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ツーバイフォー(2×4)工法の寿命は短いのか

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ツーバイフォー(2×4)工法の寿命は短いのか

一棟のアパートやマンション、マイホームを建てるなら、誰もが長く住みたいと願うはずです。
できれば子どもや孫など次の世代に残してあげたいと思う方もいらっしゃるでしょう。

2×4工法の寿命は短いと言われることがありますが、それは本当なのでしょうか?

木造住宅と比べてツーバイフォー(2×4)工法の寿命は短いのか

在来工法に比べると2×4工法で建てたものは寿命が短いと言われることがあります。
しかし、それには確かな根拠がありません。
実際に、大正時代に2×4工法で建てた家が、今でも人が住める状態で現存しています。

2×4工法では、耐久性を高めるため、さまざまな工夫がなされています。
また、劣化対策がどの程度施されているかを評価する劣化対策等級もあります。

建築基準法で定める対策が講じられている建物は等級1、通常の使用で適切な維持管理をした場合、大規模な改修工事が必要になるまでの期間が50から60年まで持つような対策が講じられている建物が等級2、75から90年まで持つような建物が等級3と評価されます。

つまり、2×4工法だから、寿命が短いということはありません。

ツーバイフォー(2×4)工法の寿命が短いと言われる原因

ではなぜ、2×4工法の寿命が短いと言われるのでしょうか。

もともと2×4工法は北米で生まれましたが、日本とは気候も生活習慣も違います。
そのため、北米の規格のままで日本に最適だということはありません。
日本は高温多湿ですし、湿気の多い梅雨や冬の結露の問題もあります。

2×4工法で使用するSPF材は、加工しやすい反面、湿気や結露に弱いという特徴があります。
湿気や結露によって、構造部分の木材が腐ったり、カビや錆が発生したりする可能性があります。
そのため、2×4工法は湿気の多い日本には合わないと言われていました。

しかし、現在は改良も進んで、適切な湿気対策が施されるようになっています。

ツーバイフォー(2×4)工法の耐久性を高めるための対策

2×4工法で使用される木材には、耐久性を高めるための対策が施されています。
使用する木材は日本農林規格によって含水率19%以下と定められています。
そのため、乾燥設備によってしっかりと乾燥させた木材が使用されています。

また、2×4工法は、湿気や結露が発生しにくい構造になっています。
壁の内側に断熱材を埋め込むため、室内外での温度差が抑えられ、結露が発生しにくくなっています。
また、軒裏などに換気扇を設置するなど、適切な湿気対策も施されています。

さらに、外壁のサイディングと下張材の間に防水紙を貼ったり、室内側の石こうボードの内側に防湿フィルムを貼ったりすることで、壁内の結露を防ぐ工夫もされています。

それに加え、防錆のため亜鉛メッキ処理をしたCNZ釘の仕様が認められるようになりました。
また、金物はすべて亜鉛メッキが施されているものを使用することも、2×4工法の耐久性を高めるのに役立っています。

2×4工法だから寿命が短いということはありません。

ツーバイフォーでもメンテナンスが重要

どのような工法の建物でも、大切なのは早めにメンテナンスをすることです。

外壁や塗装が傷んできているのに、適切なメンテナンスをしないままだと、建物の構造部分に水が入り、腐ってしまう可能性があります。
また、換気扇が故障してもそのままにしておくなら、湿気や結露によって木材が腐ったりカビが生えたりするかもしれません。

日ごろから建物によく気を配って、傷みがひどくなる前に適切な対処するようにしましょう。
そうすれば、建物の寿命も延ばすことができるでしょう。

この記事の編集者

リビンマッチ編集部 リビンマッチ編集部

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