高級老人ホームって?失敗しないために知るべき、費用と生活スタイル
老人ホームは、介護が必要な方が入居する施設ばかりではありません。高級ホテルのように豪華で自由に好きなことをして過ごせる施設も存在します。それが高級老人ホームです。
中には、入居待ちの人が出るほど人気の施設もあります。また、元気なころから体が不自由になったときのために、施設を押さえる人も増えてきています。老後の住まいとして早めに把握しておきましょう。
本記事をお読みいただければ、高級老人ホームに入居すべきかどうか判断できるはずです。
もくじ
高級老人ホームって、どんなところ?
高級老人ホームの特徴は、民間企業が運営する施設の中でもサービスの質がよいことです。利用者が外出しやすいよう、電車やバスなどの交通機関が充実している都市部や観光地、リゾート地に多く存在しています。
種類は、対象者がどの程度介護を必要とするのか、またサービス内容によって細かく分類されています。
以下で、高級老人ホームがどのようなところなのか詳しく説明します。
建物が豪華で高級ホテルのようなところ
施設内は、まるで高級ホテルのように豪華です。コンシェルジュがいるようなラウンジがあったり、温泉やゲストルーム、レストランまであったりするような施設もあります。
バリアフリーで段差が少ないつくりになっており、体が不自由でも過ごしやすい環境が整っています。
医療サポートが充実しているところ
豪華なだけではありません。施設内にクリニックがあったり外部の医療機関と連携をとっていたりと、多くの高級老人ホームは緊急時にすぐ対応できるような体制を整えています。
一般的な老人ホームと比べ看護師や介護福祉士が多く常駐しているため、医療サポートも充実しています。
入居金や利用料が高額なところ
高級老人ホームも一般的な老人ホームも、ホテルに介護サービスや医療サービスが付いているのと同様のため、その分高額です。
老人ホームの種類 | 入居金(円) | 月額費用(円) |
---|---|---|
高級老人ホーム | ~1億 | 30~300万 |
一般的な老人ホーム | 〜1,000万 | 25~30万 |
費用感と生活スタイル
ここからは、入居するとどんな生活になるのか、価格帯別に紹介します。あくまでも参考のため、詳しくは各老人ホームのホームページを確認しましょう。
なお、費用が上がるにつれ、介護や医療サービスは充実し、設備の豪華さが増していく傾向にあります。
入居金4,000万円、月額費用30万円の場合
入居金4,000万円、月額費用が30万円程度の場合は、24時間の看護体制と20平米の広い個室のある高級老人ホームに入居できます。
設備は豪華というよりは親しみやすい雰囲気で、交通の便もよい場所に住むことができます。
画像引用:メディカルホームグランダ三軒茶屋
入居金6,000万円、月額費用40万円の場合
入居金6,000万円、月額費用40万円程度の場合は、24時間の看護体制と30平米の、まるで高級ホテルのような施設に入居できます。
共有スペースには、ピアノがあるラウンジやシミュレーションゴルフルームなども完備されている施設もあります。高額ですが、豊かで安心な老後を過ごせるでしょう。
画像引用:アリア 一番町
入居金1〜4.5億円、月額費用0円の場合
月額費用はかかりませんが、入居金1〜4.5億円の、高額な老人ホームがあります。約30平米の部屋に、敷地内には四季折々の木々が楽しめるような庭があり、アクセスも抜群です。
クリニックを併設し24時間365日医師が常駐しており、サービスも設備もとても充実しています。
画像引用:サクラビア成城
生活スタイル
高級老人ホームは医療体制が充実しており、病院のような質の高い医療を受けられます。朝は服薬管理が必要な人に薬が届けられたり、看護師から体調をチェックされたりします。
夜も必要に応じて配薬、健康チェックがあり、まるで病院と同じような看護ケアが受けられます。病院と異なる点は、自宅と同じように自由度が高いことです。看護師や介護士、医師が常駐していますが、共有スペースで趣味を楽しめたり、部屋の中であれば家具や電子ピアノなどの趣味のモノを保管できたりもします。
部屋にキッチンが付いている場合は、部屋で食事ができますが、レストランも利用できます。価格帯にもよりますが、ホテルビュッフェのような食事を楽しめる施設もあります。
入居者は食事の時間以外は、それぞれ好きなことをして過ごせます。外出したり、シアタールームで映画を見たり、シミュレーションゴルフをしたりなど、入居者が飽きないような設備がたくさん用意されています。
季節によってはイベントも行われているため、退屈することは少ないでしょう。高級老人ホームは、安心な医療体制がある中で自分らしい生活ができるのが、1番のメリットといえるでしょう。
失敗しにくい選び方
高級老人ホームの入居後に「失敗した」と後悔しないための選び方を紹介します。
費用で選ぶ
上質なサービスを受けられるのが魅力ですが、高額な入居金と月額費用を支払えるかが重要です。
老人ホームの月額費用は住宅ローンのように支払い回数が決まっていないため、いつまで支払い続ければよいのか明確ではありません。支払い続けられる料金の老人ホームを選びましょう。
立地で選ぶ
自分の身に何かあったときのために、すぐに家族が駆けつけられる場所がよいでしょう。
また、「老後はここで過ごしたい!」といったこだわりがないのであれば、アクセスがよく出かけるのが億劫にならない場所をおすすめします。仕事や趣味でよく外出する方は、外出先から近い老人ホームを選ぶのもおすすめです。
お試し入居をしてみる
高級老人ホームでも1泊約1万円で、手軽にお試し入居できるところがあります。設備の豪華さや、食事の味は見学でも確かめられますが、スタッフの雰囲気や相性まではなかなか確かめられません。
また、入居金が高いことから、一般的な病院に勤める看護師以上に接客の指導が厳しい、といわれています。態度が悪いということはほぼないでしょうが、中には相性が悪い人もいるでしょう。
相性の悪い人と関わりが続くのはストレスとなるため、入居前に1〜2泊お試し入居しておくのがおすすめです。
入居金は、持ち家の売却資金を元手にしよう!
「高級老人ホームがよいことはわかったけれど、そんな資金はない…」という方もいるでしょう。しかし、終の棲家として高級老人ホームを選ぶ方は多くいらっしゃいます。また、年金が受給されており月額費用をまかなえるのであれば、入居金だけで入居可能な老人ホームもあります。
何千万という入居金をためるのにおすすめなのが、持ち家の売却です。老人ホームへの入居は、介護サービス付きのマンションに入居するのとほぼ同じです。将来的に自宅に戻る方は少ないため、家を所有していても空き家になることがあります。
持ち家を売却する際は家財道具なども一緒に売ると、より高額な資金をためられる場合があります。売却すれば固定資産税などの税金もかからなくなるため、節約にもなるでしょう。
少しでも高級老人ホームに興味がある方は、まずは不動産の一括比較サイト「リビンマッチ」で持ち家を査定してみるのがおすすめです。リビンマッチを使うとチャット形式の質問に答えるだけで、持ち家の査定額を最大6社の不動産会社に出してもらえます。
誰しもが老後を豊かに過ごしたいと思っていることでしょう。高級老人ホームに入居するかどうかは、持ち家の査定額を確認してから判断しても遅くありません。リビンマッチは完全無料ですので、ぜひお気軽にご利用ください。
この記事の編集者
リビンマッチ編集部
リビンマッチコラムでは、むずかしい不動産の事をできる限りわかりやすく、噛み砕いて解説しています。不動産に対するハードルの高いイメージ、とっつきにくい苦手意識を少しでも取り除いて、よりよい不動産取引のお手伝いをさせていただきます。
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