でおすすめの最初のアクションは、不動産の一括査定サイト「リビンマッチ」を使うことです。リビンマッチで相見積もりすると、最大6社の不動産会社が査定した売却価格をすぐに確認できます。
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この記事の編集者
リビンマッチ編集部
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