マンション売却の内覧件数の平均は?売却につながる内覧件数UP策!
マンション売却において重要な要素は、物件の内覧です。
内覧件数が多いほど成約につながる可能性が高いため、売主は内覧に来てもらうための工夫をしましょう。
また、原則、不動産の告知や内覧対応は不動産会社が行ってくれます。しかしその分、不動産会社の営業次第では、物件の魅力がうまく購入希望者に伝わらないこともよくあるようです。売主側がしっかりと準備を行っておくことで、物件の魅力がしっかり伝わり、より高値で売却できます。
マンション売却における内覧件数の平均や、内覧件数を増やすコツについて詳しく説明します。
もくじ
マンション売却の一般的な内覧件数は?
マンション売却の成立につながるまで、どれくらいの内覧件数が必要なのでしょうか。購入希望者側の視点からも考えてみましょう。
平均的な内覧件数は約10件といわれている
売却期間中において購入希望者が内覧に来る件数は、約10件といわれています。しかし、さまざまな影響で内覧件数は左右されます。
人気物件ほど内覧件数が多くなったり、すぐに購入に決まる場合があるでしょう。冷やかしで内覧に来る方が多ければ、その分内覧件数も増えます。
また、物件の日当たりや周辺環境は、時間帯や平日、週末といった違いで大きく変わります。購入を検討している物件ともなれば、その変化を確認するために複数回内覧する方もいるでしょう。
購入希望者が1日に回れる物件は3~4件
購入希望者は、それほど多くの物件を見て回れるわけではありません。ひとつの物件を内覧するのに、少なくとも30分程度かかります。移動時間も併せると、1日がかりで見ることのできる物件は3~4件でしょう。
その限られた中に自らの物件が入るためには、後述するさまざまな対策を実施する必要があります。
マンション売却にかかる期間は3~6カ月
マンション売却にかかる期間は、売却開始から成約までに約3〜6カ月かかります。
株式会社東京カンテイが2021年7月29日に発表したプレスリリース「中古マンションの価格乖離率&売却期間(首都圏)」によると、2020年下半期における首都圏の中古マンションの成約売却期間は、平均で4.15カ月とされています。
需要の高い首都圏でも約4カ月かかるため、地方はさらに長くなると考えたほうがよいでしょう。
売却期間が長くなるほど、売主は値下げせざるを得なくなります。内覧件数を増やし、成約につなげる対策は必須といえるでしょう。
内覧件数を増やすコツ
物件の募集告知を始めたにも関わらず、そもそも内覧に来てくれない場合は、紹介する3つの対策をしてみましょう。
物件募集ページを魅力的なものにする
内覧に来てもらうためには、まずは入口となる募集ページを魅力的なものにする必要があります。
仲介を依頼している不動産会社と協力し、以下の対応を取りましょう。
物件写真を見直す
物件がより伝わるように、写真の枚数は多いほうがよいでしょう。内観だけでなく、外観や周辺施設なども掲載することで、よりそのマンションに住むイメージが沸きます。
高層階の場合は、部屋からの眺望の写真を載せるのも効果的でしょう。
紹介文を見直す
不動産会社が記載している物件の紹介文が、効果的なものになっているかも確認しましょう。
分譲マンションの場合は、新築時の広告に物件の魅力が記載されています。そういった文言を共有し、よりよい紹介文を作成してもらいましょう。
いつでも内覧できる状態にしておく
購入希望者は、一日に複数物件を見て回ります。不動産会社からすると、売主に確認を取る必要がある物件より、鍵を預かっていていつでも内覧できる物件のほうが紹介しやすいといえます。
そういった側面から、居住しながら物件売却する場合においても、貴重品を整理した上で不動産会社に鍵を預けておくことをおすすめします。
購入希望者はいつ来るか分かりません。売却することが決まり次第、仮住まいに引っ越すなど、いつでも内覧できるようにしておきましょう。
条件を見直す
きちんと対策しているにも関わらず内覧件数が少ない場合は、売却条件に対して物件が評価されていない可能性があります。
まずは周辺相場を調べて、売り出し価格を見直しましょう。
周辺相場は不動産会社に聞くこともできますが、自分でも調べることが可能です。
不動産流通機構が運営・管理している不動産流通標準情報システム「REINS Market Information」では、マンションや戸建ての売買成約実績がエリアごとに掲載されています。物件情報は特定できないようにある程度匿名化されていますが、エリアの同じ坪数の物件がどの程度で売買されているのかを確認できます。
不動産会社と相談し、適切な価格設定を行いましょう。
内覧件数が多いのに成約できない場合の対策
内覧件数自体は多いが、成約につながらない場合はどうすればよいのでしょうか。
対策①きれいな状態を保つ
成約につながらない理由として、売却期間が後になるほど、清掃が行き届いていないことが考えられます。
物件の売却開始から成約までは、数カ月かかることがほとんどです。売却期間中は、いつ内覧に来てもよいように、定期的な清掃を行いましょう。
特に気をつけたいのが水回りです。シンクや排水溝のヌメリ、鏡の水あかなどは目立ちやすいです。隅々まできれいにすることで全体の印象がよくなるでしょう。
マンションの場合は、管理体制が行き届いているかという点も見られます。エレベーターや廊下などの共用部も清掃しておくとよいでしょう。
対策②内覧当日の対応で差別化を図る
購入者は、1日に何件も物件を見て回ります。そのため当然比較をして、後に見た物件のほうが魅力的であれば、前に見た物件の印象は薄れてしまいます。
おもてなしの心のこもった準備で、差別化を図り、購入希望者の印象に残るようにしましょう。 ほんの少しの違いで、結果が変わるかもしれません。
たとえば、スリッパはよいものを必ず準備しましょう。内覧の案内をする不動産の営業担当者は、カバンに入るサイズのペラペラのスリッパしか持っていないのが一般的です。物件を快適に内覧いただくために、履き心地のよいスリッパを玄関に置いておきましょう。
また、芳香剤を置いておくのもよいでしょう。 匂いの好みは分かれるため、せっけんの香りなど万人受けするものを選びましょう。
対策③依頼する不動産会社を変更する
購入希望者の内覧に対応した営業担当者から、以下の点を聞いてみましょう。
- どのようなニーズを持つ購入希望者を案内したか
- どういう反応だったか
- 内覧に来た購入希望者がどのような物件を好んだのか
これをきちんと報告してくれるかどうかで、不動産会社がしっかり営業してくれているのかが分かります。
万が一、不動産会社に対して不信感があるようであれば、思い切って不動産会社を変えるという選択肢もあります。適正な定期報告がされていない、売却に至る提案もあまりしてくれないなどがあれば、媒介契約の期間満了のタイミングでほかの不動産会社に切り替えてみましょう。
不動産会社を選ぶ際は、一括査定サイトの「リビンマッチ」を利用しましょう。リビンマッチは簡単な物件の情報を入力するだけで、複数の不動産会社が価格査定とともに売却プランも提案してくれます。
幅広い不動産会社の意見を聞いて、最適なパートナーを選びましょう。
マンション売却の内覧件数に関するよくある質問
- マンション売却の一般的な内覧件数は?
- 売却期間中において購入希望者が内覧に来る件数は、約10件といわれています。しかし、人気な物件であれば内覧件数が多く、冷やかしで来る人が多ければ少なくなるなど、さまざまなケースが考えられます。
- マンション売却の内覧件数を増やすためにはどうしたらいい?
- 物件の募集ページを魅力的にすることが重要です。また、いつでも内覧できる状態にしておくことや、条件を見直すことが必要でしょう。
この記事の編集者
リビンマッチ編集部
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