子育て移住が急増!子育て支援が手厚いおすすめの自治体や後悔しないためのコツ
保育園が充実していたり、学力の高い学校に通えたりする地域などに、子どもの将来を考えて移住を希望する人は少なくありません。
子どもが生まれると、それまでとは違って生活の中心が子どもになります。衣食住の考え方も変化するため、子育てを行う中で移住を検討するようです。これは、独身のときとパートナーと世帯を持ったときとの考え方が異なるのと同様です。
近年急増している子育て移住について、おすすめの移住先や注意点などを詳しく紹介します。
もくじ
子育てのために移住する人は多い?
そもそもなぜ子育てを理由にした移住が急増しているのでしょうか。その背景を見てみましょう。
テレワークの標準化で子育て移住が急増
新型コロナウイルスの流行により、多くの会社でテレワーク(在宅勤務)が導入されました。従業員の在宅勤務を徹底することで、オフィスを縮小し、その家賃や維持費、通勤費を縮小する企業もあります。
その結果、いままでは考えられなかった「好きな場所で暮らしながら働く」ことが可能になりました。
- 海に囲まれた島で波の音を聞きながら、優雅な暮らしと仕事をする
- 田舎に帰って親の介護と仕事を両立する
上記のような暮らしも実現できる可能性があり、住まいと仕事の自由度が高くなったといえるでしょう。
その結果が、子育て移住の増加に現れています。いままでは仕事が理由で不可能だった「子育てのことだけを考えた移住」も選択肢に加わり、子育て世帯への支援が手厚い地方公共団体(自治体)に移住する人が増えていると考えられます。
子育てに必要なものは実際に始めてからしかわからない
子どもが生まれる前は、ほとんどの方が家賃や広さ、利便性などを軸にして住む場所を探すのではないでしょうか。
- 保育園が充実しているか
- 近くに小児科があるか
- 公園が近くにあるか
上記のような子育てに必要なものは、実際に子育てを開始して初めて気づくことが多いものです。それは、子育て移住を行う世帯が多い理由ともいえます。
特に利便性を求めて暮らし始めた都心部から、子育て支援や施設が充実した都心部と田舎の中間地に移住するケースが目立つのも、こうした理由からだと考えられます。
不動産業界の活性化が子育て移住をあと押し
新型コロナウイルスの流行は、日本人の生活に大きな影響を与えています。特に「おうち時間」という言葉が多く聞かれるようになったように、外出に制限がされたことで改めて自宅での暮らしが見直されています。
その結果、子育て移住以外にも住み替えの需要があり、不動産業界が全体的に活気づき始めているといわれています。
こうした業界全体が活性化して物件の流動性が高い時期は、必然的に優良な物件に出会える機会が多いです。子育て移住を検討する世帯にとってもよい傾向と考えられます。
子育てのための移住先を選ぶポイントとおすすめの地域
子育てのために移住する際、各地方公共団体による支援制度や、子育てに必要となる施設があるかを確認しましょう。
ここで紹介する子育てにおすすめの地域の特色から、移住先を選ぶときに着目するポイントを考えてみましょう。
関東:子育てのための街を作り上げた千葉県流山市
千葉県
母になるなら、流山市。父になるなら、流山市。
インパクトの強いプロモーションを全面に打ち出し、流山市は子育て支援の急先鋒となるべく、大きな改革を打ち出しました。
遠くの保育園でなければ子どもを預けられなかった世帯のために、市内の保育園をバスでつなぐ「駅前送迎保育ステーション」を全国に先駆けて開設しました。それにより、待機児童数の軽減を実現しました。
また、大型ショッピングモールや公園、広場などの子育て施設を1カ所に集めて利便性を高めるなど、共働き世帯の目線による改革を続けています。
35〜39歳代と、子育ても仕事も「ド真ん中」な世代を中心として、この10年間で約4万人もの人口増加となるなど、まだまだ成長する街といえるでしょう。
財源確保を目的として反対に保育無償化を行うなど、街全体が攻めた政策を打ち出しているのも魅力です。
参考:流山市「子育て」
関西:子育てサービスの充実度が高い兵庫県明石市
兵庫県
- 高校3年生までの医療費を無償化
- 給食費の無償化
- 第2子以降の保育料の完全無償化
- 公共施設の入場料の無償化
- おむつ定期便の導入
上記などの政策を、所得制限を設けずに全市民に提供するなど、とにかく子どもに対して手厚いのが特徴です。
新型コロナウイルスの拡大時にも素早く行動制限を打ち出すなど、情勢把握も素早く、子育て中ではない世帯も安心できる街となりつつあります。
20代から30代の子育て世帯を中心として、人口増加の傾向にあるため、比例して出生数も増えていることも魅力です。
参考:明石市「子育て支援」
全国:子育て支援が手厚い自治体の特徴
全国的に人気なのは、以下のような地方公共団体(自治体)だと考えられます。
- 子育て世帯が多い
- 子育て世帯への支援が手厚い
- 利便性が高い
特に医療と教育の質や量、そして支援の充実は、子育て世帯の人気に直結しているといえるでしょう。
後悔しない子育て移住を実現させるコツ
子育てを考えての移住ですが、引っ越しは子どもに対しての影響も少なからずあります。
すでに幼稚園や保育園などに通っている場合は、友だちとの別れがあり、新しい環境へ適応できるかということも考える必要があります。
大人と比較すると、どうしても子どものコミュニティ範囲は狭いものです。それだけに、環境の変化に対する影響は、意識しなければならないでしょう。
子育て移住で後悔しないために、ここで紹介する内容を理解しておきましょう。
田舎回帰の傾向は子育て移住の課題点
テレワークを中心とした勤務形態により、子育て移住先の範囲が広くなりました。通勤時間を気にする必要がなくなった人が、交通が不便でも田舎で暮らせるようになったのは大きな変化でしょう。
自然豊かな環境で子どもを育てられるのはよいことです。その一方で、買い物施設や保育園、また万が一の際に対応できる医療機関が不足しているかもしれません。
都会には都会のよさがあり、田舎には田舎のよさがあります。自然豊かな田舎で子育てをすることのメリットとデメリットを理解したうえで、移住先を決定しましょう。
新しい環境への適応
子育て移住により後悔しやすいポイントのひとつが、新しい環境への適応です。これは子育て移住だけではなく、転居を行った際には必ずついてくる問題です。
子どもが成長して小学校に通っている場合などは、転校生という位置づけになるため、周囲となじめるかを気にするかもしれません。
また、父親や母親も新しい土地で暮らすため、その地域のコミュニティに溶け込めるかという問題が発生します。近所に知り合いや頼れる友人がいない環境での生活に、不安を感じる人も多いでしょう。
新しい環境に慣れることができるかは、解決が難しい問題のため、心構えをしておきましょう。
移住前の住まいについて
移住前の持ち家についての選択肢は、以下の2つあります。
- 賃貸として貸し出し、建物を維持しつつ家賃収入も得る方法
- 売却して、新しい住まいの購入資金とする方法
もし、移住前の住まいに戻る可能性があるなら、賃貸として貸し出す方法が有効です。しかし、その可能性が低いのであれば、固定資産税などの支払いなど、維持費の削減を考慮して売却するほうがおすすめです。
また、持ち家を売却するときは、まずは家にどれくらいの価値があるのかを把握しておくと、移住がスムーズです。
無料のインターネットサービスである一括査定サイトの「リビンマッチ」を利用して、 複数の不動産会社に査定を依頼しましょう。
複数の査定結果を比較する大きな利点は、少しでも高く売れる不動産会社、また少しでも早く売れる不動産会社を見つけられることです。また、多くの担当者に触れて、「相性のいい担当者」を見つけられる点も見逃せません。
子どものために移住する子育て移住は、今後、より一般的になっていくと予想されます。理想に近い移住を行うためにも、子どもの意見も取り入れながら、多角的な検討をすることが大切です。
この記事の編集者
リビンマッチ編集部
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