線路沿いの土地が売れない!効果的な売却方法や注意点とは
路線沿いにある土地は、騒音や振動があることから売れない、売れにくいといわれています。しかし、ポイントを押さえておくことで、売却できる可能性は高まります。
この記事では、路線沿いの土地が売れないといわれる理由や、売却時の注意点について詳しくお伝えします。路線沿いの土地を売却したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
もくじ
線路沿いの土地が売れない理由とは
路線沿いの土地の売却が難しいといわれる理由について、詳しく解説します。
騒音・振動が激しい
土地を購入して建物を建てようと考えている方にとって、路線沿いの土地は騒音や振動の問題があるため、あまり好まれません。
地域によっては、早朝から深夜帯まで数分おきに列車が走っていることもあります。そのため、四六時中騒音や振動に悩まされてしまう可能性があります。
そのため、好んで路線沿いの土地を購入する方は少なく、売却が難しいのが現実です。
鉄粉・砂埃が舞う
路線沿いの土地は、鉄粉や砂埃が舞うというデメリットが挙げられます。
そのため、建物の建築以外を想定されている方からも、あまり好まれません。
路線との距離によっても違いますが、数メートル程度の場合は住宅の外壁がすぐに汚れてしまうおそれがあります。会社の資材置き場などを想定している場合も、そこで作業をすると考えると否定的に考える可能性が高いです。
体調不良の原因になるおそれがある
路線沿いの土地を購入した方のなかには、騒音や振動、鉄粉や砂埃が原因で体調不良になってしまう方も少なくはありません。
なかには、想定以上の騒音や振動、鉄粉や砂埃が原因でストレスを抱え、自律神経の乱れによる体調不良を引き起こす方もいます。
騒音や振動の感じ方は人それぞれです。売主があまり気にならないと思っていても、購入希望者からすると体調不良の原因となるおそれがあります。
売却時の注意点
路線沿いの土地を売る時は、注意点を把握して対策を講じましょう。
価格交渉されやすい
路線沿いの土地は、人気が少なく比較的買主の発見が難しいため、購入希望者から価格交渉をされやすいです。
人気のある土地であれば、「ぜひ購入させてください」といった気持ちで買主が現れるでしょう。一方、路線沿いのような訳ありの土地では、「安くしてくれたら購入します」といった気持ちの買主が多いのも事実です。
そのため、買主と売主どちらが優位に交渉を進められるのか、といった部分で路線沿いの土地は売主にとって不利です。
あらかじめ値引き交渉されてしまうことを前提として売りに出したり、値引きできる幅を決めておいたりすることが大切です。
仮に交渉されても、あらかじめ決めた金額以上の値引きは行わない、といった意志を示しましょう。
説明義務がある
路線沿いの土地を売却する場合、その土地特有の注意事項を買主に伝える必要があります。これを告知義務といいます。
不動産取引では、土地特有の心理的瑕疵に対する告知義務を負うと定められています。一般的な心理的瑕疵は、いわゆる自殺や殺人などが挙げられます。
そして、心理的瑕疵のほかに、以下の瑕疵についても売主は告知義務を負います。
- 物理的瑕疵
- 法的瑕疵
- 環境的瑕疵
その土地を所有しているからこそ知り得た騒音レベルの事実や砂埃、鉄粉の飛散情報などは、環境的瑕疵として伝える必要があります。
そのため、聞かれてないから伝えなかったということは通用しません。
万が一、告知義務違反があった場合は、取引のキャンセルや返金や値引き交渉などをされてしまうおそれがあります。
ターゲットを絞って売却を目指す
路線沿いの土地はいわゆる訳あり物件として売りに出されるため、簡単に売れないのが現実です。そのため、ある程度ターゲット層を絞って売り出す必要があります。
路線沿いの土地を探している方は以下のような方が多いです。
- 駅近の土地を探している
- 資材置き場を探している
それぞれ詳しく見ていきましょう。
駅近の土地を探している
通勤や通学で電車などを利用するために、駅近の土地を探している方も多いです。
騒音や振動は人によって感じ方も異なるため、窓を閉めていれば気にならないという方もいるかもしれません。
また、駅周辺にはスーパーやコンビニなどの店舗があることも多く、デメリットよりもメリットのほうが大きいと考える方に売れる可能性は高いです。
資材置き場を探している
建設会社などが、工事に使う資機材の置き場所を探していることがあります。
路線沿いの土地が大きいならば、建設会社などにターゲットを絞って売却を目指してもよいでしょう。
特に、建設会社などは朝早くに集まって作業をすることもあるため、電車の騒音に紛れる地域を好むかもしれません。
効果的な売却方法とは
路線沿いの土地を効率よく売却するための、効果的な方法を紹介します。
専門の買取業者に直接売る
不動産会社のなかにはいわゆる事故物件や、路線沿いの土地などの売却や買取を得意としている会社があります。
訳あり不動産専門の買取を行っている不動産会社に相談をすることで、スムーズに売却ができる可能性が高まります。
他社で売るのは難しいといわれた土地であっても、値をつけてくれるでしょう。
買取オークションを利用する
買取オークションを利用することもひとつの手です。
買取オークションは、買取業者が競売方式で落札するシステムです。一度物件情報を掲載すれば多くの買取業者の目に触れます。
買主は比較的安い金額で土地を入手できる可能性がありますが、購入希望者が複数いる場合は、予想以上に土地の価格が上がる可能性もあります。
なお、この買取オークションは民間企業がインターネット上でサービスを提供しています。そのため、物件を掲載する場合はサービスを提供する企業に問い合わせをする必要があります。
一括査定サイトで優秀な担当者を見つける
売れない路線沿いの土地を市場で売るためには、優秀な担当者が必要不可欠です。
担当者に売るノウハウが豊富にあれば、売却活動を任せられるため、売主は特に策を講じる必要はありません。
しかし、担当者全員と面談はできないため、優秀な担当者を見つけるのは容易ではありません。
そこで利用したいのが一括査定サイトです。
一括査定サイトであれば1度で複数の不動産会社に査定をしてもらえます。その際に査定価格だけではなく、担当者も比較検討しましょう。
複数社の担当者とコンタクトが取れるため、優秀な担当者を見つけられるでしょう。
一括査定サイトは完全無料で利用ができます。一度ご利用してみてはいかがでしょうか。
大手住宅メーカーの注文住宅販売や不動産テック企業の仲介業務に4年間携わり、不動産取引にかかわった件数は350件以上にわたります。2021年よりリビンマッチコラムの執筆・編集を担しています。皆さんが安心して不動産取引を行えるよう、わかりやすくリアルな情報を発信します。
この記事の編集者
リビンマッチ編集部
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