マンションを買ってはいけない5つの時期とは!購入時のポイントも紹介
マンションは購入時期が非常に重要です。なぜなら購入するときの状況次第で、選択するマンションの広さや立地が変わってしまうからです。そのため、今後の生活状況をしっかりと把握したうえでマンションを購入する必要があります。
この記事ではマンションの買ってはいけない5つの時期と、購入におすすめな3つの時期について解説します。また、マンションを購入する際のポイントについても紹介します。
もくじ
マンションを買ってはいけない5つの時期
マンションを買ってはいけない時期は以下の5つです。
- 結婚前
- 子どもの進学前
- 転職した直後
- 転勤が多い時期
- 定年退職直後
すべてに共通しているのは、ライフイベントが関わっているという点です。
家族が増えるタイミングや仕事の都合によっては、購入するマンションのエリアが変わることもあります。そのため、上記のライフイベントを予定しているのであれば、購入の見送りを検討しましょう。
それぞれの時期を詳しくみていきます。
結婚前
一人暮らしをしており、今後も結婚する予定がない場合にマンションを購入するのはおすすめです。賃貸よりも分譲マンションのほうが防音性に優れていたり、部屋の中を自分好みにできたりと、生活満足度が高くなるからです。
しかし、同棲中や今後結婚する予定がある場合は結婚してから購入しましょう。
結婚前に二人で住む前提で購入し、万が一別れてしまった場合は、維持や処分方法で困りますし、トラブルの原因となります。
結婚は大きなライフイベントであるため、住居にも大きな影響を与えます。そのため、結婚を控えている場合はマンション購入の時期をずらしましょう。
子どもの進学前
子どもの進学前のマンション購入は注意が必要です。
進学先が決まっているのであれば問題ありませんが、受験に落ちたり、子どもの意思が急に変わったりして、予定していなかった学校に進学する可能性があります。
先にマンションを購入してしまい、通学時間が長い学校に通うとなれば、子どもに負担がかかります。進学を控える子どもがいる場合は、入学後にマンションの購入を検討しましょう。
転職した直後
転職直後は仕事や新しい職場に慣れるために、多くのエネルギーを使う時期です。そのため、ほかのことに注力する余裕がありません。
購入するマンションを検討する際には、休みの日に多くの時間を費やす必要があります。そのため、疲労の影響が仕事にも出てしまい、マンション選びにも身が入りません。
こういった理由から、転職直後のマンション購入は控えましょう。
転勤が多い時期
業界によっては、頻繁に転勤を言い渡されることがあります。マンション購入後に転勤になってしまうと、売却したり賃貸に出したりと手間が増えます。
転勤が多い職務であれば、上司に転勤が落ち着く時期を聞いておきましょう。落ち着くまではマンションの内見などは行かず、情報収集だけを行いましょう。購入の決断ができない段階での内見は意味がありませんし、情報収集を行っておくことでいざ購入するとなった際にスムーズに動けます。
定年退職直後
定年退職の後に心機一転、マンションを購入する人も多いです。新しい生活環境で第二の人生をスタートするのはとても素晴らしいことですが、老後の必要資金を把握したうえで購入するようにしましょう。
特に、再雇用契約時の年収や介護関係をどのように計画するのかで、マンション購入をしてもよいかどうかが決まります。そのため、収支がしっかり定まっていない定年退職直後ではなく、しっかりと資金計画が見据えられる段階でマンションの購入を検討しましょう。
マンション購入におすすめな3つの時期
マンション購入におすすめの時期もあります。
買ってはいけない時期と同様にライフイベントが関係しますが、一緒に生活する人数が変わり、しばらく変化しない状況であれば、マンションを購入しても失敗が少ない時期といえます。具体的には以下の3つの時期がおすすめのマンション購入時期です。
- 結婚後
- 出産後
- 子どもの独立後
結婚後
結婚すると一緒に生活する人数が増えます。このタイミングは家に関する話し合いを夫婦でする機会も増えるため、マンションに関する要望もお互い確認できるようになります。
夫婦で要望の優先順位をつけ、将来のイメージがつくのであればマンションを購入する時期だといえます。
出産後
子どもができることで二人暮らしのときよりも、ものが極端に増えます。そのため、これまでは広く感じていた部屋が手狭に感じてしまいます。また、泣き声が周囲に迷惑になっていないかと気にすることも多くなります。
このような理由から出産を機にマンションの購入を検討する人は多いです。また、賃貸よりも分譲マンションのほうが生活音が漏れにくく、ファミリー層も多いため同じような生活環境の人が集まっているという安心感もあります。
子どもの独立後
子どもが独立したタイミングでは、同居する人数が減ってしまいます。その場合は部屋が余り、使わない部屋ができます。
独立後は、二人暮らしに合ったマンションを購入するのもおすすめです。これまで子ども中心に考えてきた生活が、夫婦二人だけになることで選択肢が増えます。地方へ移住するケースも多くみられますが、地方ではマンションが建築されているエリアが限定されているので、その点には注意が必要です。
失敗しないマンション購入時のポイント
マンションを購入する際には、おさえておきたいポイントが3つあります。
- 立地と設備のよいマンションを購入する
- 周辺環境がよいマンションを購入する
- 売却を考えて購入する
マンション購入におすすめな3つの時期とあわせて、失敗しないマンション購入を実現しましょう。
立地と設備のよいマンションを購入する
マンションは立地によって価値が決まります。特にショッピングモールや駅に近いという利便性は、将来にわたってマンションの価値が下がりにくい立地といえます。
また、設備やセキュリティは快適なマンション生活を過ごすうえで必須といえます。老後のことを考えた場合でも、駅近や買い物の利便性がよい立地で、設備やセキュリティが充実しているマンションを購入しましょう。
周辺環境がよいマンションを購入する
立地以外にも、周辺環境が整っているマンションも人気が高く、購入しても失敗がないといえます。たとえば大きな公園や新興住宅地は、街並みがきれいで治安もよい傾向にあります。
一方、古い団地が近くにあったりコンビニが1階にあったりするマンションは、イメージがあまりよくなく、虫などが発生しやすいです。
前述した立地のよさとは別に、住んだあとのイメージがよいマンションを購入することは非常に重要です。
売却を考えて購入する
マンション購入時は、売却時にどれだけ価値を担保できるかという点を必ず考慮しましょう。立地や設備、周辺環境がよいマンションは価値が下がりにくいですが、購入代金が高くなってしまう傾向があります。
一方、築年数が経過していたりエレベーターがなかったりする古いマンションは安く購入できますが、価格の下落幅が小さく購入時と同レベルの価格で売却できるケースもあります。そのため、ライフスタイルにあわせてマンションのタイプを選択する必要があります。
大手住宅メーカーの注文住宅販売や不動産テック企業の仲介業務に4年間携わり、不動産取引にかかわった件数は350件以上にわたります。2021年よりリビンマッチコラムの執筆・編集を担しています。皆さんが安心して不動産取引を行えるよう、わかりやすくリアルな情報を発信します。
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