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マンション売却の内覧を成功させるコツ11選!よくある疑問と失敗事例も

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マンション売却の内覧を成功させるコツ11選!よくある疑問と失敗事例も

マンション売却では、内覧で物件の魅力をしっかりと伝えることが成功のカギです。

原則、告知や内覧は不動産会社がすべて対応してくれます。しかし、不動産会社に任せきりだと、営業担当次第では物件の魅力がうまく購入希望者に伝わらないこともあります。

売主側がしっかりと内覧の準備を行っておくことで、より高く売れる可能性があります。

マンション売却における内覧のコツを、準備編当日編に分けて解説します。また、よくある疑問と内覧で失敗するケースも確認しておきましょう。

もくじ

マンション売却で内覧を行う目的とメリット

内覧は購入希望者と売主の双方にとって、さまざまな目的とメリットがあります。

購入希望者に物件の魅力が伝わる

内覧の最大の目的は、購入希望者が物件を実際に見て、販売図面だけではわからない物件の現状や雰囲気を直接体感することです。

実際のイメージや広さ感覚、生活動線は写真や説明文では伝わりにくいものです。実際に目で見て体感することで「自分たちが実際に住むとしたらどうだろうか?」というイメージが明確になります。

実物を見て物件の魅力が直接伝われば、物件の早期売却につながるでしょう。

購入希望者が疑問や懸念をすぐ解消できる

内覧では、購入希望者が不明点や懸念を直接売主に質問できるという利点もあります。

物件の状態や周辺環境、近隣施設に関する疑問は不動産会社の担当者にも質問できます。しかし、実際に住んでいる売主にしかわからないこともあるでしょう。売主に直接質問して疑問を解消できれば、購入希望者は不安が取り除けます。

疑問や懸念点の解消で購入希望者の購入に対するハードルを下げられるだけでなく、スムーズに売却プロセスを進められます。

購入希望者の購入意欲を促進する

購入を検討して内覧に来る人は、希望を持って新しい住まい探しをしています。マンションは大きな買い物のため、物件自体だけでなく売主の印象が購入意欲に影響を与える可能性があります。

たとえば、物件選びを進めて優劣をつけがたい2つの物件が選択肢として残った場合、最終的な購入の決め手は売主や営業担当の対応でしょう。

物件自体の魅力だけでなく、売主の対応や与える印象がよければ購入を決心するあと押しになる可能性があります。

マンション売却の内覧の流れ

実際にマンション売却を行う際、内覧は以下のような流れで行われます。

  1. 不動産会社を通して購入希望者から内覧希望の連絡が入る
  2. 日程調整を行い、内覧日時を決定する
  3. 内覧の準備をする
  4. 内覧当日を迎える
  5. 内覧後に来た質問の対応をする

それぞれの工程について説明します。

不動産会社を通して購入希望者から内覧希望の連絡が入る

購入希望者から直接、内覧希望の連絡が来ることはまずありません。

不動産会社の営業活動の結果、内覧を希望する人が現れた場合には不動産会社経由で売主側に内覧希望の連絡が来ます

内覧は休日の人が多い土日や祝日に入りやすいですが、平日に先にひとりで内覧を行い、物件が気に入ったら後日改めて家族と一緒に来るケースもあります。

また、内覧まで1週間程度の猶予がある場合もありますが、購入意欲が強い場合は週末不動産会社に来店してそのまま内覧を希望するケースもよくあることです。広告活動が始まったらいつ内覧が来ても困らないようにしておきましょう。

日程調整を行い、内覧日時を決定する

すでに売却予定の物件から仮住まいや新住居に引っ越している場合は、内覧に関しては不動産会社にすべてお任せで問題ありません。

居住中のマンションを売却する場合、購入希望者の勤務状況や現在の居住地などを考慮しながら、購入希望者・不動産会社・売主との間で内覧日の日程調整を行います

住宅を購入する世代ということもあり、購入希望者は日中に仕事をしている会社勤めの方が大半でしょう。土日・祝日平日の夜を希望される可能性が高いため、なるべく、いずれにも対応できるように準備しておきましょう。

しかし、購入者が決定するまではできるだけいつでも対応するのが理想ですが、家族の都合や決まっている予定があり、対応が難しいときもあるでしょう。避けたい曜日や希望する曜日などがあれば、事前に不動産会社に伝えておくとスムーズに日程調整が進みます。

どうしても購入希望者との日程調整が難しい場合は、不動産会社に鍵を預けて内覧を任せるのもひとつの方法です。

内覧の準備をする

内覧の日程が決まったら、購入希望者を迎える準備を行います。しかし、長年住んでいた家は荷物も多く、急にどこを見られても大丈夫な状態にするのは難しいでしょう。急に内覧を希望されるケースに備え、できるだけ内覧希望の連絡がある前に部屋をきれいな状態にしておくと安心です。

後ほど詳しく解説しますが、特にバスルームや洗面所、トイレ、キッチンなどの水回りは購入希望者が気にするポイントでしょう。

物はあらかじめ減らせますが、長年使用した水回りの汚れを落とすのは大変です。その場合、プロのハウスクリーニング業者に依頼するのも選択肢のひとつです。クリーニングの費用は約10万円以内と考えておくとよいでしょう。

内覧当日を迎える

内覧当日は、購入希望者からさまざまな質問を受ける可能性があります。そのため、マンションについて一番よくわかっている人が立ち会うとよいでしょう。

購入希望者を迎えたら、まずは部屋のリビングからキッチン、バスルーム、トイレ、寝室など、各部屋をくまなく案内しましょう。その際に不具合などがあれば事前に伝えるのが親切です。

質問に対して丁寧に答えるのはもちろん、購入希望者が写真を撮影したいと申し出た場合はできるだけ応じましょう。

購入希望者はマンションの状態だけでなく、売主や不動産会社の対応までちゃんと見ています。「この人から買いたくない」と思われないように誠実な対応を心がけましょう

部屋の案内が終わったら、次にマンションの共用部です。エントランスのセキュリティや宅配ボックスの位置、掲示板、各種共用スペース、駐車場や駐輪場、ゴミ置き場などを案内します。購入希望者が生活の流れをイメージできるように親切に対応しましょう。

内覧後に来た質問の対応をする

無事に内覧を終えても、あとから購入希望者から質問が来る場合があります。そのときはわかる範囲でできるだけ誠実に対応しましょう。また、内覧時に質問されて答えられなかった質問があれば、まとめてあとから不動産会社に伝えるのもよいでしょう。

また、まれに家具の配置を確かめるなどの理由でもう一度内覧したいとの希望が来るケースもあります。購入を前向きに検討してもらっている証拠ですので、できる限り対応するべきです。

マンション売却における内覧準備のコツ5選

まずは、マンションを売却する際の内覧で必要な事前準備のコツを紹介します。

  • きれいな状態を保つ
  • 居住中の場合はなるべく室内の物を減らす
  • 営業担当にアピールポイントを共有する
  • 内覧期間はできるだけ在宅できるようにする
  • 購入意欲を引き出す魅力的な居住空間を演出する

購入希望者がどういったポイントを見るかを考えることが大切です。

きれいな状態を保つ

国土交通省の「令和4年度住宅市場動向調査 報告書」によると、「検討したが中古住宅の購入をやめた人」のうち14.9%が「見た目が汚く不満」を理由に挙げています。

汚れが目立つマンションだと、売主がその物件をきちんとメンテナンスできていないと考えられてしまいます。購入希望者が「ほかにも何か不具合があるのでは?」という疑心が生まれる原因となるため、清潔な状態を保つことが重要です。

中古住宅にしなかった人

中古住宅にしなかった人

データ参照:国土交通省「令和4年度住宅市場動向調査 報告書

そのほか、理由の上位として「隠れた不具合が心配」「給排水など設備の老朽化が懸念」などが挙げられています。見た目の汚さから「中古住宅の購入を検討したけれど、やっぱり心配」と不安が広がった可能性が考えられるでしょう。

見た目のきれいさは内覧時の印象を大きく左右します。物件を丁寧に扱っていることを示すためにもきれいにしておく必要があります。

特に水回りは汚れが目立ちやすいため、念入りに清掃しましょう。水回りの中でも気をつけたいのは、下水管の封水ふうすいです。

下水管には下水のにおいや衛生害虫が上がってこないよう、水がたまる排水トラップという仕掛けが施されています。このためている水を封水といいます。長い間水を流さないでいると、この排水トラップにたまっているはずの封水がすべて蒸発してしまい、部屋中に下水のにおいが充満してしまいます。

排水トラップ

排水トラップ

すでに退去済みの場合、この排水トラップの水が蒸発してしまうことが起こりやすいです。排水口にラップなどを被せてふたをするなどの対策を取りましょう。

また、家の中をきれいにすることを意識して見落としがちなのが、物件に入るまでの動線です。玄関のほかにも、共有部である廊下やエレベーター、エントランスにゴミが落ちていないかなども確認する必要があります。売却が長期に渡る場合、定期的に訪れ清掃をしておくとよいでしょう。

同様に、部屋の外にあるバルコニーや窓の汚れも見落としがちなので注意が必要です。

居住中の場合はなるべく室内の物を減らす

内覧までに不要な家具などはできるだけ撤去し、室内の物を減らしておきましょう。

購入希望者からすると、なるべく引き渡しの状態に近い物件を確認したほうが、住んでからのイメージを具体的に持てます。ソファーや本棚があることで壁紙の状態が確認できないマンションより、隅から隅まで確認できるマンションのほうが安心して購入できます。

室内に物がない部屋

室内に物がない部屋

特にコンセントの位置配管周りは、購入希望者が内覧で確認したいことのひとつです。可能な限り周辺を開けておくと、すぐに確認できて親切でしょう。

また、物が少ないと、部屋を広く見せる効果や生活感を減らす効果があります。整理された部屋を見せることで、売主が物件を大切に扱っている印象を与えることも可能です。

売却が決まったタイミングで、不用品は売却する、実家に預けるなどして、物件内の物を減らしておきましょう。

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営業担当にアピールポイントを共有する

実際に物件を購入希望者に紹介するのは、不動産会社の営業担当です。売主は営業担当に、物件のアピールポイントを伝えておきましょう。

物件の情報だけではなく、不動産会社の調査ではわからない、地元民だからこそ知っている店舗や公共施設など周辺施設の情報もまとめておくとよいでしょう。購入をあと押しするようなアピールポイントが見つかるかもしれません。

売却するのがファミリー向け物件の場合は、学校までの通学路や公園などの様子もわかると親切です。

また、アピールポイントだけでなく、物件のマイナスポイントも伝えておきましょう

  • ひび割れが起きている
  • 壁紙が剥がれている

上記のような、事前に気になることについては不動産会社の営業担当に伝えておき、取捨選択してもらいましょう。

ひび割れが起きた壁

ひび割れが起きた壁

良い点と悪い点の両方を営業担当、そして購入希望者で共有します。それにより、お互いの信頼関係を結ぶことができ、売却につながります。

内覧期間はできるだけ在宅できるようにする

どうしても都合が悪ければ不動産会社に内覧対応を任せることもできますが、 内覧を行う期間はできるだけ家族の誰かが在宅していたほうがよいでしょう。

しかし、家族全員など人数が多いと、購入希望者が落ち着かずじっくり見られません。内覧が入ったら対応する人以外は外出するなど、家族の協力と根回しも必要です。

購入意欲を引き出す魅力的な居住空間を演出する

内覧前に余裕があったら準備しておきたいのが、部屋を魅力的に見せる演出です。

特に空き室の状態で売却を行うときにおすすめなのが、プロの手によって装飾や家具の配置を行う「ホームステージング」という手法です。

新築マンションでは、すてきな生活をイメージできるようにモデルルームの中に家具やインテリアが配置されているでしょう。最近はホームステージングのサービスを行う会社も増えており、マンションの売却でもホームステージングの利用が可能です。

たとえば、家具メーカーで有名なニトリでもホームステージングサービスを行っています。

実際、一般社団法人日本ホームステージング協会「ホームステージング白書 2022年」の調査では、76%がホームステージングをしたほうが不動産売買における内覧者数は大幅に増えた、もしくは少し増えたと回答しています。

ホームステージング実施前と比べた内覧者数

ホームステージング実施前と比べた内覧者数

費用がかかるため、ホームステージングの利用で費用対効果があるかどうか検討が必要です。しかし、イメージアップ効果で早期売却ができれば、売却の長期化による値下げも避けられ、結果的にお得でしょう。

ホームステージングに費用をかけられない場合でも、鏡の効果や大きい家具を減らすなどの工夫で部屋を広く見せたり、小物でアクセントを付けたりといった演出をできる範囲で実践してみるのもよいでしょう。

マンション売却における内覧当日のコツ6選

内覧の対応は不動産会社が行ってくれるため、売主が必ず立ち会わなければならないということはありません。

しかし、鍵を預けていない場合や、居住しながら売却する場合は、売主も内覧に立ち会うケースがあります。内覧当日に注意するポイントを押さえておきましょう。

  • 購入希望者への心配りを忘れない
  • 清潔なスリッパを用意する
  • 部屋中のすべての電気をつける
  • 空調で適正な温度にする
  • 購入希望者からの質問にはなるべくポジティブに答える
  • 条件交渉は必ず不動産会社の営業担当を通じて行う

購入希望者への心配りを忘れない

売主が内覧に立ち会う場合は、下記のように購入希望者への心配りを忘れないようにしましょう。

  • 購入希望者とは適度な距離を取り、こちらから話しかけすぎない
  • 家族がいると内覧しにくいため、なるべくひとりで対応する

過度なおもてなしは内覧者の居心地をかえって悪くする可能性もあるため、控えましょう。あくまで「内覧中の居心地をよくする、気遣いをさせない」範囲でのおもてなしが大切です。

清潔なスリッパを用意する

内覧用のスリッパ

内覧用のスリッパ

購入希望者に快適に過ごしてもらうために、内覧用のスリッパを用意しておきましょう。

内覧当日に訪れる人の数は当日までわからないこともあるため、多めに用意しておくと安心です。最低でも5個、多くて10個ほど新しいスリッパを確保しておきましょう。

また、内覧を案内する不動産会社の担当者も準備しているケースがほとんどですが、ぺらぺらのスリッパの場合もあります。事前に準備が必要なのかやどういった物なのかを確認しておくとよいでしょう。

部屋中のすべての電気をつける

電気をつける

電気をつける

部屋が明るく見えるよう、部屋中のすべての電気をつけておきましょう。

電気がついているかついていないかで、部屋の印象は大きく変わります。特に日当たりが悪い時間や場所の場合は薄暗いと、どれだけ念入りに清掃をしていても悪い印象を与えてしまいます。

暗い部屋

暗い部屋

また、LED照明など、より明るく見えるものに交換しておくのもよいでしょう。

空調で適正な温度にする

購入希望者は、1日で複数の物件の内覧を行うこともあります。移動が多くて疲れているときに、暑かったり寒かったりする部屋に長い時間滞在するのは負担になるでしょう。

そのため、物件内を空調で快適な温度に調整しておきましょう。空調を使い始めてから部屋全体の温度が調整されるまでには時間がかかるため、購入希望者が訪れる予定の時間より1時間ほど早めに設定しておくのがポイントです。

また、空気清浄機などで換気もしておきましょう。特にトイレなどにおいが気になる場所は、消臭剤を置くなどの対応も必要です。

トイレに置かれた消臭剤

トイレに置かれた消臭剤

購入希望者からの質問にはなるべくポジティブに答える

購入希望者の中には、売主に対して直接質問をする方もいます。

  • 水回りの設備の状態
  • 最近リフォームをした内容
  • 今後、修繕や交換が必要な場所
  • 日当たりのよさや隣人の状況

上記などを細かく聞かれる可能性がありますが、丁寧に答えるようにしましょう。

また、たとえば「物件の悪いところは?」と聞かれた場合でも、包み隠すことなく伝えることで、信頼関係を結ぶことができます。

  • 窓の建付けが悪い
  • 壁紙にシミが付いている

物件が抱えている上記のような欠陥を説明せずに売買してしまうと、後々のトラブルにつながります。

物件の長所や短所、売却に至った理由など、なるべく真実を、前向きな形で伝えることを心がけましょう。

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条件交渉は必ず不動産会社の営業担当を通じて行う

特に気をつけておきたいのが、照明・エアコンなど残置物についての希望や値引きなどの条件に関する話については、不動産会社の営業担当がいる場で行うことです。

内覧時に購入希望者と口約束をしてしまうと、その後認識の相違でトラブルになることがあります。どのような会話でも、不動産会社の営業担当に聞いておいてもらいましょう。

また、条件についてその場で回答するのはやめましょう。どのようなささいな条件でも、購入希望者から伝えられたことは、不動産会社と相談し、不動産会社を通して回答するということを徹底しましょう

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マンション売却の内覧「こんなとき、どうする?」9選

マンションの内覧の流れを押さえたところで、実際の内覧では多くの気になることが出てくるでしょう。

次に、マンションの内覧にあたって気になることについて解説していきます。

内覧前にリフォームするべき?

マンション売却では、内覧前にリフォームをするべきでしょうか?
一概にリフォームが有効とは限りません。目立つ傷や汚れがある場合は、できる範囲で部分的に補修やクリーニングを行うのがよいでしょう。

以下のグラフは、中古集合住宅を購入した前後のリフォームの有無についてのアンケート結果です。

購入前後のリフォーム

購入前後のリフォーム

データ参照:国土交通省「令和4年度住宅市場動向調査 報告書

売主側の半数以上は売却にあたって物件のリフォームを行っていることがわかります。

しかし、同時に14.1%の人が「売主がリフォームをしたあとにもリフォームをしている」という結果になっています。つまり、よかれと思ってしたリフォームがあまり売却に効果がない可能性もあります。

壁紙などは自分の好みのものにしたい人もいるでしょうし、「買ってからリフォームすればよい」と割り切っている人もいるので一概にリフォームが有効とは限りません。リフォームをしていない分、値下げしてお得感を出すのも選択肢のひとつです。

リフォームをしない場合は、目立つ傷や汚れはできる範囲で部分的に補修やクリーニングを行うのがよいでしょう。

住みながら売るのと空き家にしてから売るのはどっちがよい?

住みながら売るのと空き家にしてから売るのはどっちがいいでしょうか?
売却を希望する時期や家族の状況によって向き・不向きがあります。

それぞれのメリットとデメリットは以下のとおりです。

居住しながらの売却と空き家にしてからの売却
  居住しながら売却 空き家にしてから売却
メリット
  • 仮住まいのコストや手間がかからない
  • 焦る必要がないため、長期的なスパンで売却を進められる
  • 内覧を不動産会社にすべて任せられる
  • 購入希望者側と日程の調整がないため、内覧の機会が増える
  • 内覧もしやすく、ホームステージングによる演出もしやすい
デメリット
  • 内覧の度に準備が必要
  • 売却が決まった場合に急いで引っ越しの準備をしなければならない可能性がある
  • 売却まで長期化した場合、仮住まいのコストがかかる
  • 家具がまったくないと居住のイメージが付きにくい場合もある

いずれも一長一短のため、家族の状況や売却希望時期によってどちらが向いているのかは変わってきます。

居住中でもマンションは売却できる!内覧時の振る舞い方も紹介!

急に内覧が決まって家が片づかない!

急に内覧が決まって家が片づけられないのですが、どうしたらいいでしょうか?
日ごろから意識したり、一時的な片づけ場所を作るのがよいでしょう。

居住しながら売却を行う際に大変なのが、「突然内覧の準備をしないといけないときがある」ことでしょう。

その場合は、以下のようなポイントに気をつけて最低限家の中を整えられるようにしておくのがおすすめです。

  • 普段から「まとめる収納」を心がける
  • 部屋から浮いた派手な色の小物を優先的に片づける
  • ふたつきの布ボックスやかごを布で隠したりして日常的に使う物を一時的にまとめておける片づけ場所を作る
  • まずは換気をしてにおいを取る

売主側で飲み物を用意するべき?

内覧に来た購入希望者のために、飲み物を用意するべきでしょうか?
基本的に不動産会社に戻ったときなどに飲み物が出るため、売主が飲み物を用意する必要はありません。

しかし、真夏や真冬にはペットボトルの飲み物を用意していつでも出せるようにしておくと内覧が長引いた際も安心です。

売主側が何か準備しておいたほうがよいものはある?

内覧のときに準備しておいたほうがよいものはありますか?
マンションのパンプレットなど購入時の資料を用意しておくと説明がしやすくなります。

また、購入希望者が内覧中にベランダの状態や景色を見るためにベランダに出る場合があります。スリッパだけでなく、ベランダ用のサンダルもきれいなものを用意しておくと慌てずに済みます。

家の中に見られたくないところがある!

家の中に見られたくない場所があるんですが…。
あらかじめ不動産会社に伝えておけば見せないことも可能です。

マンション売却のためとはいえ、多くの人に家の隅々まで見られるのは抵抗もあるでしょう。

しかし、何かを購入するときに「見えない部分がある」商品を安心して買おうとする人はあまりいません。特に見られたくない場所である収納は、家を購入する際に多くの人が気になるポイントです。

見られたくないものや触られたくないものはあらかじめ家の外に避難させておき、できる限り家の隅々まで見てもらえるようにしましょう。

内覧の申し込み、1日何件まで受けられる?

何件か申し込みがあったため、できるだけ同じ日に内覧を行いたいのですが、1日に何件まで対応できるでしょうか?
一般的には、1日3件までが目安です。

通常、内覧には1〜2時間かかることが一般的です。準備の時間も考慮すると、一般的には午前に1件午後に2件合計3件が1日で対応できる上限です。

問い合わせが多くても、日程調整の際は1日の内覧件数を増やしすぎないように気をつけましょう。前の人の内覧が長引いて次の内覧が遅れたりすれば、購入希望者への印象が悪くなってしまいます。

また、居住しながら売却する場合は、内覧件数が増えると対応する自分や合わせる家族の負担も大きくなります。その点も考慮して、余裕のあるスケジュールを組みましょう。

内覧の返事は何日後に来る?

内覧が無事に終わったのですが、返事はどれくらいでもらえるでしょうか?
約3~7日後に連絡が来るケースが多いようです。

もし内覧をした購入希望者の購入意欲が高いなら、ほかの人に申し込まれる前に細かい点を質問してきたり、申し込み状況を聞いてきたりといった何らかの意思表示があるはずです。

迷っていたとしても最低3日は待って連絡がなかったら購入意欲が低いと判断して期待しすぎないほうがよいでしょう。

マンション売却の内覧後の返事はいつまでにもらえる?連絡なしの理由も解説

内覧には来てもらえるけど、なかなか決まらない

何件も内覧の対応をしているのに、なかなか買主が決まらなくて困っています。
条件を見直したり、不動産会社に理由を聞いたりしてみましょう。

マンションの売却で、契約が成立するまでに行う内覧は多くて10件が目安とされています。

なかなか決まらない場合は、購入希望者がほかに内覧している物件より自分の物件が価格を含めた条件面で勝てない部分があるのかもしれません。もしくは、後ほど詳しく説明しますが、自分のマンションで購入に踏み切れない点がある可能性もあります。

いずれにせよ、競合物件の情報を持っている不動産会社であれば、原因を見つけられる可能性があります。適切な対策を立てるためにも、なかなか売却につながらない場合は不動産会社に直接理由を聞いてみましょう。

マンション売却の内覧でよくある失敗と対策

「内覧は来るのに、なかなか売却につながらない…」

このような場合は、募集広告では魅力的に映っているのに、内覧時に購入希望者ががっかりしてしまう原因があるかもしれません。

価格と実際の物件の魅力に差がある

清掃や内覧準備をしっかり行ったのにも関わらず、購入申し込みにつながらないケースがあります。この場合、実際に訪れた方が、価格と実際の物件の魅力に開きを感じてしまっている可能性があります。

考えられる要因は駅からの距離や周辺環境などさまざまですが、売主が変えることができるのは、物件そのものを魅力的に見せることです。

前述した清掃はもちろんですが、それでもカバーできない、クロスの破れなどの欠点がある場合は、表層リノベーションを実施することも視野に入れましょう。

表層リノベーションとは、壁紙や床などの表層部分だけリフォームを実施することです。表面部分だけのため、低コストで物件をよく見せる効果があります。

不動産会社の営業担当と相談しながら、最善の方法を選択しましょう。

マンション売却前にリノベーションは不要。築古物件を高く売る方法

購入希望者への対応に過不足がある

売主が立ち会う場合で挙げられる失敗事例としては、売主が積極的なアピールをしすぎてしまっていることが考えられます。

自らの物件の魅力を伝えたいがあまり、購入希望者に積極的に話しかけすぎることで、購入希望者が物件をゆっくり見ることができません。むしろ売り急いでいると、マイナスな印象を持たれてしまうおそれがあります。

物件をゆっくり見てもらい、聞かれたことに答える程度の心持ちで、内覧に臨みましょう

逆に、購入してほしい一心でネガティブな情報を隠そうとし、購入希望者の質問にきちんと答えないというのも避けるべきです。あとで知られたほうが印象が悪くなるだけでなく、トラブルにつながるおそれもあります。

営業力がない不動産会社に依頼してしまった

「そもそも内覧の申し込みが来ない……。」という場合、価格が相場より高いのでなければ、もしかしたら不動産会社の営業力不足かもしれません。

マンション売却では、パートナーとなる不動産会社の営業担当選びが重要です。営業担当の対応が悪いと、物件の魅力を最大限発揮できません。

また、不動産会社はマンションや戸建てなどそれぞれが得意とする物件が違います。マンションを得意とする実績の多い会社であれば多くの実例から情報を得ているため、売却する物件の強みや効果的な売り方も熟知しているでしょう。

マンションならではのポイントを押さえた内覧をしてもらうためにも、マンションを得意とする不動産会社に依頼するのがおすすめです。

まずは、一括査定サイトの「リビンマッチ」で簡単な査定をしながら信頼できるパートナーを探すとよいでしょう

リビンマッチは、インターネットでマンションの情報を一度登録するだけで、複数の不動産仲介会社にまとめて価格査定の依頼ができるサービスです。複数社の意見を聞くことで、物件の価値を正しく理解して、対応も比較できるメリットがあります。

この記事の編集者

リビンマッチ編集部 リビンマッチ編集部

リビンマッチコラムでは、むずかしい不動産の事をできる限りわかりやすく、噛み砕いて解説しています。不動産に対するハードルの高いイメージ、とっつきにくい苦手意識を少しでも取り除いて、よりよい不動産取引のお手伝いをさせていただきます。
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