家に住みながら売却を成功させる4つのポイント|早く・高く売る方法とは
家を売却するには住みながら売却する方法と、転居して空き家の状態で売却する方法があります。
家に住んだまま売却できれば、空き家にする転居などの手間や費用がかかりません。家に住んだまま売却する場合のメリットとデメリット、そして売却を成功させるポイントについて解説します。
住みながら売却を選ぶときのポイント
住みながら売却とは、文字どおり居住したまま家を売却することです。
戸建てやマンションを売却するときは、空き家にする人が少なくありません。空き家にしておけば、内覧で人が訪問するときの対応を不動産会社に任せられるなどのメリットがあるためです。
しかし、家が売れるまでどれくらいの期間がかかるかわからないのに、転居にともなう引っ越し代や仮住まいの家賃などの費用を負担するのはリスクが高いです。特に住宅ローンを返済中だと、家賃と住宅ローンで支払いが二重に発生してしまいます。
住みながら売却をすれば、そういったリスクを回避できます。
しかし、住みながら売却にはメリットとデメリットがあるため、それを踏まえて決定しましょう。
住みながら売却するメリット
住みながら売却するメリットには、次の3つがあります。
- 家の売却代金を新居の費用に回せる
- 売却のための仮住まいの必要がない
- 家が劣化しにくくなる
- 購入希望者に生活のイメージが伝わりやすい
家の売却代金を新居の購入費用に回せる
住みながら家を売却することで、家の売却で得た資金を新居の購入費用にあてられます。
家が売れる前に住宅を購入しようとすると、新たに住宅ローンで借り入れる必要があったり、どれくらいの金額を手にできるのかわからなかったりして、資金計画が立てにくい側面があります。しかし、家の売却価格が決まったあとなら、引っ越しや新居の購入にかかる費用などの資金計画が立てやすくなります。
売却のための仮住まいの必要がない
住みながら売却をすると、販売活動をしている期間に仮住まいや転居をする必要がありません。仮住まいの場合は、仮住まいと新居へ2回引っ越す必要があるため、手間と費用がかかります。
家に住みながら売却と新居の購入ができれば、仮住まいをすることなく新居に1回引っ越すだけで済む可能性があり、そうなると仮住まいにかかる余分な費用を削減できます。
家が劣化しにくくなる
家にいるとき日常的に部屋の換気や清掃をすると、湿気やカビの繁殖などが抑えられて家が劣化しにくくなります。
空き家の場合は、空き家の期間が長くなればなるほど、手入れが行き届かずに劣化してしまいます。家に住みながら売却することで、常に家をメンテナンスできるところがメリットです。
購入希望者に生活のイメージが伝わりやすい
売主が実際に住んでいる状態で内覧をするため、家の購入希望者に購入したときの生活イメージを持ってもらいやすくなります。
また、内覧をする際は売主も立ち会うことになるため、家のことや住み心地、地域のことなど購入希望者は売主から直接詳しく聞けます。また、売主がどんな人であるかがわかるため、安心感にもつながります。
売主は購入希望者によい印象を与えられるように、内覧までに清掃や整理整頓をしておきましょう。
住みながら売却するデメリット
住みながら売却するときは、次のようなデメリットもあります。
- 内覧の立ち会いが大変
- 清掃や整理整頓の手間がかかる
- 生活感がマイナスイメージになることも
内覧の立ち会いが大変
購入希望者の内覧には売主が立ち会う必要があり、その都度、手間と時間がかかり大変です。空き家の場合は不動産会社に一任できますが、住みながらの場合は一任できません。
内覧をして買主がすぐに決まればよいのですが、なかなか決まらない場合は、何度も内覧の立ち会いに対応する必要があります。
清掃や整理整頓の手間がかかる
購入希望者によい印象を持ってもらうためには、普段以上に清掃や整理整頓をしておく必要があり、負担がかかります。なるべくいつ内覧の連絡が入ってもすぐに対応できるように、こまめに清掃をして常にきれいな状態を保っておきましょう。
生活感がマイナスイメージになることも
内覧した家の生活感が強すぎると、購入希望者にマイナスイメージを与えます。住みながらの売却は、室内に家具や家電などがある状態で内覧するため、生活臭や他人の家に来たような印象を与えてしまうと、購入意欲が下がってしまいます。また、家具などがあることで部屋全体が狭い印象になりがちです。
室内がきれいでおしゃれな雰囲気のほうが購入意欲を高められるため、よい印象を持ってもらえるように、なるべく清潔感のある室内にしておきましょう。
住みながら家の売却を成功させるポイント
住みながら家の売却を成功させるポイントは、次の3つです。
- 生活感をできるだけなくす
- 購入希望者へていねいに対応する
- ハウスクリーニングをしておく
- 新居探しも進めておく
それぞれについて詳しく解説します。
生活感をできるだけなくす
購入希望者が内覧する際は、生活感をできるだけなくすことが大切です。具体的には、次のことを心がけておきましょう。
- 部屋の換気やルームフレグランスの設置など、臭い対策をする
- 照明などで部屋を明るくしておく
- ホコリやゴミなどの掃除を入念にしておく
内覧の際は、部屋やベランダ、水回りの設備などを購入希望者に細かく確認されます。どこを見られてもよいように、できるだけ生活感を減らして清潔感を与えられるように意識しましょう。
購入希望者へていねいに対応する
内覧の際は、 購入希望者へていねいに対応しましょう。 購入意欲を高めるためには、内覧時の印象や対応が非常に重要なためです。購入希望者は、自分の家を購入してくれる大事なお客様という気持ちが大切です。スリッパの準備や部屋の案内など、不動産会社の担当にすべてを任せるのではなく、お客様として丁重にもてなすようにしましょう。また、自身で住民目線での家の魅力やメリットを存分に伝えるように意識しましょう。
ハウスクリーニングをしておく
ハウスクリーニングとは、プロの業者が住まいをすみずみまで清掃してくれるサービスです。購入希望者の印象を下げるような油汚れや水垢などが付着している場合は、ハウスクリーニングを使って清掃することで印象アップにつながります。もし、ハウスクリーニングをすべきか判断に迷った場合は、仲介を依頼する不動産会社に相談してみましょう。
新居探しも進めておく
家の売却や内覧の準備と並行して、新居探しも進めておきましょう。家の売却と同じタイミングで新居探しも決まるとは限りません。
事前に新居探しを進めておくことで、家の売却の引き渡し日と新居の引き渡し日を同時期に設定できれば、仮住まいの必要がなく1度の引っ越しで住み替えができます。売却の準備と並行して、新居の物件情報の収集や内覧なども進めておくとよいでしょう。
「早く売りたい!」ときの3つの方法
家を売却したいのに、思った以上に時間がかかることがあります。できるだけ早く売却したい場合、次の3つの方法があります。
- 不動産会社に買い取ってもらう
- リースバックを利用する
- 一括査定サイトで不動産会社を選ぶ
それぞれの方法について解説します。
不動産会社に買い取ってもらう
不動産会社に買主を探してもらうのではなく、不動産会社に家を買い取ってもらう方法があります。不動産会社が仲介して買主を探す場合は、早くても約3カ月かかります。駅から遠かったり築年数が古かったりと、あまり人気のない家の場合、さらに時間がかかります。
不動産会社に買い取ってもらう場合は、1カ月程度で売却が可能です。仲介手数料や修繕の手間、売却後の不動産に関する責任も負う必要がありません。
ただし不動産会社が家を買い取る場合、仲介で売却するより2〜4割ほど売却価格が安くなります。これは不動産会社が再度販売するときに、家のリフォームなどを行うコストが差し引かれているためです。
リースバックを利用する
リースバックとは、売却後も家賃を支払って家に住み続けられるサービスのことです。リースバック会社に家を売却すると同時にその会社と賃貸借契約を交わすことで、契約が成立します。
リースバックは不動産会社に買い取ってもらう場合とは異なり、売却後も住み慣れた家に住み続けられるのが特徴です。老後の資金確保やまとまったお金が必要な場合でも、早期に家を現金化できます。
リースバックのデメリットは、仲介よりも安い金額で家を売却することと、毎月家賃の支払いが発生することです。また、契約の条件によっては住み続けられる期間が限定される場合もあり、その場合は期間満了後に新居を探す必要があります。
一括査定サイトで不動産会社を選ぶ
家を売るときは、不動産会社選びが重要です。不動産会社によってマンションの売買が得意だったり、戸建てが得意だったりといった違いがあるため、不得意な物件の扱いだとスムーズに取引できないことがあります。そのため、売りたい家の価値を正しく見抜ける不動産会社を選ぶ必要があるのです。
家の価値を正しく見抜ける不動産会社を見つけるため、複数の不動産会社に家の査定を依頼しましょう。1社1社に連絡するのは大変な手間がかかりますが、一括査定サイトの「リビンマッチ」であれば、家の情報や所有者の連絡先を一度入力すれば、最大6社の不動産会社に査定を依頼できます。
依頼したあとは査定を受けた不動産会社から、売主の要望に応えてくれる会社を見つけて契約を交わすだけです。まずは一括査定を行い、不動産会社に相談してみましょう。
この記事の編集者
リビンマッチ編集部
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