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マンション売却時のハウスクリーニングは必要？判断ポイントを紹介
マンションを売却する際にはハウスクリーニングの実施がおすすめですが、場合によってはしないほうがよいケースもあります。そのため、ハウスクリーニングをする判断ポイントを知っておく必要があります。
マンションを売却する際にハウスクリーニングをするメリットとデメリット、要否を判断するポイントについて解説します。
もくじ
マンション売却時はハウスクリーニングする？しない？
マンション売却前にハウスクリーニングが必要かどうかは、そのマンションの状況によるため一概にはいえません。では、ハウスクリーニングの要否はどのように判断すればよいのでしょうか。
ハウスクリーニングをするメリット
マンションを退去した際には生活の汚れが定着していることが多く、とくに換気扇や水回りは通常の掃除では取れない可能性が高いです。そして、マンションの買い手がチェックするポイントもやはり換気扇や水回りであるため、この部分は重点的に汚れを落とす必要があるでしょう。
長年住んでいたマンションを売却する際には、ハウスクリーニングをすることで買い手が決断しやすく、早期売却できる可能性が高くなります。また、生活している痕跡を消すことで奇麗な居住空間となるため、相場より高く売ることもできるでしょう。
このように、ハウスクリーニングをすることで高値売却と早期売却を実現できる可能性が高くなります。
ハウスクリーニングをするデメリット
ハウスクリーニングは多くのメリットがありますが、デメリットもあります。
ハウスクリーニングを実施することで費用を手元の資金から支払う必要があります。また、ハウスクリーニングの費用は売却が完了するまでは回収ができません。そのため、万が一販売が長期化してしまうと費用を回収するタイミングが遅くなってしまいます。
さらに、せっかくハウスクリーニングをしたとしても買い手が最初からフルリフォームする予定であれば、ハウスクリーニング費用が無駄になってしまいます。
このように、ハウスクリーニングの実施はマンション前に費用がかかってしまう点と無駄になってしまうおそれがあることに留意しましょう。
不動産買取ならハウスクリーニングは不要
不動産買取とは、不動産会社に直接マンションを買い取ってもらう売却方法です。
不動産買取の場合は、不動産会社がリフォームなどをして再販するため、売主がハウスクリーニングやリフォームをする必要がありません。しかし、不動産買取は市場価格よりも低い売却価格となるのが一般的なため、売却を急いでいるなどの理由がない限りは市場に売り出して買主を探すことをおすすめします。
ハウスクリーニングの判断ポイント
それでは、ハウスクリーニングを実施するかどうかはどのようにして判断すべきでしょうか。ひとつのポイントとして、買い手目線になってそのマンションを現状のまま購入できるかどうかを見極めるという点があります。
たとえば、毎日換気扇や水回りを丁寧に掃除しており、奇麗な状態であればハウスクリーニングをする必要はないでしょう。一方、照明のスイッチ付近や床に手垢が目立つ状態など、全体的に汚れている印象であれば、買い手の印象をよくするためにもハウスクリーニングがおすすめです。
このように、買い手目線で買いたい部屋の状態かどうかでハウスクリーニング実施の有無を判断しましょう。
ハウスクリーニングをするタイミング
ハウスクリーニングは売却をする前、退去後に実施するのがベストです。
荷物の片付けが完了し空き部屋となった状態であればハウスクリーニングがしやすく、仕上がりも奇麗になります。また、売却前に実施することで内覧時には奇麗な状態であるため、買い手の印象もよくなり、早期売却できる可能性が高くなります。
ハウスクリーニングの費用相場と業者の探し方
ハウスクリーニングを実施することでマンションは売却しやすくなりますが、どのくらいの費用がかかるのかを把握しておきましょう。また、信頼できる業者に依頼をすることも大きなポイントだといえるでしょう。
ハウスクリーニングの費用相場と業者の選び方や探し方について解説します。
項目別ハウスクリーニングの費用相場
ハウスクリーニングの主な施工箇所と費用相場は下表のとおりです。
| 項目 | 相場 |
|---|---|
| 床掃除 | 約1万～2万円 |
| キッチン | 約1万～2万円 |
| 換気扇 | 約2万円 |
| バスルーム | 約1万～2万円 |
| トイレ | 約5,000円 |
| 洗面所 | 約5,000円 |
| エアコン | 約1万円/台 |
このように、ハウスクリーニングは実施する場所によって価格が変わり、部屋全体をハウスクリーニングするのであれば約10万円の費用がかかります。
水回りだけでよければ約6万〜7万円ですが、前述したように換気扇と水回りはマンション売却をするうえでも重要なチェックポイントとなるため、念入りにハウスクリーニングすることをおすすめします。なお、作業時間は各項目で1〜2時間です。施工時に空室の状態であれば立会う必要はありませんが、カギを業者に預ける必要があることを覚えておきましょう。
必ず複数社見積もりを取る
ハウスクリーニングの見積もりはインターネットやSNS、直接業者へ訪問することで入手できます。なかには見積依頼をするだけでプレゼント特典がある業者もあるため、積極的に確認しましょう。
そして、ハウスクリーニング業者は複数社へ依頼することをおすすめします。どの業者に依頼してもある一定レベルの仕上がりは期待できますが、得意分野が異なります。たとえば手垢を取るのが得意な業者であれば床や壁を奇麗に仕上げることができ、料理に使う油の除去が得意な業者に依頼した場合は換気扇周りが奇麗になるでしょう。
このように、複数の業者に見積を依頼することで各業者の特徴が分かります。
ハウスクリーニング業者を選ぶポイント
ハウスクリーニングの業者を選ぶ際には、「施工数」と「担当者」がポイントとなります。
「部屋の汚れを落とす」という作業は比較的難易度が低いため、参入しやすい業界だといえます。
しかし、実際に顧客が満足できる仕上がりにするためにはプロの技術と汚れに関するノウハウが必要です。つまり、施工数が多い業者のほうがより確実に汚れを落とす技術を持っている可能性が高いといえます。そのため、依頼する業者を探す際にも施工数とチェックしましょう。
また、実際に見積もりや作業の説明をしてくれる担当者が信頼できるかどうかも重要です。たとえばマンションの下見に来る担当者の服が汚れている場合や説明が雑な担当者が対応した場合は要注意です。一方、清潔感のある服装や丁寧な説明をしてくれる担当者が対応した場合は会社の印象もよいため、信頼できる会社だといえるでしょう。
このように、ハウスクリーニング業者を選ぶ際にはまず施工数が多い業者を選定し、下見に来る担当者の印象が良い会社を選ぶことをおすすめします。
大手住宅メーカーの注文住宅販売や不動産テック企業の仲介業務に4年間携わり、不動産取引にかかわった件数は350件以上にわたります。2021年よりリビンマッチコラムの執筆・編集を担しています。皆さんが安心して不動産取引を行えるよう、わかりやすくリアルな情報を発信します。
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