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病気で住宅ローンが支払えないときの対処法3つ!保険が利用できる条件は?

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病気で住宅ローンが支払えないときの対処法3つ!保険が利用できる条件は?

突然想定していなかった病気にかかり、休職がやむを得ず、収入が減ってしまうこともあります。収入が減ったことで住宅ローンの支払いが難しくなったという話は珍しくありません。

滞納が続くと自宅を失うことになるため、そういった状況になったらできるだけ早く対処をする必要があります。

ここでは、病気で住宅ローンが支払えないときの具体的な対処法を3つ紹介します。

病気で住宅ローンが支払えないときの対処法3つ

病気で住宅ローンが支払えなくなった際は、迅速な対応が必要です。

団体信用生命保険を利用する

団体信用生命保険とは、住宅ローンの契約者が死亡または高度障害を負ったときに、その時点で残っている債務を保険会社が代わりに支払ってくれる保険です。

病気の症状によっては、団体信用生命保険で住宅ローンを完済できる可能性があります。

たとえば、住宅金融支援機構の団体信用生命保険を利用する条件は以下のとおりです。

  1. 両眼の視力を永久に失ったケース
  2. 言語またはそしゃくの機能を永久に失ったケース
  3. 中枢神経系または精神に著しい障害を残して、終身常に介護を要することになったケース
  4. 胸腹部臓器に著しい傷害を残し、終身常に介護を要することになったケース
  5. 両上肢とも手関節以上で失ったかまたはその用を永久に失ったケース
  6. 両下肢とも足関節以上で失ったかまたはその用を永久に失ったケース
  7. 1上肢を手関節以上で失い、かつ、1下肢を足関節以上で失ったかまたはその用を永久に失ったケース
  8. 1上肢の用を全く永久に失い、かつ、1下肢を足関節以上で失ったもの

住宅金融支援機構「債務弁済される場合、債務弁済されない場合」

上記のいずれかに該当する場合は、保険会社が代わりに住宅ローンを支払ってくれるため、本人の支払いは免除されます。

なお、団体信用生命保険に特約をつけている場合は、以下などの病気にも適用されることがあります。

3大疾病
がん・心筋梗塞・脳卒中
7大疾病
がん・心筋梗塞・脳卒中・腎不全・糖尿病・肝硬変・高血圧

住宅ローン返済支援保険を利用する

住宅ローン返済支援保険は、病気やけがにより収入が減少した際に住宅ローンの返済金額を補償してくれる保険のことです。

具体的には、病気やけがで30日以上就業できない場合に、最長3年間住宅ローンの返済をサポートしてくれます。

団体信用生命保険と違って高度障害でなくても利用できるため、住宅ローン返済支援保険に加入している場合は利用しましょう。

公的制度を利用する

病気になった場合は以下のような公的制度が利用できる可能性があります。

  • 労災保険
  • 傷病手当金

公的制度を利用すれば一定の収入を得られるため、住宅ローンの返済を賄える可能性が高いです。

労災保険

労災保険は仕事が原因で病気になった際に保険給付が行われる制度で、給与の8割が支給されます

治療費は全額保険が適用されるため、自己負担もありません。

詳しい条件は厚生労働省の「労災補償」を確認しましょう。

傷病手当金

傷病手当金は会社の健康保険に加入している方が病気で就業できなくなった際に、その生活を保障してくれる制度です。

標準報酬月額の約3分の2を最長1年6カ月まで受け取れます

詳しい条件は全国健康保険協会の「傷病手当金」を確認しましょう。

病気で住宅ローンが支払えないとどうなる?

誰しもが病気になる可能性があるため、人ごとだと考えずに自身がそういった状況に陥った場合にすぐに行動に移せるようにしておきましょう。

誰にでも病気になるリスクがある

病気は誰にでもかかるリスクがあります。厚生労働省「令和2年(2020)患者調査の概況」によると、人口10万人に対する入院患者数は960人です。

つまり、約1%の人が病気にかかって入院しているということです。

この数字だけを見ると病気にかかる確率は低いと感じるかもしれませんが、ゼロではありません。万が一に備えて、病気にかかって住宅ローンを支払えなくなったときの対処法を理解しておくことが重要です。

また、過去3年分の主要傷病別にみた人口10万人に対する入院患者数の推移は以下のとおりです。

主要傷病別にみた人口10万人に対する入院患者数の推移
総数 統合失調症 脳血管疾患 悪性新生物 骨折 心疾患 アルツハイマー病 肺炎 気分(感情)障害 糖尿病
2014 1,038 130 125 102 72 47 37 27 23 16
2018 1,036 121 115 100 77 50 39 28 24 15
2020 960 113 98 100 77 46 40 19 22 12

参考:厚生労働省「患者調査

上記から、人口に対する入院患者数の割合に大きな変化はないことがわかります。

住宅ローンが支払えないと遅延損害金が発生する

遅延損害金とは、住宅ローンの契約者が契約に従った返済義務を果たさないことで発生する損害に対する賠償金のことです。

病気にかかって1日でも住宅ローンの返済を滞納してしまうと、遅延損害金が発生してしまいます。

本来なら必要がないお金を支払うことになるため、住宅ローンが支払えない状態になったらすぐに金融機関に交渉をしましょう。

なお、遅延損害金は以下の計算式で求められます。

遅延損害金=元金(滞納している金額)× 遅延損害金の利率 × 延滞日数 ÷ 365日

上記の遅延損害金の利率は金融機関によって違います。下記に主な金融機関における遅延損害金の年率をまとめました。

主な金融機関における遅延損害金の年率
金融機関名 遅延損害金の年率(%)
セゾンの住宅ローン 14.5
三井住友銀行 14.0
住信SBIネット銀行 14.0
ソニー銀行 14.6
じぶん銀行 14.0

参考:

上記のように住宅ローンの遅延損害金は、約14%で設定されていることが多いです。

滞納を続けると自宅が競売にかけられる

競売とは、裁判所が強制的に不動産の売却を進めて、その売却代金を優先的に住宅ローンの返済に充てる手続きのことです。

金融機関からの督促を無視し続けて住宅ローンを返済せずにいると、自宅が差し押さえられてしまいます。そして競売にかけられて、自宅を手放す事態になります。

しかも競売では、一般的な不動産売却と比較して約40〜50%安く売られるため、競売で売却するメリットはまったくありません


対処をしても支払いが難しい場合は?

前述した対処をしても住宅ローンの支払いが難しい場合は、いまのままでは返済ができないため今後の対応を検討する必要があります。

放置していると住宅ローンを滞納することになり、最悪の場合は自宅が競売にかけられるおそれがあります。

債権者である金融機関に相談する

まずは、すぐに住宅ローンを利用した金融機関に相談しましょう。現在の状況を報告すると、返済ができるように金融機関がさまざまな提案をしてくれる可能性が高いです。

たとえば返済期間の延長など、住宅ローンの返済条件を見直してくれるかもしれません

金融機関に相談すれば住宅ローンを返済できる可能性が高くなるので、返済が難しいとわかった時点で相談しましょう。

リースバックを利用する

リースバックとは不動産会社などに自宅を買い取ってもらい、そのあと賃貸借契約を交わして自宅に住み続けられる契約です。

自宅の売却後もそのまま住み続けられるメリットがありますが、買取価格が一般的な不動産売却より安くなるなどのデメリットもあるため慎重に検討する必要があります。

とはいえ、住み慣れた自宅に住み続けられるので、生活環境を変えたくない方におすすめです。

また国土交通省は、リースバックを利用する際のポイントとして以下を挙げています。

提示された売却価格について、複数の事業者の意見を聞いてみる

国土交通省「住宅のリースバックに関するガイドブックについて」

そのためリースバックを検討したら、まずは「リースバック比較PRO」を利用しましょう。リースバック比較PROは、複数のリースバック会社に一括で問い合わせて、サービスを比較できる無料のインターネットサービスです。

自宅を売却する

自宅を売却して住宅ローンを完済する方法もおすすめです。住宅ローンよりも自宅の売却価格が高い場合は、住宅ローンを完済したうえで手元に資金を残せます。

病気の症状によっては売却後も資金が必要になるため、できるだけ高く売れるような工夫が必要です。

そのため、仲介を依頼する不動産会社は慎重に選ぶ必要があります。悪質な不動産会社に依頼すると、自宅の売却に時間がかかるうえ、相場価格よりも安く売却されてしまうおそれがあるため注意しましょう。

自宅を売却する場合も、リースバックと同様に複数の不動産会社の意見を聞くと安心です。

まずは、一括査定サイトの「リビンマッチ」を利用しましょう。リビンマッチでは、簡単な物件情報などを入力するだけで複数社に問い合わせができる無料のインターネットサービスです。査定価格や不動産会社の対応を比較できるため、信頼できる不動産会社が見つかります。

ちなみに、自宅の売却価格が住宅ローンをよりも下回っている場合は、任意売却ができます。任意売却とは、住宅ローンを滞納したときに債権者の許可があれば自宅を売却できる方法です。住宅ローンが自宅の売却代金で完済できない場合は検討してみましょう。

ただし、任意売却の売却代金で住宅ローンを返済したあとに残った住宅ローンの残債は、返済する必要があるので注意が必要です。

リビンマッチでは一般的な不動産仲介だけでなく、任意売却などさまざまな不動産サービスに対応しています。病気になって住宅ローンが支払えなくなったからといって、焦る必要はありません。自分の選択肢を増やすためにも、落ち着いてリビンマッチを利用することから始めましょう。

病気と住宅ローンに関するよくある質問

病気で住宅ローンが支払えないときはどうしたらいい?
団体信用生命保険や住宅ローン返済支援保険、労災保険など公的制度が利用できないか確認してみましょう。それでも支払いが難しい場合は、金融機関に相談して返済条件の見直しをしたり、自宅を売却したりすることを検討します。
病気で住宅ローンの支払いができなくなったら必ず団体信用生命保険は利用できる?
基本的には高度障害にあたる病気にかかったときに利用できますが、特約を付けている場合は3大疾病や7大疾病といわれる病気にも適用されます。

この記事の編集者

リビンマッチ編集部 リビンマッチ編集部

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