不動産買取の成功ポイント
不動産買取はどうすれば成功させることができるのでしょうか。相鉄不動産販売株式会社 武井様にお伺い致しました!
不動産買取を成功させるためのポイント
―――― 不動産買取は、「少し安くても、早く売却したいという人向け」といった印象があります。しかし、そんな中でも少しでも高く売りたいというのは、売主の当然の欲求ではないでしょうか。
そうですね。まず、どういった場合に「買取に適しているのか」「仲介に適しているのか」というところを考えることが重要だと思います。基本的に買取が優れているところが、「早期に売却できる」というところです。早期に確実に現金化できる。どうしても決まった期限までに資金が欲しいといったときにも対応できます。
またお買い換えの場合、先行で購入しているときに、支払い期限までに残金があるといった場合にも、必要性が出てきます。
買取のメリットは、売り主様のご都合にあわせて業者側が動くことができる、という点です。引き渡しの期間がいつだと決まっていたり、予定が決まっている場合は、それにあわせることが可能です。一般の仲介の場合では、買主さんがそういった都合に合わせることができればいいのですが、どうしても買主さんのご都合で、引き渡しを早めたり引き延ばしたりしてしまうことがあります。そういった部分では買取の良さがありますよね。
―――― なるほど。都合にあわせることが可能なのですね。
ですので、ご自身が不動産を売却されるにあたってのご都合や状況によって仲介にするか買取にするかを決めるべきだと思います。
通常はやはり仲介で売った方が、高く売れる可能性があるので、大体の方がそちらを選ばれることが多いです。ただ仲介になると、「いつ売れるのかわからない」「引き渡しの時期がわからない」といったことがあり、定まりません。また、一般的な仲介で売りに出してしまうと、周り近所や周辺に自分の家の値段が知られてしまいます。
それに、仲介で売りに出すと、購入希望者のご案内で、部屋の中を見せなければなりません。1組や2組なら問題ありませんが、それが十何組もご案内するとなってしまったら、結構なご負担になると思います。そういう部分も加味して、買取というのもいいのではないかと思います。
不動産会社が注目するポイント
―――― 不動産買取の場合、買取業者は不動産のどういったところを見られるのでしょうか?
買取業者が部屋のどこを見るかといえば、次に再販するためにこの不動産がいくらであるかという部分を見ます。部屋の日当たりやそこからの景色、実際に生活するにあたっての構造的な部分を見ます。基本的に部屋が散らかっていようが汚れていようが関係ありません。築年数が浅い建物以外なら、設備やクロスは全て変える前提で見ていますから。
―――― 散らかっていても良いのですか?仲介になると、内覧される方を意識して、掃除や換気といったことを意識しなければならないと思うのですが、買取ではそういったことはいらないのですか?
基本的にはほとんど気にしていただかなくても大丈夫です。散らかっているお部屋を見せたくないという方も当然いらっしゃるとは思いますが。
一般の仲介の場合、内覧に来られた方には部屋を「商品」として見せなければなりません。だから、綺麗にしておかなければ、買主さんに良い印象を与えません。今言われたように、掃除や換気といった手間がかかります。
しかし買取業者の場合は、そういったことは気にしないことの方が多いです。極端な話、カビだらけであろうが大丈夫です。部屋の中を見るという部分でいうと、買取は大掃除をしたりする手間がなくていいですね。
あとは、内覧のご案内をしていると隣近所の方にばれちゃいますからね。まず、一般の仲介の場合は新聞チラシやネットなどで、知らされてしまいますので、マンションだった場合などは、同じ建物の方のうわさになってしまったりはどうしてもあるかもしれません。
―――― なるほど。先ほどおっしゃられていましたが、買取の理由に「買い替え」というものがありましたね。不動産買取は「ご離婚」といったネガティブなイメージがあったのですが、ポジティブなものもあるのですね。
そうですね。不動産買取というのはマイナスのイメージだけではなくて、ポジティブな要素ももちろんあります。仲介で売れない場合に買取になるケースもあれば、仲介のときにあらかじめ買取のお値段も同時に提示するケースもあります。
買い替えの場合、資金ぶりが合うように買取価格を提示するときもあります。そういったお客さんも多いですね。あまりマイナスだけのものではありません。
―――― ネットやいろんなものを見ていると、「ご離婚」といった理由の印象が強いですからね。
ご離婚が理由というのは、あるにはあります。ご離婚や債務者が現金化したいといったこともなくはないです。しかし、「買い替え」といったポジティブな部分や相続で相続した家に住まない場合、そこを処分するといった部分で買取を選ばれる方も多くいらっしゃいます。
仲介と比べて、買取は「売れない」ということはありませんからね。買取を選べば必ず売れます。
―――― そうですね。
仲介の査定額というのは近隣相場などから「売れるだろう金額」が提示されます。そこで注意が必要なのは、「相場などとはかけ離れた高い金額」を提示して、その金額で媒介契約をして、あとになって値段を下げていく会社が結構たくさんあるということです。
それに比べて、買取は「この金額で買いますよ」という値段を提示します。もちろんその不動産を実際に見ないと価格を決定することはできないので、最初はある程度幅を持たして提示はするのですが、それに近い金額で必ず買取ります。
仲介の場合は、不確定要素が多く希望的観測で値段をつけますので、最悪の場合半年や1年ずっと売れない可能性も当然あります。ですから買取は仲介よりも「確実」という特徴もありますね。
―――― なるほど、確実であると。
仲介の特性上仕方のないことなのですが、購入するお客さんが初めからいるわけではありませんからね。
また、買取のメリットとして「瑕疵担保責任」が免責になるというところもあります。ですので、お部屋の状態がどんなものであってもかまいません。設備などが壊れていても大丈夫ということです。
瑕疵担保責任が面積になる買取のメリット
―――― 不動産買取が瑕疵担保が免責されるというのは大きいですね。
あとは、残置物の関係ですね。いま相続などで買取をご依頼されるケースが多い中で、家具などの処分を面倒がられる方が多くいらっしゃいます。処分するだけで何十万円とかかってしまうこともありますからね。結構馬鹿になりません。
買取の場合は、基本的には残置物がそのままでも買取り、買取業者が処分することが多いです。これが仲介になるとそうはいきませんよね。そういうところでも手間はかかりませんよね。
こういったことから、不動産買取は「早く、確実に、手間なく、売りたい」というお客さんに適していると思います。
―――― 確かにそうですね。今お話を聞いていて、本当に「楽ちん」なんだな、という印象を受けました。
そこの部分が買取の一番のメリットだと思います。一般の仲介で売れず、売主さんが疲れてしまって買取を希望されることもあります。仲介になると売主さんも結構大変なんですよね。いつ内覧者が来るかもわからないですし、予定も開けとかなくてはなりません。
あまりマイナスイメージだけではなく、それぐらい「買取は楽なんだ」という部分を考えてほしいと思います。
―――― 楽というのは重要ですね。相鉄不動産販売さんでは最短でどれぐらいの期間で買取するのですか。
2~3週間ほどですね。
―――― それは早いですね。ありがとうございます。不動産買取をまた別のイメージで考えることができました。
企業名 | 相鉄不動産販売株式会社 |
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住所 | 横浜市西区北幸二丁目9番14号 |
事業内容 |
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氏名 | 武井 澄行 |
所属/役職 | 流通事業部 リナプスセンター リーダー |
資格 | 宅地宅建取引主任者 初級ウェブ解析士 |
(りびんまっちこらむへんしゅうぶ)
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