家を売ってマンションを買う際に必ず知っておきたいこと
現在住んでいる戸建て住宅を売却し、マンションに住み替える人は多いです。戸建て住宅とマンションでは生活スタイルに異なる点が多いですが、住み替えにはどのようなメリットがあるのでしょうか。また、住み替えを行う際には、戸建て住宅の売却とマンション購入のどちらを先に進めるべきなのでしょうか。
この記事では、家を売ってマンションを買う際に必ず知っておきたいことを紹介します。
もくじ
家を売ってマンションを買う理由
そもそも、どのような理由から現在住んでいる戸建て住宅を売却しマンションに住み替えるのでしょうか。戸建て住宅にないマンションのメリットに触れながら紹介します。
セキュリティを向上させたい
戸建て住宅とマンションの大きな違いに、セキュリティの違いがあります。マンションの多くはエントランスに入る前にオートロックがあり、住民以外が建物内に入るには、住民側がロックを解除する必要があります。
また、警備会社が常時監視し、監視カメラの設置や許可された階層以外に立ち入ることができないようなシステムになっているマンションもあります。このように、マンションはセキュリティに重点をおいており、安心して暮らせる居住空間だといえます。
一方、戸建て住宅はどの方角からも敷地内に侵入されやすく、窓が多いことから室内への侵入経路も多い建物だといえます。さらには、フェンスや塀がある家は一度侵入すれば死角になってしまい、近隣住民が異変に気づくことも難しいです。
このように、安心できる生活環境を求める場合に、戸建て住宅からマンションに住み替える人が多いです。
メンテナンスが面倒
戸建て住宅に長い期間快適に住むには、以下のようなメンテナンスが重要です。
- 虫対策
- 外壁塗装
- 雨漏り対策
- 白蟻(しろあり)対策
- 雨樋(あまどい)の修繕
上記に加え、家族の年齢が変わることで駐輪場やカーポートを追加で設置することもあります。このように、戸建て住宅は所有者自身がメンテナンスを行う必要があります。
マンションは、管理会社が外壁や共有部分のメンテナンスなどをすべて管理しています。設備に問題が起きた場合は、管理組合の代表である理事会をとおして改善を依頼できます。理事会で認められれば修繕積立金から費用を負担し、修繕を行います。
このように、マンションでの生活は戸建て住宅に比べてメンテナンスにかける工数が非常に少ないといえます。
生活スタイルを変えたい
子どもが独立後に夫婦二人で生活を送る場合、部屋を持て余してしまいます。また、2階建て住宅である場合は子ども部屋が2階にあることが多く、子どもの独立後は2階の使用頻度がぐんと下がります。使用しない部屋は劣化が進んで虫が繁殖しやすくなるため、注意が必要です。
マンションは、ワンフロアに集約されていることがほとんどです。さらには、戸建て住宅よりも間取りがコンパクトなため、掃除も楽というメリットがあります。家族の生活スタイルが変化したタイミングでマンションに住み替えるケースが多いのも、こういった理由があるためです。
光熱費を節約したい
マンションは戸建て住宅よりも光熱費が下がりますが、その理由は2つあります。
ひとつ目は居住空間が戸建て住宅ほど大きくないため、一箇所に家族が集まりやすいという点です。ふたつ目はマンションは気密性が高く、エアコンの冷気や暖気が外に逃げにくい構造だという点です。
このような理由からミニマムな生活をしたい、光熱費を節約したいという人がマンションへの住み替えを検討しています。
買う前に知っておきたい!マンションのデメリット3つ
戸建て住宅とマンションは、見た目以上に生活スタイルが違います。マンション暮らしをした経験が少ない場合は以下で紹介する3つのデメリットを参考にし、住み替えを検討しましょう。
住民トラブルが起きやすい
マンションは区分所有建物とも呼ばれ、ひとつの建物が何十、何百個と区分されています。上下左右には他人が住んでおり、生活音などのトラブルに常に注意して生活する必要があります。また、廊下やエントランスは共有部分となるため、ほかの住民に迷惑をかけないよう、気を配りながら生活しなくてはなりません。
このように、戸建て住宅に比べるとトラブルのリスクが上がります。
管理・修繕費がかかる
メンテナンス工数がかからないのがマンションのメリットではありますが、その分管理・修繕費がかかります。費用については戸建て住宅であったとしてもメンテナンス費用がかかるため、一概にマンションだけのデメリットとはいえません。
しかし、戸建て住宅は修繕のタイミングやかける費用を自分で決められます。最低限の修繕で済ます人もいれば、必要以上にお金をかける人もいます。マンションは、管理・修繕費の額が管理組合によって決められています。
戸建て住宅であれば自分の思うままに修繕費をかけられますが、マンションの場合は決められた金額を毎月支払わなければなりません。管理・修繕費の額や修繕の内容など管理組合の決定に納得のいかない場合は、ストレスに感じてしまうことでしょう。
管理規約と使用細則に従う必要がある
マンションで生活するには、管理規約と使用細則に従う必要があります。
管理規約はマンション全体を運営する際に必要なルールが記載されており、理事会の選任方法や管理修繕費の扱い方、共有部分などについて記載されています。一方、使用細則には楽器の演奏時間やペットの飼育についてなど、日常生活のルールが記載されています。
どちらのルールも従わなければマンションに住めないため、戸建て住宅よりも窮屈な生活を感じることがあります。
住み替えは売却と購入、どっちが先?
戸建て住宅を売却してマンションを購入する際に重要な問題は、売却と購入のどちらを先にするかです。
売却を先にする場合と購入を先にする場合に、それぞれの注意点などを紹介するので、自分に合った方法で進めましょう。
売却が先の場合
先に売却する場合は、売却代金を住み替え先のマンションにあてられるため、マンションの購入計画を立てやすいです。そのため、資金に余裕がない場合は売却を先に行うのが賢明です。
ただし、購入より先に売却した場合は住む場所がないため、引き渡しまでに仮住まい先を見つける必要があります。
購入が先の場合
マンションを先に購入する場合は仮住まいをする必要がありません。そのため、効率よく引っ越せます。しかし、売却前にマンションを購入するので、住宅ローンが二重になってしまうおそれがあります。
売却金を購入資金にあてられないため、購入を先に進めたい方は、資金に余裕があるときに検討するとよいでしょう。
どちらを選択するかは資金計画がポイント
売却が先か購入が先かは住み替え計画によって大きく違います。たとえば、購入するマンションに目星がついており、かつ戸建て住宅のローンがないのであれば購入を先にしたほうがよいでしょう。魅力的なマンションはすぐに買い手がつきます。購入できる状態であれば、すぐに動いたほうがよいです。
一方、売却代金をあてにした住み替え計画であれば売却を先にする必要があります。資金に余裕がないのに、先に購入してしまうと生活が苦しくなり、本末転倒です。
売却か購入のどちらを先にするかは、資金計画が立てられるかどうかがポイントです。住み替えを行う際に同居人がいる場合は十分に話し合い、必要であれば不動産会社やファイナンシャルプランナーなどのプロに相談しましょう。
住み替えには一括査定の「リビンマッチ」が便利
戸建て住宅からマンションへの住み替えをする際には、一括査定サイトの「リビンマッチ」を活用しましょう。リビンマッチは、売却する家の情報を一度入力するだけで複数社へ査定依頼をだせます。
複数社へ査定依頼することで、査定価格や各不動産会社の対応を比較検討でき、納得のいく売却活動ができます。
不動産の売却と購入は多くの時間と労力を使います。すべてが完了するには1年近くかかることもあるでしょう。大変労力を要する住み替えですから、一度に査定依頼できる便利なリビンマッチを活用し、省ける手間はしっかり省きましょう。
大手住宅メーカーの注文住宅販売や不動産テック企業の仲介業務に4年間携わり、不動産取引にかかわった件数は350件以上にわたります。2021年よりリビンマッチコラムの執筆・編集を担しています。皆さんが安心して不動産取引を行えるよう、わかりやすくリアルな情報を発信します。
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リビンマッチ編集部
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