ツーバイフォー(2×4)工法の建て方・工程について
2×4工法は、アメリカで生まれた建築工法です。
第二次世界大戦後の人口増加に伴って、大量に住宅が必要であったことから、材木の規格、工法もマニュアル化されています。
高い生産性と機能性が備わった工法と言われています。
それでは、2×4工法はどのような工程で建築していくのでしょうか。
ツーバイフォー(2×4)工法による建築の流れ
2×4工法は、床、壁、屋根の6つの面を組み合わせることで、建築していく工法です。
棒状の材木同士を釘と金具で接続してフレームを作ります。
このフレームを合板でサンドすることで、面となるパネルが完成します。
そして、パネルを下から順番にくみ上げていくことで建物を作り上げていきます。
なお、工場でパネルを組み立ててから現場に搬入することで、工事期間の短縮に繋がる場合もあります。
基礎工事と1階床の工程
建物の基本となる、基礎のコンクリート打ちを一番最初に行います。
床の土台となる枠組みを取り付ける際には、通風用のパッキンの設置、劣化を防ぐための防腐・防蟻処理も忘れずに行います。
断熱材を敷いてから合板を千鳥(互い違いになるように)に張ることで、1階部分の床を完成させていきます。
この時点では屋根がないため、基礎の部分が雨などで濡れてしまわないように、養生対策として防水シートを敷いておくことが多くあります。
1階壁と2階の床の工程
次に1階床部分で1階の壁部分を作っていきます。
枠組みは1階の床の上で寝かせた状態で作り、合板でサンドした後、立ち上げます。
できあがった壁の上に2階部分の床組、合板を千鳥に張って2階部分の床を作り上げていきます。
2階壁と天井の工程
2階の壁は、1階と同様の作業工程で作っていきます。
2階部分の壁ができたら、天井部分の枠組みを作ります。
なお、2×4工法では常に床を作り上げてからその上で作業を行うことから、作業員の足場が安定しているため、落下などの事故を防ぐことができます。
屋根の工程
天井組ができたら、屋根の骨組みとなる小屋組を作っていきます。
いわゆる屋根裏収納をつける場合は、小屋組にも壁を張っていきます。
最後に屋根の下地となる下張材を千鳥に張り、屋根材を葺く作業を行います。
屋根の作業が終わったら、窓を入れたり、外装工事、内装工事、水道電気ガスなどの設備工事などを経て建物が完成します。
まとめ
2×4工法は、材料を下から順番に積み上げていくため、足し算をイメージするとわかりやすいでしょう。
なお、補修時は施工手順を引き算していくようなイメージで、材料をはずしていく必要があるため注意が必要です。
建築中は今何の作業をしているのかを把握するためにも、事前にハウスメーカーから工程表をもらうと安心感が増すのではないでしょうか。
(りびんまっちこらむへんしゅうぶ)
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